受験直前は休ませるべき?
受験過熱地域では毎年この手の質問を受けます。
インフルエンザも流行る時期なので状況によっては仕方ないと思いますが、学校を休ませて勉強させたから合格するわけではありません。
受かる子は、いつも通り学校に行っていても受かります。
勉強時間の確保のために休ませるというのは、子どもや親自身を精神的に追い詰めかねないのでお勧めしません。
そもそもこんな時期になって、学校を休んでまで勉強時間を確保しなければいけないようなやり方をしていたのがいけないのですから、今さらあがいたところで大して変わりません。
また、公教育というのは勉強以外のことを学ぶ重要な場所なのです。
友人関係や社会性を含め、学校での勉強以外のやり取りは子どもにとって当たり前の日常なのです。
受験勉強さえやっていればいいという考え方では合格後の先が思いやられます。
過度に匿うのではなく、極力いつも通りの生活をさせてあげるようにしてあげるのも親の役割でしょう。
学校の環境が余程悪影響な場合。
例えばいじめを受けているとか、インフルエンザが蔓延しているとか、そういったどうしようもない事情がある場合は学校の先生に相談しましょう。
また、今年は新型コロナウイルスでどうなるかもわかりません。
そういった事情の場合、勉強や学校教育以上に重要な問題がある場合には休ませるのも一つの手段でしょう。
なお、休ませる場合には、正直に受験を理由に休むことを伝える方がいい場合もありますし、他の理由で休む方が角が立たない場合もあります。
担任の先生の性格から判断するのがいいでしょう。
とはいえ、受験過熱地域では先生もわかっているものです。
素直に「このところ体調が心配なので、受験を控えているため休ませたい。」と連絡をする方が印象的にはいいでしょう。
賄賂はいけませんが、先生への気遣いも忘れずに。
また、中学受験であっても、高校受験であっても、子どもだけ休ませて親がついてあげられない状況は非常に危険なので、子どもを休ませる以上、親も一緒についていてあげて下さい。
「受験が近くなってきたら、学校を休ませるべきでしょうか。周りの中学受験をする子も休んでいますし、休ませるべきなのかと迷っています。」