ファイの生徒はいつも教え合っている
先日ちょっといいお話がありました。PHIに通っている子が,クラスメイトに数学を教えてあげたところ,とてもわかりやすく,いつも苦手だった数学で点が上がったとの事でした。
一見ただ生徒同士教えあっただけなのですが,PHIの生徒にとってこれは大きな意義があります。
PHIでは
「教えられるようになって初めて本当に理解している証拠」
「人に教えて初めて本物の学力になる」
と話しています。そのため,子どもたちは教える事をためらわず,積極的に教え合っている珍しい塾です。
実は「PHIの生徒に教えてもらうとわかりやすい」という話自体は学校の先生経由でもよく聞く話なのです。しかし今回は,男の子が女の子に,他塾に通っているライバル関係にも関わらず教えてあげたということで非常に驚きました。学習の場を通じて精神的にも大人になって行ってんだなと感じ,非常に嬉しく思いました。

なぜファイの生徒の教え方はわかりやすいの?
よくPHIの生徒に教えられるとわかりやすいという話を聞きますが,実はこれにもコツがあるのです。そしてもちろんただ教えるだけでは勉強にならないのです。
多くのよく見かける生徒同士教えている光景の場合,ただ一方的に分かっている子がわかっていない子に話しているだけなので,自分の知識を再確認しているに過ぎないんですね。もちろんこれはこれで大きな意味があるのですが,教えられている方は大抵よくわかっていない事が多いのです。これでは教えた事になりません。
PHIの生徒たちは教える時に
「その子がどうしてそういう間違いをしているのか」
を考えているからわかりやすいのではないかと思います。PHIでは間違えた問題の解き直しを徹底しており,その中の1つに
「なぜ間違えたのか考える」
という直しがあります。そのため,間違えた問題を見たときに「なんで間違えたんだろう?」と考えるクセがついているんですね。
それゆえ,友達に教える時も自然とどうしてそういう間違いをしているのか考えて,そこを解決するように教えるからわかりやすいと感じるのです。
なぜ教える事が自分の勉強になるの?
まず先ほども出たように,教える事は自分の理解度の確認につながります。自分がよくわかっていなければ教えられないので,教える事により本当に理解しているか試せるという事ですね。
実際生徒を二人並べて一人に教えらせると,途中で教えながら
「で,いいんですよね?先生」
と振ってくる子が結構います。これはその部分が教える側もあいまいな証拠です。
そしてもう一つ。
「どうして間違えたのか」を考えながら教えている子は,違う理由,正しい理由を説明する力がつくのです。これは非常に大きな力ですよ。たとえば選択問題などを解く時,
「これは○○だから違う。これは○○だからあってる。」
といった感じで正解・不正解の根拠を見つけられる力になります。つまり,適当に選ばないので,外す確率が減るのです。
これらの理由から,PHIでは「教える事」を推奨しています。教え方を見ていればその子の理解度もわかりますしね。
最後に上記を踏まえて保護者の方へのアドバイスをひとつ。
子どもに勉強を教えて喧嘩になるという話をよく聞きますが,教えるよりも,教えてもらう方がいいですよ(笑)
理由はもうわかりますよね?
親が教えればそれは親の知識の確認になっているだけ。
子どもに教えらせれば,子どもが自己解決力を身につける。
親が子どもに勉強を教えようなんて思わなくていいんです。「私バカだったので…」とかそんなのも関係ないんです。子どもに説明させて,子どもから教えてもらうようにした方が子どもは伸びますよ(^^)/
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