ご相談内容
「勉強しなさいって何度言ってもやらないときはどうすればいいですか?」
LINEの公式アカウントを作ってから,このようなご相談が増えました。
塾の先生ですら保護者の方に「言ってもやらない」とおっしゃっている方がいらっしゃいます。
「勉強してないのはわかってる。じゃあどうすればいいの?」
この部分が解決出来ていないから何度も言わなければならなくなりますし,言ってもやらないという事になります。
もちろんPHIにもそういう子はいます。
そういう時,PHIではこうします。
放置(笑)
こういうと大抵の保護者の方は失笑しますが,まぁ最後まで聞いて下さい。
やらせようとするからやらない
PHIのスタンスは基本的に強制はしないスタンスです。
本人の意思に任せます。
もちろん保護者の要望として「強制的に!」という事でしたらそういう指導も致しますが,基本的には本人の意思に任せます。
そのため、本人がやりたくないと言うなら,「そっかー!じゃあやらなくてオッケー!」と平然と言います。
言葉って不思議なものでして,同じ内容でも言われたらやりたくなくなるのに,自分でやると言ったものには多少なりとも責任を感じるものです。
そのため、命令や強制はしません。
PHIがやるのは,本人がやると決めた時に空回りをしない布石を打っておく事です。
本人がいつやる気になるかなんてわかりません。
気まぐれで一時だけやる気になるかもしれません。
半年ぐらいやる気を失っているかも知れません。
でも人の感情なんて波がありますから,放っておいてもいずれは「勉強やらなきゃな」って思う瞬間があります。
その時に空回りをしないように準備をしておく。
これが布石です。
大切なのはタイミング
多くの方が,多くの先生が,この勉強しなきゃなっていうタイミングを見逃しているから,子どもが勉強しようと思ってもできないのです。
そりゃ四六時中「勉強しなさい!」って言っていれば,子どもの小さい変化に気付けるわけないですよね?
また,多くの子供達がせっかく勉強しようと思って頑張っても,全然結果が出ずに挫折していきます。
冷静に考えれば当たり前じゃないですか。
今までのやり方が正しいのなら,そもそも今こんな状態になっているハズもないですからね。
今この現状になったのは,今までのやり方が間違っているからです。
それをまた繰り返して伸びる訳がないと思いませんか?
放置していてもやる理由
話を戻しましょう。
PHIはなぜ放置するのか。
気分が乗らない時にやらせても意味がないからです。
そして気分が乗るタイミングを見計らうためです。
見守っているだけで,完全に放置なんてしません。
では具体的に何をしているのでしょうか?
PHIでは勉強やらなくなった時期の抜けを細かく把握しています。
どの分野でどのように抜けているかが分かっていれば,入試においても遅れを取り戻しやすいですからね。
さらに勉強のやり方がどう崩れていったのかもチェックしておきます。
どう崩れていったのかがわかれば,どのような勉強法なら続けやすいかの参考にもなります。
個別に勉強法をカスタマイズしているのは,こういうデータの集積からなんですね。
こうして勉強やりたいという時期、タイミングを待ちます。
そして子どもの方から前向きな発言が出て,勉強をやり出そうとしたタイミングで,適切な勉強法の指導をします。
タイミングを間違えなければ,子どもはすんなり受け入れてくれやすいので,空回りを極力なくして結果を出して上げられます。
逆に怖い
先日,卒業生がこんな話をしてくれた子がいました。
「確かに先生はやれって言わないけど,それ,すっごく怖いんですよ。勉強なんてするかー!って思って塾サボったりもして,でもそんな時って,みんな勉強してるのかな…とか,このまま勉強しなかったらどこ行けるのかな…とか考えちゃって,サボっても公園で結局テキスト開いてみたりして,きっとこのままサボり続けても先生は何も言わないんだろうけど,でもそれって自分からやるって言わないと教えてくれないって事で,まぁ結局自分で自分に追い詰められて戻ってくるんですよ。戻ってきた途端,みんなの倍以上の課題を出されたのにはびっくりしましたけどww こういう時って普通優しい言葉とかかけてくれるものじゃないですか?」
「そんなことするわけないだろ。」と答えたら,「まぁわかってましたけどー。」と言われました(笑)
余程行くところまで行っちゃっていなければ,大抵の子は言われなければ勝手に考えるんです。
それなのに余計な横やりを入れるから思考がストップするのです。
成績が全てじゃないですから,勉強なんてしなくても放っておきましょ(笑)
⇒ 放置で子どもが勝手に勉強し出す!?ファイの逆転教育法
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