プレッシャーが点数に影響
私は分かりきっている事なので実験するまでもないのですが、子ども達はわかっていないので、身を持って体験してもらうために実験をしました。
もちろん実験内容は事前に知らせていません。
実験の目的は、プレッシャーでどれだけ点数が変わって来るかです。
ファイの塾生たちに、とある過去問を実施したところ、実際の実力差は偏差値で10近くあるのに、点数の差がほとんどなくなりました。
以下がその点数の一覧です。

ちょっと見せられない資料なので、必要な所のみ切り取っています。
下の3人の点数と、上の86点の点数以外は点数がほとんど似たり寄ったりです。
でも実はこの団子になっている点数の中に、偏差値が10くらい低い子が2人も混ざっています。
なぜ偏差値が10も低い子が、偏差値が10も高い子と同じぐらいの点数を取れてしまったのでしょうか?
その仕掛けはテストの前にあります。
思い込みだけで点数は変わる
実はこのテストを実施する前に、偏差値が低い2人には
「今日は簡単な過去問だから大丈夫!」
と話しておき、それ以外の偏差値が高い子たちには、
「今日はめっちゃ難しいから心してかかってね!」
と言っておいたのです。
結果、簡単だと言われていた2人は、見事に偏差値の差を埋めて、偏差値が高いグループの塾生と遜色ない点数を取ってしまいました。
この差を生んだのは「先入観」です。
「難しいんだ!」と思って解くと難しく感じてしまい、「簡単なんだ!」と思って解くと、簡単に感じてしまうのです。
たったそれだけの違いですが、点数にはこれだけ大きな違いを及ぼします。
難しいと思い込んで解いた子は、いつも通りの解法が出来ず、迷走していました。
逆に点数が取れてしまった2人は、実は難しい過去問だったと知ってビックリ(笑)
問題の難易度よりも、気持ちが重要
子どもの成績なんてそんなものです。
難しい、簡単の基準なんてまだありませんから、難しいと思えば難しくなり、簡単だと思えれば簡単になるのです。
大人のように客観的に見て簡単か難しいかの判断はできないんです。
これは受験に限らず、普段の勉強でも言える事。
普段から
「難しい!」
「無理無理!」
と言っている子はなかなか成績が伸びません。
逆にウソでも
「簡単!」
と言っている方が、解けるようになるのが早く、伸びも早くなる傾向があります。
親の発言が子どもに影響を及ぼす
もう一つ重要な点があります。
それは、子どもの発言は親に影響されるということです。
特に中学受験で逆転合格を狙っている子にとって、親の発言は大いに影響を及ぼします。
親が無理だと言っている家庭で逆転合格に成功した例はありません。
と断言できるぐらい、大きな影響を及ぼします。
ゆえに、逆転合格を目指すのであれば、親自身が変わらなければなりません。
まずは発言を子供の目線に合わせて、「やればできる!」という方向に持って行って下さい。
逆転合格のファーストステップはここからです。
もっとも、親や先生が「こんなの簡単だよ!」と言って刷り込むためには、実際に簡単だという事を感じさせられなければなりませんが(笑)
ファイでは私が「先生ができると言った物はできる!」という意識付けをしているため、親が否定的な言葉を刷り込まない限り、前向きな気持ちで受験していきます。
その結果、逆転合格が次々と出ているんですね。
宿題や問題を解くときに、子どもがどのような発言をしているか、ぜひ耳を傾けてみて下さいね。
発言が変われば、結果も変わります。
マイナス発言が多い子は、ファイがプラス発言が多い子へ変えていきますよ(^^)/
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