ハトも頭を使う
こんな心理学実験があります。
ハトに餌を与えるのですが,それはハトがボタンを押した時とします。
こうすると,ハトはボタンを押した餌がもえらえることを学習していきます。
ところが,ボタンを押そうが押さなかろうが,ランダムで適当に餌を与えることにします。
するとどうなるでしょう?
ハトはどうすれば餌をもらえるのかわからず,いろいろな行動をとりながらうろうろするのです。
これはハトが餌を得るために色々と試して考えている事を意味しています。
何かしらの因果関係を考え,検証しているのです。
人間は考える葦である
因果関係を検証しようとする行為は,どの動物でも見られます。
もちろん人間にも。
例えば子供にこんなクイズを出してみて下さい。
「サンタクロースがクリスマスに配るプレゼントを準備するために、月に行きました。なぜ月に行ったのでしょうか?」
こうすると子供は実に様々な答えを考えます。
「月にプレゼントの倉庫があるから。」
「月が欲しいって言った子がいたから。」
「地球以外の星にも配りに行くから。」
よくそんなこと思いついたなぁと思うような答えを出してくる子もいます。
実はこのクイズ,答えなんてないんです(笑)
でも答えはなくても,答えがあるものだと信じて探し続けます。
このように何か理解できない事が起こった時,本能として因果関係を考えるようになっているのです。
本来放っておいても勝手に考えるということです。
考える力が殺される瞬間
ところがですね,この因果関係を考えようとする本能が働かなくなるケースがあります。
それが「単調さ」と「興味を失った時」です。
ただただ単調に同じことが繰り返されると,学習する理由が感じられなくなり,考えることをやめてしまうのです。
漢字や計算ばかりひたすら練習するのがそれにあたりますね。
例えば先ほどのクイズでいうと,子どもは最初色々考えて答えてきます。
でもそれを何時間も続けられるかというと,まぁ難しいでしょう。
ここから先は,出題者がどう演出し,盛り上げるかにかかっています。
ただただ「違うよ。」とばかり言われ続けていたら,3分も持たずに「えー?答えは?」となります。
ところが漫才師のように,ツッコミをいれながら笑いを取っていくと,どんどん盛り上がっていきます。
また,子どもが思考を停止する大きな理由の1つに「興味を失ったから」というものもあります。
日々の暮らしに変化がなく,毎日学校に行って勉強して,帰って勉強させられて,テストが返ってきたら怒られて…
そのルーチンワークに飽きが来て考えなくなってしまうのです。
飽きと単調さが敵
逆に考えてみましょう。
なぜ子どもはテレビやゲームや携帯に惹かれるのか。
飽きが来ないからです。
逃げているわけではないのです。
飽きが来ず楽しいから続けているのです。
要するに勉強させたければ,その単調さと飽きから解放してさえあげればいいのです。
そうすれば勝手に勉強します。
やめさせたければ飽きさせればいい
逆に言えば,今はまっているものをやめさせるのではなく,飽きさせれば勝手に離れていきます。
ま、理屈は簡単なんですけどね(笑)
実際にはテレビやゲーム,携帯は飽きが来ないように大人が本気で知恵を絞って考えている訳ですから,そう簡単に太刀打ちできるものではありません。
ましてその方向を試験に向かわせるとなると容易な事ではありません。
ただ一つ言えるのは,勉強していない子に「勉強しなさい」というのは無意味なことであり,むしろ逆にそれにより子供の「飽き」を誘発している,ということです。
勉強が単調でつまらないものと感じさせたら,アウトです(笑)
もうすでにアウトになってしまって,挽回したい方はPHIにご連絡下さい。
PHIには子どもが勝手に勉強しだす仕組みと実績があります。
心理学と脳科学に基づいていますからね。
子どもの興味をくすぐるのがうまいのです。
先ほどの答えのないクイズでも,余裕で1時間以上引っ張れます(笑)
一度考えることが習慣付くと勝手に勉強してくれるので楽ですよ(^^)/
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