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ソ連と日本のポツダム宣言に対する考え方の違いを理解しているか

日本とロシアの国旗

北方領土問題に関する解釈の違い

なぜソ連は北方領土を占領できたの?

塾生

「北方領土って日本がポツダム宣言を受け入れた後に占領されたんですよね?なんで降伏した後に占領されたところが有効なんですか?そもそもソ連は日ソ中立条約を結んでいたのに、なんで攻めて来たんですか?」

今までサピックスにいて、丸暗記することが勉強だと思っていた子からの質問です。

1年教えていて、こういう質問ができるようになってきました。

1945年に日本はポツダム宣言を受け入れた。
その後ソ連が進行してきて北方領土を占領した。

テキストにはそう書いてあり、そういうものだと覚え込まされます。

実際これ自体は間違いではありません。

しかし、これはあくまで日本側の解釈であり、ソ連側の解釈が書かれていません。

これでは相手の解釈を理解せず、一方的に自分の考えを押し付けているに過ぎません。

もっとも赤チームはそういう独裁的な手法で政治を運営しているため、国民は真実を知らないことが多いのですが、日本はそうではありませんよね?

知ろうと思えば知れるのに、知ろうとしていないのです。

どうせテストに出ないから。

でもそういう背景をちゃんと考えながら勉強するようになると、歴史は楽しくなってきます。

この子も

塾生

「歴史がこんなに楽しい科目だと思っていなかった。サピックスで丸暗記を続けていたら、社会は嫌いなままだったと思う。」

と話してくれました。

サピックスのテキストは情報量が多く、テストとしてではなければ面白いんですけどね。

ロシアと日本の第二次世界大戦終戦の解釈の違い

ポツダム宣言とサンフランシスコ平和条約の解釈の違い

日本はポツダム宣言の受け入れを表明した時点で終戦となり、サンフランシスコ平和条約で今後戦争をしないことを宣言しました。

そのため、降伏した後に占領されたところは無効だよね、という解釈です。

しかしソ連では解釈が異なるのです。

ポツダム宣言はあくまで宣言であり、受け入れたというのは、あくまでポツダム宣言の内容を聞き入れる意思を表明したに過ぎず、正式には終戦していない

終戦となったのはサンフランシスコ平和条約で日本が条約を結んだときだ、という解釈なのです。

つまり、条約を結ぶまでは口約束に過ぎないということですね。

だからまだ正式には終戦していないため、北方領土の占領は問題ないという考え方なのです。

ここでふと疑問が湧いてくる子は立派!

サンフランシスコ平和条約ってソ連は調印していないような…

塾生

「あれ、先生?サンフランシスコ平和条約って、ソ連調印していましたっけ?ポツダム宣言も日ソ中立条約で戦争はしていないことになっていたから署名しなかったんじゃなかったっけ?」

こういう疑問がわいてくるのは大したものですね。

もう丸暗記からは脱却した証拠です。

その通り。

サンフランシスコ平和条約は、ソ連と結んでいないのです。

なぜなら日本とソ連は条約の上では戦争状態にはなかったからです。

その条約というのが、日ソ中立条約

つまり、中立条約を結んでいたので戦争状態ではなかった。

ゆえに平和条約を結ぶ必要もない。

すでに平和なのだから。

ということです。

ならなぜソ連は侵攻してきた?

塾生

「ならなんでソ連は日本に侵攻して来たんですか?」

日ソ中立条約は、実は有効期限5年の条約で、一方からの破棄の通告がなければ自動更新されるものとされていました。

ところが、ソ連は4年で破棄の通告をしてきたのです。

このときソ連は、現時点を以て日ソ中立条約を破棄するという意味でしたが、日本は更新期限までは有効で、更新せずに破棄すると解釈してしまった、つまあとり1年有効期限があると思っていたのです。

しかもこの後、ソ連は宣戦布告を日本の大使に伝えたものの、モスクワ中央電信局は大使から日本宛てのその報告を、日本に送らなかったのです。

よって結果的に宣戦布告を知らされていないまま、奇襲攻撃を受ける形で戦争状態に突入したのです。

だから何の対処もできなかったのです。

そしてもう一つ。

実はヤルタ会談のときに、密約を交わしていたことも最近明らかになりました。

この密約の内容というのが、

ヤルタ会談の密約

ドイツ降伏後にソ連は日本を攻める。

樺太及び、千島列島はソ連の領土とする。

つまり、占領すれば、ソ連領とすることは密約で決まっていたのです。

問題なのは、ここに占領していい期日が明確に示されていないこと。

日本は宣言受諾を伝えた日を終戦と解釈しているから、北方領土は日本のものと解釈しているのです。

暗記しなくても、時代背景がわかれば解けるようになる

北方領土の問題はちょくちょくニュースにもなります。

当然受験でもよく出てきます。

最低限のことを知っていれば入試には通用しますが、やはり民主主義に生きる日本人である以上、一方的な主張ではなく、多角的なものの見方が出来るようにしてあげたいものですね。

社会の丸暗記でうまく行っていない方は、他にも社会の解釈をブログに載せているので、ぜひご覧になってお子様に話してあげて下さい(^^)/

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1981年生、千葉県出身の学習法診断士。独自の教育論、常識外れの教育手法を用いて、大手進学塾で実績、成績上昇率共にトップを取り続け、個別指導塾、家庭教師でもミラクルと言われる多数の逆転合格を打ち出す。2013年に進学塾PHIを作り、2015年に株式会社学習法指導塾PHIを設立。子供たちを対象とした勉強のやり方の指導を初め、親へも教育に関する子育て指導を実施。教育活動の一環として、高校や大学での指導、セミナー活動、塾や学校の先生など教育者に対するコンサルティング、動物介在教育など、多岐にわたって教育業に携わる。

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