必ず通る、疑問の通過点
毎年誰かが疑問に思うこの質問。
ということは、高確率で子どもは疑問に思うという事です。
ご家庭でこういう話題になったら、ぜひ学ぶきっかけにしてみて下さい。
今回も塾生の疑問をベースにお話し致します。
鏡開きって?鏡餅って何のために飾るの?
鏡開きとは、関東では1月11日に、関西では1月20日に行われることが多い行事の1つで、飾ってあった鏡餅を食べる日です。
鏡餅は年神様を迎えた時の依り代(居場所)となるもので、大きく丸い形が神具である鏡に似ていることから、お餅を鏡に見立てて神様が宿る場所と考え、お供えしました。
お正月に、この年神様の依り代となった鏡餅を片付けることで、神様を送る意味合いがあります。
鏡開きってどうやるの?
神様が宿る場所なので、刃物を向けることは許されません。
そこで、お餅を叩き割ることで食べやすくしていました。
これが鏡を割っている様子と一致することから、鏡割りと呼ばれるようになりました。
しかし、「割る」という言葉が縁起がよくないとのことで、「開く」という言葉が使われるようになりました。
ちなみに酒樽のふたを木槌でパカーンと割る儀式も鏡開きと呼ばれますが、あれは「鏡割り」「鏡抜き」とも呼ばれます。
どうやって食べるの?
一般的にはお雑煮、お汁粉にして食べます。
神様が宿っていたものなので、エネルギーがあると考えられているため、残さず食べるのが良いとされています。
お餅はなぜ膨らむの?
これはもち米の性質と水蒸気により起こる現象です。
一般的に食卓に並ぶお米はうるち米といいます。
このお米はいくらつぶしても叩いても、お餅のように伸びません。
これはお米に含まれているデンプンの違いによるもので、もち米はよく伸びるアミロペクチンのみで、うるち米に20%程度含まれているアミロースがありません。
そしてお餅は水と空気をたっぷり含みます。
これを焼くと、お餅の中の水分が水蒸気となり体積が増加。
そしてお餅(アミロペクチン)は伸びやすいので風船のように膨らみます。
これがお餅が膨らむ原理です。
ちなみに煎餅(せんべい)も餅という漢字が入っていますが、基本的にはもち米ではなくうるち米を使っています。
これは餅という漢字が元々小麦粉をこねたものに使われていたことに由来しています。
また、うるち米からアミロースを除いてアミロペクチンのみにし、もち米のようにすることも一応可能です。
とても面倒ですが(笑)
もち米とうるち米の違いを知らない子も意外と多いので、お正月に比べてみてはいかがでしょうか?
お正月は食べ比べにはいい機会ですからね(≧▽≦)
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ちなみに鏡餅の上に乗っているのはみかんではありませんよ!
⇒鏡餅の上に乗っているのはみかんではない!
「鏡開きって何?何でお餅なの?」