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親が中学受験の勉強を教えるときの子どもの性格別教育法

親が受験勉強を教える

中学受験では親が子どもに教えているというご家庭も少なくありません。大抵の場合喧嘩が勃発しているか,泣きながらやらせているかのどちらかだと思いますが,やはりせっかく教える以上,効果を最大に引き出してあげた方がいいというもの。今回はどうやって子どもに教えればいいか,子どもの性格別にご紹介致します。

なぜわが子に教えるとうまくいかないのか?

親にとって子供は子供でも,子供にとって,親は親ではないのです。子供にとって,親は「ライバル」「超えるべき壁」なんですね。親は子どもを育てようとして色々と口を出すわけですが,子どもは早く自立したい。言われるということは,親に認められていない証拠。だから反発するんですね。そこで性格別の対処法を用いることで,子どもにすんなり受け入れさせる必要が出てくるのです。

負けず嫌いな子

容赦なく叩きのめしましょう!もちろんこの負けず嫌いは真っ向勝負を挑める正々堂々とした子であることが大前提となります。答えを写したり,こそこそとごまかすような子は負けず嫌いとはいいません。怒られても悪い点数を取っても,悔しがって真正面から立ち向かって頑張る子です。このようなタイプの子は,真正面から打ちのめしても立ち上がってくるためどんどん伸びていきます。

こういう子の場合,割と食って掛かってくることが多いのですが,親の権力を行使して叩き潰すのではなく,子どもと同じ土俵に立って叩き潰して下さい。例えばこんな感じです。

「お母さんだって解けないくせに!」
「お母さんは中学受験しないんだから解く必要ないでしょ!」

これは子どもと同じ土俵に立っているとは言いません。土俵外からあーだこーだ言っているだけです。こういう時は逃げずにしっかりと受け止めて,戦ってあげて下さい。

「お母さんだって解けないくせに!」
「ならテストで勝負しましょう!好きなテストを持って来なさい!」

実際にテストをして徹底的に叩きのめせば子どもは悔しがるはずです。言い訳をする子は負けず嫌いとはちょっと違うので別の指導をして下さい。もし負けてしまっても構いません。その時は優越感に浸らせてあげて下さい。そして子どもの方ができることを認めて,大いに褒めてあげて下さい。もちろん分野限定で。「この単元はあなたの方が上。他の単元では負けないわ。」という形で自信満々な対応をすれば,子どもは他の単元でも勝ってやろうとして頑張ります

内気な子

子どもと同じ目線に立って相手をしましょう。親としての意見を言う必要はありません。意見を言うという事は上からの立場になってしまいますからね。ただ聞いて共感してあげればいいのです。成績も一緒。その子と同じ目線に立って,その子が頑張ったと思っていることを認めてあげて下さい。

よく指摘しないと伸びないという方がいらっしゃるのですが,それはケースバイケースでして,指摘したって伸びない子は伸びません。結局受けてである子ども次第なのです。内気な子に関して言えば,指摘するよりも同じ目線に立って共感してあげた方が伸ばしやすいのです。

元気な子・他の習い事や趣味に一筋な子

放置しましょう!何かに集中している間はどうせ聞いてくれません。自分から少しでも勉強に向かう事があったら,すかさず大げさに喜びましょう。例えばこんな感じです。

「勉強してるの!?すごいじゃない!え?何か目標があるの?へ~!頑張ってね!」
「最近先生によく質問して帰ってくるそうじゃない。よく頑張ってるね!」
「最近テレビを見なくなったじゃない。いいことだね。がんばりなさい。」

実はこの手の褒めは父親の方がよく響きます一見見ていなさそうな人がふとした頑張りを褒めてくれるというのはとても嬉しいものなのです。今回たまたまだと思うかも知れませんが,たった1回であっても,そのタイミングを逃さず褒めることは,子どもにとって一つの気持ちのターニングポイントになる可能性が高いのです。もちろん多用は厳禁。1回目でいかにズバッと決めるかどうかがポイントです。2回,3回と繰り返すと効果は薄れていきます。その場合は最低でも3か月は間をあけて行うといいでしょう。

逃げまくって立ち向かわない子

立ち向かわせようとしても逆効果です。この場合対処方法は2つに1つです。

  • 大人の立ち向かい方を見せる
  • 大人の賢い逃げ方を見せる

立ち向かい方を見せるというのは,親として何か困難に立ち向かっている様子を子どもに見せていくと言う方法です。特に意識しなくても親は生活しているだけで様々な困難に直面していると思います。日々それを当たり前のように裁いていますが,子どもにはその様子が見えないのです。それをあえて見せてあげることで,自分もどう立ち向かうべきかが見えるようにしてあげるという方法です。

賢い逃げ方を見せるというのも同様で,逃げ方にもいい逃げ方と悪い逃げ方があります。子どもは今が嫌だから逃げるという短絡的な悪い逃げ方をすることが多いので,次に勝つための逃げ方を見せると言う方法です。例えば,算数ができないなら他の科目で算数をカバーできるぐらいにすればいいわけで,それ以外の対処法を見せていくことでこういう回避の仕方を身につけさせるのです。一見問題の先送りのようにも見えますが,代わりに何かを伸ばすという回避の仕方ならば,子どもは負担としては同じでも飲み込みやすいものです。

なお,立ち向かわない原因は様々ですので,基本的には立ち向かわない原因を同時に探ることも忘れないようにして下さい。結局その原因を取り除かなければ次のステップへは向かいません

多分やりますではなく全部やります

使用上の注意

  1. 用法・用量は正しく守ってお使い下さい。何事も過ぎたるは及ばざるがごとしということです。
  2. 賞味期限を見極めて,一番おいしい時期に使って下さい。タイミングを間違えると効果が薄くなります。
  3. 18歳未満の子供に,大人と同じ分量を与えたり,同じ効果を期待したりしてはいけません。子どもには子どもに必要な量を与え,適度な期待をしないようにしましょう。
  4. 子どもにはプラシーボ(偽薬)がよく効きます。めげずにうまく思い込ませるようにして下さい。親がいかにもおいしそうに飲んでいれば,子供も飲んでみたくなるお酒と一緒です。子供にして欲しいことを,親自身が楽しそうにやって見せて下さい。
  5. 何か副作用などが発生した場合は,すぐにかかりつけの先生にご相談下さい。お近くに先生がいらっしゃらなければ,私が相談に乗りますので,詳しい症状をお聞かせ下さい。
アドバイスするコールセンターの女性のイメージ

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