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音楽のリラックス効果で勉強をはかどらせる方法

ヘッドホンを首にかける

始めに

モーツァルトの曲は勉強にいいとか,モーツァルトの曲はリラックス効果が高いという話を聞いたことがある人も多いはず。そこで今回はどんな音楽をどのように使うのが効果的なのかをお話したいと思います。

クラッシックの効果

全てのクラッシック音楽に同様の効果があるわけではありませんが,いわゆるポップやロックといった音楽よりも効果が高いと言われています。実際様々な実験でクラッシックの効果が実証されていますが,それがどうしてそうなったのかについてはまだわからないことも多くあります。

f分の1ゆらぎ

f分の1ゆらぎというのは,自然界に存在すると言われる一見リズム感がありそうな不規則なゆらぎで,生命はこの自然界の不規則な動きに同調することでリラックス効果が得られると考えられていますが,このゆらぎの正体が何なのかまではわかっていません。しかしある種のゆらぎを持つもの,例えば水の流れる音や風が吹く音,ろうそくの炎のゆらゆらといった機械的ではない自然界の不規則なリズムにリラックス効果があることは研究によりわかってきています。

クラッシックにもこのゆらぎがあると考えられていますが,そのゆらぎとは何なのかはわかりません。しかしクラッシックにリラックス効果があるのはわかっています。その代表格がモーツアルトの曲で,自然界の音をヒントに作曲したためとか,リラックスしやすい曲調にしたら自然とゆらいだとも言われています。が,おそらく研究者が実験をするときにモーツァルトを使って実験したためにモーツァルトだけが独り歩きしたように思います。

A10神経の刺激

A10神経というのは,いわゆる興奮する神経回路のことで,喜怒哀楽をつかさどると言われています。この神経が刺激されると,ドーパミンが放出され,興奮ややる気につながってきます。

ところがこのA10神経の刺激については,実はクラッシックではなくても,音楽全般で起こります。つまり,やる気を出すだけならポップでもロックでもいいのです。むしろやる気というところだけで言えば,歌詞がある,感情移入しやすい音楽の方がいいようです。コンサートやフェスで盛り上がるのはこれが関係しているのでしょう。もっともいくら気分が高揚しても,勉強につながらなければ結局成績には結び付かないのですが。

リラックス効果

歌詞を持たない曲が多いクラッシックは文章として意味を理解するのではなく,メロディーとしての音楽を楽しむため脳が休まるのではないかと言われています。実際通常時はもちろん,睡眠時もクラッシックを聞いていた方が睡眠の質が向上したといった研究は発表されていますが,クラッシックだからリラックスするわけではなく,リラックスしやすい場所にクラッシックが流れていることが多いために逆説的に結びついてしまっている可能性もあります。特に今の30~60代の世代はクラッシックを聞きながら育った人も多く,クラッシックを聞くことで無意識に安心感につながっている可能性はあります。

また,クラッシックにはリズムが突然変わるものが少ないため,思考を邪魔しにくいという効果はあります。パンクとなるとガチャガチャして突然思考を妨げられることもありますが,クラッシックは滅多にそういう曲がありません。そのため,とりあえずクラッシックの枠で曲を選んでおけば外れる可能性は低いということです。プッチーニオペラ曲とか選ばなければ。

結局何が良いの?

正直信じるか信じないかの世界であり,クラッシックを聞いたから賢くなるわけではなく,勉強することが大前提のため,信じられるのであればやってみる価値はあるでしょう。今までの考察を踏まえた上で,リラックス効果が期待できる音楽は,

  • 思考を邪魔しない音楽(歌詞や曲調で思考が中断されるのは不可)
  • 口ずさんでしまわない音楽(メロディだけであっても,聞くことに集中するのは逆効果)
  • かすかに聞こえる程度の小さな音量にできる音楽。(大音量で聞く必要がない音楽)
  • 流しっぱなしにできる音楽。(いちいち選んで再生では集中できない)
  • テンションが上がる音楽(勉強や作業ができないものは不可)
  • クラッシックやモーツァルトである必要はない。(集中できるなら何でもいい)

結局のところ,集中できる音楽というのは子どもの頃からの経験にも左右しますし,クラッシックが絶対というわけではない,ということです。そのため,本人がそれで集中できるのであれば,乃木坂だろうがAKBだろうが,ベビーメタルだろうが嵐だろうが初音ミクだろうが何でもいいのです。ただし,本当に集中できているのか,は客観的にデータを取って試してみる必要があるでしょう。

クラッシックはもう既に著作権が切れており,比較的安価,ほぼ無料で手に入るため,曲を手に入れるという意味ではいいでしょう。また,世の中に沢山「クラッシックはいい!」という情報があふれているため,思い込みが働きやすいという効果もあります。小さい頃からクラッシックに接して育てれば,よりそういう効果も高めやすいでしょう。ただし,何度も繰り返しますが,クラッシックはあくまでリラックスのための手段であり,成績が良くなるための必須条件ではないため,王道をしっかりと押さえた上で試みるようにして下さい。

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学習法診断士。東京、千葉、埼玉を中心に独自の教育論、常識外れの教育手法を用いて大手進学塾や個別指導塾、家庭教師といった教育機関で多数のミラクルと言われるような合格を打ち出す。2013年に株式会社学習法指導塾PHIを設立し、子供たちへ勉強のやり方の指導を始め、親への接し方の指導、セミナー活動、高校や大学での指導、塾や学校の先生などの教育者に対する指導、動物介在教育など多岐にわたって教育業に携わる。

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