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流星群を首都圏で子供と気軽に楽しむ方法:年間予定一覧

2024年:流星群の時期と大まかな観測条件

流星群名時期極大日月齢観測条件
しぶんぎ座流星群12月28日~
1月12日
1月4日18時22
こと座流星群4月14日~
4月30日
4月22日16時14
みずがめ座η(エータ)流星群4月19日~
5月28日
5月6日6時27
みずがめ座δ(デルタ)流星群7月12日~
8月23日
7月31日25
やぎ座α(アルファ)流星群7月3日~
8月15日
7月31日25
ペルセウス座流星群7月17日~
8月24日
8月12日23時8
はくちょう座κ(カッパ)流星群8月3日~8月25日8月17日12
りゅう座流星群 10月6日~
10月10日
10月8日22時6
オリオン座流星群10月2日~
11月7日
10月21日18
おうし座流星群9月25日~11月25日11月5日
11月12日
4
11

しし座流星群11月6日~
11月30日
11月17日20時16
ふたご座流星群12月4日~
12月17日
12月14日10時13
かみのけ座流星群12月12日~1月23日12月20日16
こぐま座流星群12月17日~
12月26日
12月22日19時21
しぶんぎ座流星群12月28日~
1月12日
1月4日18時22

流星群ってなに?

あなたは流れ星を見たことがありますか?

消える前に願い事を3回言うと願いが叶うと言われているあれ。

あれは地球の大気圏に宇宙空間を漂っていた星のかけらが飛び込んできたものです。

なので夢のない言い方をすれば、塵(ちり)が燃え尽きる直前の最後の輝きが流れ星なのです。

さて、流れ星というと滅多に見られないイメージがあるかも知れませんが、流星群は流れ星が大量に降ると言われているもの。

つまり狙ってみることができる流れ星なのです。

こうやって並べて見ると、ほぼ毎月どこかで見ることができることがわかるはず。

流星群がないのは2月から4月までと、6月だけ

観測時期というのは幅が広いものから狭いものもあり、極大日も年によって異なります。

極大日前後数日も見える事が多いので、必ずしも極大日にこだわる必要はありません

実際極大日でも気象条件が悪く観測できない事もありますし、極大日が必ずしもよく流れるとは限りません。

これだけ流れてるのに、なんで流れ星を見ることができないの?

流れ星というのは地球の大気圏に宇宙の塵(ちり)が突入した時に燃えて光を発するもの。

その地球に突入してくる塵は1日で2兆個と言われています。

つまり、1日合計2兆個もの流れ星が世界中のどこかで流れている事になります。

まぁ必ず燃えて光るとは限りませんし、明るく燃えるとも限りません。

明るく燃えてくれないと肉眼では見えないんですね。

特に街中の光が多い場所ではよほど明るく燃える星でないとまず見えません

普段日常生活で流れ星を見る事が滅多にないのは、こういう事情があるからなのです。

日常生活で、目をつぶったように真っ暗な中を歩く事もほとんどないでしょうから。

また月齢も大きく関係します。

月が満月の時は結構明るくなるのです。

街灯がなくても歩けるくらい明るくなりますからね。

この月が夜空にあると、目が光にやられてしまって流れ星が見えにくくなるのです。

そのため流れ星を探すなら、明るい場所は見ずに、暗い場所をぼんやり眺めるに限ります。

三大流星群って何?

三大流星群というのは,毎年安定して流れ星を観測できる流星群のことを言います。

三大流星群
  • しぶんぎ座流星群
    1月上旬:流星数にむらがあるが、とても多い年も。
  • ペルセウス座流星群
    8月中旬:前後10日程度まで流れる。
  • ふたご座流星群
    12月中旬:最大級の流星数。

流星群は年間何回もあるのですが、年によってほとんど観測できない、もしくは少ないったこともあります。

しかし三大流星群は毎年割と多くの流れ星を見ることができるため、天候と月にさえ恵まれれば、ほぼ外すことなく見ることができるのです。

初めて見るのであれば三大流星群、特にペルセウス座流星群は夏で見やすいので、これから見てみるといいでしょう。

流星群はどうやって見ればいいの?

流星群には放射点というものがあります。

これはここを中心として、周りに広がるように流れるよ、という目安となる点です。

流星群を始めて見る方の場合、この放射点を見ていれば流れ星を見られると勘違いをしている方が多いのですが、実際に見るのはその周辺です。

もっとはっきり言ってしまうと、放射点を意識するよりも、月や街の明かりから視線を外す方が大切なので、放射点は意識しなくても問題ありません。

視界の端を意識してポケーッと夜空を眺めておくといった感じです。

特に子どもは放射点を一生懸命探して、そこを目を凝らしてじーっと見てしまうことが多いのですが、見ようとすると焦点を合わせようとしてしまって見えなくなるのです。

またスマートフォンやカメラの画面、ライトの光といった強い光は流星群を見えなくします。

真っ暗闇に慣らしておいた方が見えやすくなるのです。

そのためしばらく光を見ずに、闇をぽけーっと見るというアドバイスをしてあげて下さい。

流星群の見方

見ようとしないこと!

流星群を見に行くときに準備

何もいりません。

専門的な情報にはあれこれ持ち物が書いてありますが、流星群を見に行くために大変な準備をしていっても疲れてしまうでしょう。

もちろん好きなら構いませんが、子どもに天体を身近に感じさせる、受験の知識と関連付けさせることを目的としているのであれば、そんなに厳かな準備は必要ありません。

どうせ子どもはすぐに眠たくなってしまうのですから、思い立ったらパッと出かけて、飽きたら帰ってくればいいのです。

ただ、もし準備ができるのであれば、以下のものがあると学習効果を高められます。

流星群観測時の持ち物
  • 防寒対策(寒い場所,寒い季節の場合)
  • 屋外で使ってもいい,汚れてもいい服装
  • 星座早見盤 ← 使い方が中学入試で出る
  • 電波が通じるスマートフォン(星座確認用,撮影用,ライト用)
  • 虫よけスプレー(虫が多い場所の場合)
  • 5円玉

天体観測の専門家からすれば舐めていると思われるかも知れませんが、ここでの目的は子どもに興味を持たせることです。

子どもが飽きたら、寒くなってきたら、無理強いせずに帰ってきましょう

そのため、親があまり張り切り過ぎて準備しても、返って子どもとの気持ちのギャップが生じてしまう場合があるのです。

本格的に楽しめるようになってきたら、それに合わせて準備も変えていけばいいのです。

なお、屋外で使える枕と汚れてもいい服は割と使えますよ。

立ったり座ったりしても見ることができますが、長いこと見ていると首が疲れるのです。

疲れれば子どもはすぐに飽きます。

飽きさせない工夫としての対策はしておくといいでしょう。

5円玉というのは大きさ比較のためですね。

星の見た目は結構錯覚の影響を受けているのです。

そのため、基準の大きさとして5円玉を持っておくといいでしょう。

月が出る時間と沈む時間

月の出と月の入りはgoogleで検索すればすぐに出てきます。

しかし折角ですから、

  • 満月は何時から何時まで出ているのか。
  • どうして月の形が変わるのか。
  • このあと月はどういう風に満ち欠けしていくのか。

といったことも説明できるか確認してみるといいでしょう。

机上で学んだことを、実際に夜空で起きていることを目で見て確認すると、定着が良くなるものです。

星の動き

知ってはいても実感がない子も多いので、実際にやってほしいものの1つ。

1時間もいれば30°は動くため、実際に星の動きを意識することで、動いていることが感じられます

また、もし一眼レフカメラ、もしくはミラーレス一眼をお持ちでしたら、実際に撮影してみることで、天体の位置が徐々に移り変わっていくことが実感できます。

バルブを解放して撮影すれば、動いて線が伸びていくのもわかるはずです。

なお星の動きとは全く異なる速度、方向に動いている光を見つけることがありますが、これは人工衛星です。

宇宙人が乗っている宇宙船ではありません(笑)

しかし受験勉強として机上でしか天体を学んでいなければ、子どもにとっては未知のもの。

知としての学びか、受験のための学びか、この光が何なのを考えさせると、露呈してしまいます。

リアルな世界ではテキストには書かれていないものが発見できることを教えてあげて下さい。

関東で天体観測をするのに適した場所は?

天体観測をするならやはり明りがない山が一番でしょう。

山と言っても富士山とかそういう山ではなくても構いません。

首都圏なら栃木や群馬、山梨、箱根といった山の中に入るだけでも割と綺麗に見えますよ。

ただし、麓(ふもと)の方をみると街の明かりで明るくなってしまっているので、そちらは見ないようにしましょう。

周りに明りがなければ流れ星は見えやすいので、でも構いません。

ただし東京湾みたいに明るい所はダメ。

工業地帯付近も明るすぎなので避けましょう。

九十九里浜はひたすら浜辺で真っ暗なので、意外と良く見えます。

でも場所を選ばないと、自動販売機と道路の街灯の明かりがまぶしすぎて邪魔ですね(^^;

鴨川周辺,館山あたりも何もないので良く見えます。

綺麗な星空を見た事がなければ、見える星の数に本当にびっくりしますよ!

子どももきっと驚きます。

天体観測とかあまり堅苦しい事は考えずに、まずは綺麗に見える場所で星空を眺めてみて下さいね。

天体は実際に見たことががなければ、机上で展開される学問に過ぎません。

しかし一度でも見ておけば、実感が伴う身近な学問になります

これだけで苦手意識のハードルが下がります。

できれば流星群の極大日付近で、親子一緒に眺めてみて下さいね(^^)/

首都圏天体観測マップ

アドバイスするコールセンターの女性のイメージ

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