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なんで大統領が七面鳥に恩赦を与えるの?どうして七面鳥を食べるの?

感謝祭ってなに?

塾生

「大統領が七面鳥に恩赦を与えるってニュースでやってるけど、なんで七面鳥?感謝祭ってなに?」

アメリカで毎年恒例の七面鳥が恩赦を受けるという感謝祭。

子ども達からも毎年「なんで七面鳥?」という疑問が出るので、今回も子ども達の質問を基に、子どもが興味を持っているネタをお話致します。

これはThanksgiving(サンクスギビング)、もしくはTurkey Day(ターキーデー)と言われます。

日本の新嘗祭(にいなめさい)と同じような、収穫を感謝する日ですね。

アメリカでは毎年11月の第4木曜日に行われています。

元々はピルグリム・ファーザーズというイギリスからアメリカへ移住して、開拓していったピューリタン清教徒が行っていた祭典です。

ピューリタン(清教徒)は、1642年にイギリスで起きたピューリタン革命(清教徒革命)として、歴史の教科書に出てきますね。

そしてこの感謝祭を広めたのはリンカーン大統領と言われています。

リンカーン大統領も1861年にアメリカで起きた、南北戦争で登場してきますね。

“government of the people, by the people, for the people.”
「人民の、人民による、人民のための政治」

で有名です。

何をするの?

七面鳥(しちめんちょう)の丸焼き(ロースト)を食べるのが有名でしょう。

パンプキンパイ、マッシュポテト、スイートポテトマシュマロ、コーンといったご馳走と合わせて家族で食べます。

食事の後は、大セールが開催されるとあって、ショッピングを行く人が多いようです。

なお、七面鳥の丸焼きを食べる理由は、移住してきた開拓者たちが食料に困って餓死者を出していた頃先住民が分け与えたものだと言われています。

そして感謝祭の時には先住民も誘って、七面鳥を丸焼きにして振る舞ったそうです。

あまり知られていませんが…余談

美談にされていますが、実はこの話には続きがあります。

この後もアメリカへの移民は増え続けます。

そしてとうとう移民の数が先住民をはるかに上回り、移民と先住民との間で戦争が起こってしまいます。

それがフィリップ王戦争(キングフィリップ戦争)と呼ばれるものです。

高校世界史でご存知の方もいらっしゃるでしょう。

結局恩を仇で返すといった結末になっているのです。

七面鳥って何?

これはぜひ一度実際に七面鳥の丸焼きを買ってきて経験させてあげて下さい。

姿形も衝撃的なことから、一度見れば大抵の子どもは記憶に残ります。

なお、七面鳥の名前の由来は、頭から首にかけて皮膚が露出しており,その部分の色が変わりやすいことから七面鳥と呼ばれています。

なんで七面鳥に恩赦を与えるの?

ケネディ大統領宛てにホワイトハウスに七面鳥が贈られてきたのですが、食べなかったところから、七面鳥の恩赦が始まったとされています。

暗殺された大統領ですね。

恩赦とは、死ぬ運命だったけれど助けられる、という意味ですね。

一般的な恩赦は罪を犯したとして逮捕された人に与えるものですが、七面鳥は何も罪を犯していないので、変な解釈になりますが…

なお恩赦を与えられた七面鳥は、その後は食べられることなく、一生生きていくことができるそうです。

ちょっと面白い小ネタ

七面鳥の英語、ターキーというのは、”turkey“と書き、実はこれ、「トルコ」と同じスペルなのです。

これはイギリスがトルコから輸入していた鳥と七面鳥を同じ鳥だと間違えて、ターキーと呼んでいたものがそのまま定着したものです。

だから七面鳥に恩赦を与えるというのは、英語で書くと、トルコに恩赦を与える、というのと同じになってしまうのです。

今は仲が悪いアメリカとトルコ、トルコにも恩赦を与えて仲良くしてくれないかな。

そうすればトルコリラが安定するのに(笑)

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