子どもの興味を引き立てられるのはどっちの先生?
2つのタイプの先生がいたとします。
1人は生徒が聞いてきたら答えをすぐ教えてくれる先生。
もう1人は生徒が聞いてきても,なかなか答えを教えてくれない先生。
さて,果たしてどちらの先生の方が子どもの興味を引き立てられると思いますか?
答えは自分で見つける方が楽しい
実はなかなか答えを教えてくれない先生なのです。
親からしてみると,すぐに教えてくれる先生の方がいい気がしますけどね(笑)
でも子どもからすると,教えてくれない先生の方が楽しいと感じるのです。
なぜなら,疑問に感じた事を解決した時の達成感と喜びが大きくなるから。
こんな経験ありませんか?
前からずーっと欲しい欲しいと思っていた洋服。
我慢して我慢して手に入れると,より喜びが大きくなりませんか?
これと同じです。
すぐに手に入れた解答よりも,苦労して手に入れた解答の方がより得られた時の喜びが大きくなるのです。
そしてこれは中毒性を生み出します。
そう,ギャンブルと同じなんです。
わくわくは中毒になる
なぜギャンブルにはまってしまう人が多いのでしょうか。
我慢して我慢して得られた時の喜びが大きいからです。
そしてその快感を覚えてしまうと,またそれを求めて繰り返してしまうのです。
この性質,心理学では「部分強化」と呼ばれています。
部分強化を調べる実験ではラットに餌を与える実験があります。
必ずもらえるよりも,時々の方が楽しい
ラットを入れたケースにスイッチを用意して,一方は押すと餌が必ずもらえる,もう一方のスイッチは時々出るようにします。
さて,ラットはどちらのボタンを押すようになると思いますか?
なんとラットは餌が必ずもらえるスイッチではなく,時々出るスイッチを押し続けるようになるのです。
本当にお金が必要ならちゃんと仕事して稼ぐべきなのに,まさにギャンブルと同じ状態ですよね(笑)
さて,勉強に話を戻しましょう。
達成感で中毒にする
どうすれば子どもの学習意欲を引き出せるのでしょうか。
子どもが興味を持った時に,それを引っ張って考えさせるのです。
簡単に答えが出てしまうようでは面白くありません。
自分たちなりに考えて,考えて,やっと答えがわかる。
これが快感につながっていき,学習意欲につながっていくのです。
引っ張り方がよくないと逆に学習意欲をそいでしまうんですけどね(^^;)
そしてこの「わかる」ことの喜びと,「自分で調べる」という技術が備わると、
あとは勝手に疑問を解決できるようになっていけます。
PHIが授業で一番意識しているのはここなんですね。
子どもの興味を引き出して,それを引っ張って自分で考えさせる。
そこに喜びを覚えるから勉強し出す。
簡単でしょ?(笑)
簡単ではない方は,私がアシストしますので,LINEの公式アカウントからお気軽にご連絡下さい(^^)/
コメントを残す