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彗星はなぜイオンテールとダストテールに分かれるのか:本日の1コマ

全然関係ないことでも授業のネタになる

今日はなぜ彗星はイオンテールとダストテールに分かれるのか,という疑問の授業をやりました。

えぇ,受験には関係ありません。

でもPHIですから,子どもが興味を持つならこういうこともやってしまうのです(笑)

イオンテールとダストテールについての塾生達の授業

そもそも彗星ってなに?

彗星とは,太陽の周りを楕円軌道で回る天体で,尾をひいていることで有名です。

小学生,中学生ですと,流れ星との区別がついていないことがあるので押さえておいて欲しいのですが,

流れ星は一瞬で消えます
だから流星とも言います。

彗星は月と同じような感じで,毎晩星の間を移動しながら,何か月かに渡ってみることができる天体です。

公転周期は非常に長いものが多く,有名なハレー彗星の公転周期は75年。

周期が短いものだと,エンケ彗星が3年となっています。

実は彗星の数はかなりあり,望遠鏡を使えば見えるのですが,肉眼で見えるいわゆる大彗星が見える予定はしばらくありません。

イオンテールとダストテールとは?

彗星の尾には2種類あり,1つがイオンテール,もう一つにダストテールという名前がついています。

彗星の尾は,太陽が爆発した時に発生する太陽風が彗星に当たり,水や氷,岩石といったものを吹き飛ばすために発生します。

そのため,太陽に近くなれば近くなるほど尾は大きく,長くなっていきます。

なぜ2つの尾になるの?

太陽風はものすごく高温で,そのためプラズマという電離した状態(電子が吹き飛んで行った状態)で粒子が飛んできます。

この粒子が彗星に当たると,彗星表面の水や氷を溶かして吹き飛ばします。

この時に高温にさらされるため,飛び散る物質もプラズマ化(イオン化)して飛ぶため,イオンテール(イオンのしっぽ)と言われています。

ダストテールの方も同様に吹き飛ばされるのですが,こちらは彗星の核,つまり岩石が中心で,重たいためゆっくりと飛んでいきます。

すると飛ばされる速度に違いがあるため,分かれた尾の様に見えるというわけです。

この辺りは身近な物理現象で説明ができるため,教科書にはないとはいえ,小中学生でも十分理解できますし,ちょっと考えさせれば説明できてしまいます。

今回の質問は「君の名は」の話題の関係で出てきた疑問だったため,今この話題にはならないかも知れませんが,彗星の数は膨大なため,いずれまた彗星の話題が出る時が来るでしょう。

また,入試では天体の単元で多少触れます。

機会があれば話してみて下さい(^^)/

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