背中センサー
赤ちゃんは寝てるのに降ろすと泣くことから背中にセンサーがあるって言われる。
ではそのセンサーは何のためのものか。
生き物は進化の過程で様々な工夫をして乗り切ってきた。
その中で一番無防備かつ危険な時期が生まれた直後。
多くの生きものは生まれてからすぐに自立する。
しかし哺乳類は子育てをしなければ子どもは大きくなれない。
そのため、子どもは親の近くにいることが最大の安全であると刷り込まれてきた。
今となっては少し離れるぐらいは大したことはない。
でも大昔、親が赤ちゃんの側を離れることは死を意味した。
だから赤ちゃんは寝るときに絶対に親の側を離れたくない。
離れないために泣く。
眠い時は泣く。
降ろされたら泣く。
「今眠いんだから,安全に寝られるように降ろすな」と。
背中センサーはそんな生きるための工夫の一つ。
背中センサーとの格闘は,そんな人類の歴史以前から組み込まれた遺伝子との格闘。
だから楽しい。
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