「好き!」から学ぶオンライン授業専門の塾

学年すら違う生徒が教え合う授業(反転授業)ってこんな感じ!オンライン授業で行っている、教える授業

塾生同士が教え合う反転授業

ファイのオンライン授業では、ちょっと変わった取り組みをしています。
それが「生徒が生徒に教える授業」です。

お母さん

「え?プロの講師の方ですらダメな時はダメなのに、生徒同士なんて大丈夫なんですか!?」

と思われるかも知れませんが、全然大丈夫です。

ちゃんとコントロール下に置かれた状況において教え合う事は非常に有意義な学習となります。

そもそもファイのオンライン授業のスタイルは、子どもに説明させる授業

基本的に先生は子どもの答えに対して、

「なんで?」
「どうして?」

と突っ込みを入れて考えさせています。

そのため、説明することなどオンライン授業の生徒にとって大したことではありません。

切替先生

「理由を考えるのが当たり前。答えられないのは勉強していないのと同じ。」

これは塾生によく話していることです。

そのため、オンライン授業でもそれはかなり定着しています。

そして教えるためには、教わる側よりもはるかに勉強して準備してから挑まなければ教えられません。

そう、つまり教わっている方よりも、教える人の方が勉強しているという矛盾。

だったら教えないのはもったいないよね?

というわけで、オンライン授業では教え合うのは割と普通です。

中でもホワイトボードを使って、説明する生徒同士の授業はまた別格!

さすがに自分で書き込みしながら説明するというのは、塾講師と全く同じ状況ですから、友達同士教えあうのとはわけが違います。

聞いている塾生たちも、質問するのは慣れていますから、中途半端な説明をしようものならバシバシ質問が飛んできます。

そのため、ちゃんと順序立てなければ理解してくれないのです。

そして教えるためのルールもありますしね。

まずは、生徒同士が教え合うことの最大のメリットをお話しましょう。

それが顕著に表れているのが、教えているときの塾生のセリフです。

教え合うことによる成長が見えるセリフ

以下は授業中に塾生が教えているときに出て来たセリフです。

まずはその様子を見てみて下さい。

塾生

「算数は勘とか何となくとかで解くものじゃないでしょ。

これ、算数が嫌で嫌で逃げまくってた子が教える側になったときに放ったセリフです。

ここだけ聞くとバリバリ理系ができる子みたいですよね(笑)

塾生

「答えだけあってたって、理由がわかってないなら解けたって言わないんじゃない?」

これも理系がパッパラパーだった子のセリフです(笑)

ここだけ抜き出すと、やたらカッコよく聞こえますね。

塾生

「問題文に書かれてる事を整理しきれてないから解けないんだよ。」

題意がくみ取れず、手が止まっていた子に対してこんなアドバイスをしていました。

以前はこの子もよく私に言われていました

塾生

「難しい難しい言わないで。全然難しくないものまで難しく見えちゃうじゃない。」

全く持ってその通りです。

簡単な問題を解きまくっても意味がありません。

あえて難しい問題に挑戦しているのですから、難しくて当たり前ですよね(笑)

そしてこのセリフも、私がこの子に言ってきたものです

塾生

「なんで図を書いてないの?」

解けて正解している子に対してこんなセリフを言っていました。

実はこの子、この問題は解けていましたが、その前の問題は解けていませんでした。

つまり、解けるようになったからって楽しないで、図を書いて練習して、定着させなさいと言いたかったのです。

もし私が教えてたら同じことを言っていましたね(笑)

塾生

「図はフリーハンドで綺麗に書くこと!時間がもったいないでしょ!」

「だって定規で書かないと歪んでよくわからないじゃん!」

って反撃を受けていましたが、

塾生

「だったらなおさら練習しなきゃ!定規で書いてる時間があったらもう1問解けるよ!」

と切り返していました(笑)

これも以前私が教えたことです。

繰り返しますが、これは生徒が生徒に教えた授業です。

反転授業の効果

ここだけ抜き出したら先生が普通に授業やってるように見えませんか?

そう、これこそが生徒が先生役をやる授業、いわゆる反転授業の最大の効果なのです。

この子たちが言っていたセリフは、どれも以前に私が生徒に言っているセリフです。

つまり、自分自身が先生となることで、先生の思考回路をトレースすることができるのです。

そして、それを自分のセリフとして言うことで、自分自身へ話しているのと同じ効果が得られます。

だからただ教わるよりも、自分自身が教える側に回った方が身に着けやすいのです。

学年が違う二人が教え合う授業

別の事例も紹介しましょう。

小6の子が

塾生

「〇〇中学校の過去問をやってみたい!」

と言い出したので、その学校の過去問をやってみることに。

そこまで難しい学校ではなかったので、小5の子にも声をかけてみると、

塾生

「私もやる!」

と。

入試の練習としてではなく、問題集として実施する形式を取ったため、時間は測らず、一問ずつ理解していくやり方にしました。

過去問とはいえ、大体できていましたので、一部間違えた所の直しをすることに。

小5の子は直しのやり方が整い始めてきた段階でしたが、しっかり調べて直せていました。

また、二人のうち、いずれか片方がわかる問題は教え合って、進めていました。

これもファイのオンライン授業では普通の光景です。

二人とも全然わからなければ教えようと思って見ていましたが、結局最後まで全部自分たちで解決していました

一応確認のため、一人ずつ理解を試すテストをしましたが、二人ともよくできていました。

子ども同士教え合う授業は管理が大変ですが、うまく回り出すと、学習効率がどんどん上がっていきます

反転授業を家で使って教える方法

塾生

「勉強は教えられるより、教える方が楽しい!」

とある塾生が言っていました。

勉強を全くやっていなかった子なんですけどね(笑)

でも、これこそが子どもの本音だと思います。

つまり、逆に言えば、

塾生

「教わる勉強はつまらない。」

ということです。

勉強嫌いの子ならなおさらですね。

しかし勉強嫌いな子でも、教えるのは楽しいと思えるのです。

子どもに勉強を教える時、どうやって教えていますか?

お母さん

「こんなのも解けないの!?これはね、こうやって解くのよ!前にやったでしょ!わかった?」

ほとんどの方がこのような一方的な知識の押し付けになっています。

でもオンライン授業では、このようなやり方を推奨しています。

お母さん

「ねぇねぇ、この間違えてるところ、どうやって解くの?」

塾生

「これはこうやって解くの。」

お母さん

「お母さんこれもう忘れちゃった。なんでこうなるんだっけ?」

塾生

「えー!?しょうがないなぁー。」

中には本当にお母さんが解けなくて、子どもに「勝負しよ!」って遊ばれてる場合もありますが、親が解けるか解けないかなんてどうでもいい話です。

大切なのは子どもの反応。

どちらの方が子どもが勉強するようになると思いますか?

親が押し付ける勉強よりも、親が教えてもらう勉強の方が、子どもは前向きに勉強するようになるのです。

先程の「勉強は教えられるより、教える方が楽しい!」と言った子も、説明なんて全然できない子でした。

「え…?どうしよう…。。。」

としろどもどろしていた子。

それでも自分なりに頑張って教えて、教わった子に感動してもらえる体験を何度かしてから、どんどん表情が明るくなって、楽しそうになっていきました。

テキストにない事ばかりの授業の効果

オンライン授業の子がよく言っています。

塾生

「こんなこと絶対他の塾じゃ教えてくれないよ。」

「そんな解き方があるなんて思いもしなかった。」


「ファイじゃなかったら、こんなこと一生知ることもなかったと思う。」

ファイのオンライン授業で学ぶ事は、他の塾では絶対学ぶことができないそうです。

授業の実況ブログを見て頂ければおわかりになると思いますが、株価の話からキューティクルの話まで、子どもが興味を持てば、何でも題材にしますからね。

中にはオンライン授業の社会の授業が楽しくて、経済分野の仕事にまで興味を持った子もいます。

そんなオンライン授業による効果が顕著に表れた例を紹介しましょう。

ある日、学校の先生が授業の時間調整のために、難しい問題を出したそうです。

その問題をファイのオンライン授業の子ども達、5人はサラリと解いてしまったそうです。

しかし他の子は全く解けず。

学年トップクラスの子も解けなかったのに、ファイの子だけが解けてしまったため、ちょっとした話題になったそうです。

その学校に通っているご家庭からの問い合わせが集中したので、何かと思いました。

そこで理由を聞いてみたところ、発覚したのです。

私もその問題を聞いた時に「よくそんな問題解けたなー」と思いました。

と同時に、考える力をつけるという目的がちゃんと達成されている事に嬉しさを感じました。

そんなファイのオンライン授業で取り組んでいるのが、まさに子ども同士が教え合う授業(反転授業)なのです。

実際にこの子たちが授業中に話していた内容を紹介しましょう。

塾生

「日本は借金ばかりだって言うけど、ならなんでお金作らないの?」

塾生

「お金作ったら価値が下がるからじゃない?」

塾生

「価値が下がるって?」

塾生

「いっぱいあるとプレミア感がないじゃん。ほら、需要と供給の関係。」

塾生

「あ、量が多いと価格が下がっていくってやつ?」

塾生

「そう。だから価値が下がるんでしょ。」

塾生

「でも価値が下がるっていっても1万は1万でしょ?もらったら嬉しくない?」

塾生

「うん。嬉しいけど、それって日本人だけじゃない?」

塾生

「あー外国の人は日本のお金を欲しがらないって事?」

塾生

「うん、多分そういうことだと思う。」

塾生

「日本のお金いらないってなると円安が進むから、輸入が大変になるんだっけ?」

塾生

「うん、そう。円安ってなんで困るんだっけ?」

塾生

「えーっと、輸入する時にお金が高くなって、ダイソーがピンチになる。」

塾生

「ダイソーがピンチ?」

塾生

「ほら、輸入品が高くなると、今100円で売れてるものを100円で売ったら赤字になっちゃうから。」

塾生

「あーそういうことね!」

塾生

「で、ダイソーが100円で売れなくなると、値上げしなくちゃいけなくなるから、お金を作っても物価が上がっちゃって結局ダメなのか!」

塾生

「で、先生あってる?」

結局私は聞いていただけで、塾生だけで解決してしまいました。

ファイのオンライン授業では、元々は雑談のようなスタートでも、塾生同士教え合う授業もしているので、このように疑問を持つこと、解決する糸口を探そうとすることは日常茶飯事なのです。

もちろん放っておくと「それ、違うだろ」っていう方向に進んでしまう事も少なくありません。

しかし大切なのは考える事、自分の考えを言ってみることです。

考えなければ自分の意見を言えないですからね。

そしてこういう会話は、大人と子どもとの会話とは全然質が違います。

大人は教えようとしてしまいます。

子どもは教えると同時に自分も考えます。

教えられている方も鵜呑みにしません。

子ども同士ですから、納得ができるまでちゃんと考えますし、解決するまで聞くことができるのです。

もちろんこれをご家庭で真似することもできます。

子どもが先生、親が生徒役として同じことをすればいいのです。

教えようとして感情が入ってしまうとうまくいかないことも多いのですが、演じることができれば、子どもは大きく成長できるのです。

本当に理解していれば教えられる

こんなお話もありました。

オンライン授業の子が、クラスメイトに数学を教えてあげたところ、とてもわかりやすく、その子の点が上がったとの事でした。

一見ただ友達同士教えあっただけなのですが、ファイの生徒にとってこれは大きな意義があります。

ファイのオンライン授業では

切替先生

「教えられるようになって初めて本当に理解している証拠。人に教えて初めて本物の学力になる。」

と話しています。

そのため、子どもたちは教える事をためらわず、積極的に教え合っている珍しい塾です。

実は

「ファイの生徒に教えてもらうとわかりやすい」

という話自体は学校の先生経由でもよく聞く話なのです。

しかし今回は、ライバル関係にある友達であるにも関わらず教えてあげたことに非常に驚きました。

学習の場を通じて精神的にも大人になって行ってんだなと感じ、非常に嬉しく思いました。

なぜファイの塾生の教え方はわかりやすいのか

よくオンライン授業の生徒に教えられるとわかりやすい、という話を聞きますが、実はこれにもコツがあるのです。

そしてただ教えるだけでは勉強にならないのです。

多くのよく見かける生徒同士教えている光景の場合、ただ一方的に分かっている子がわかっていない子に話しているだけなので、自分の知識を再確認しているに過ぎないんですね。

もちろんこれはこれで大きな意味があるのですが、教えられている方は大抵よくわかっていない事が多いのです。

これでは教えた事になりません。

そのためオンライン授業では、教える時に、その子がどうしてそういう間違いをしているのかを考えて教えなさい、と話しています。

これは間違えた問題の解き直しでも徹底しており、なぜ間違えたのかを考えるまとめは日頃からやっているのです。

そのため、友達の問題でも、「なんで間違えたんだろう?」と考えるクセがついているんですね。

そしてそこを解決するように教えるから、ただ友達同士教え合うのと違い、わかりやすいと感じるのです。

教えることが自分の勉強になる理由

教える事は自分の理解度の確認につながります。

自分がよくわかっていなければ教えられないので、教える事により本当に理解しているか試せるという事ですね。

実際目の前で教えさせると、途中で

塾生

「で、いいんですよね?先生」

と聞いてくる子が結構います。

これは教える側もその部分があいまいな証拠です。

そしてもう一つ。

「どうして間違えたのか」を考えながら教えている子は、違う理由、正しい理由を説明する力がつくのです。

これは非常に大きな力ですよ。

選択問題などを解く時、

塾生

「これは○○だから違う。これは○○だからあってる。」

と、正解・不正解の根拠を見つける力になります。

これにより、適当に選ばなくなるので、間違える確率が減るのです。

これらの理由から、ファイのオンライン授業では「教える事」を推奨しています。

教え方を見ていればその子の理解度もわかりますしね。

最後に上記を踏まえて保護者の方へのアドバイスをひとつ。

子どもに勉強を教えて喧嘩になるという話をよく聞きますが、教えるよりも、教えてもらう方がいいですよ(笑)

理由はもうわかりますよね?

親が教えればそれは親の知識の確認になっているだけ。

子どもに教えらせれば、子どもが自己解決力を身につける。

親が子どもに勉強を教えようなんて思わなくていいのです。

「私バカだったので…」とかそんなのも関係ないんです。

教えるのが楽しいと思える子は例外なく伸びます

それは裏を返せば、教えるために勉強する事が楽しいわけですから。

楽しさは全てにおいて行動の原動力になります。

教えさせるのは実は想像以上に難しい事ではありますが、ご家庭でもやってみる価値はあるでしょう。

これができれば、勉強のやり方としては本物です。

あとはやるかやらないかだけ。

やって空回りすることは、ほぼありません

もしご家庭でやってもうまく行かない時は、ファイへご連絡下さい。

状況を聞きながら、どうすればうまく持っていけるのか、月1万円でアドバイスしています。

この勉強法は、一度見に着けてしまえば一生ものですから、進学してもそうそう困ることはありません

むしろ、進学後に伸びていく子がほとんどです。

受験のための勉強か、自分のための勉強か、この差は受験後に大きな差を生みます

学習法診断バナー
アドバイスするコールセンターの女性のイメージ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

カテゴリー

著書