トイレットペーパーパニック
新型コロナウイルスの影響でトイレットペーパーに関するデマ情報が流れ,一気にトイレットペーパー,ティッシュペーパーが店頭から姿を消しましたね。
しかし戦後の日本を学んでいる方なら,過去にもトイレットペーパーパニックがあったことご存知のはず。
子ども達の話しの中でも早速出てきました。
受験にも出てくる超重要な出来事としては,1973年のオイルショック。
トイレットペーパーは石油からできているから,手に入らなくなるというデマが流れ,あっという間に店頭から姿を消しました。
そして1995年の阪神淡路大震災,2011年の東日本大震災でも売り切れが続出。
このように大きな出来事があるとトイレットペーパーの買いだめが起きるのです。
トイレットペーパーパニックはなぜ起きる?
今回は手に入らなくなるというデマがきっかけとなって買いだめ騒動が起きましたが,なぜ有事の際にはトイレットペーパーが無くなるのでしょうか。
実は被災したときに一番困るのは,トイレだそうです。
トイレがあっても,トイレットペーパーがな足りなくなるんですね。
実際,経済産業省は以前からトイレットペーパーの備蓄を呼び掛けています。
しかしその目安は1ヶ月分。
日本トイレ協会によると,日本人の1日の使用量は平均8mとのことなので,5人家族で40m。
トイレットペーパー1ロールを60mとすると,3日で2ロール。
1ヶ月分ということは,家族5人で約20ロールの蓄えが必要という計算になります。
が,ウォシュレットの普及率や年齢,地域差にもよるでしょうね。
蘇我教室では毎日開けていても,12ロールもあれば1~2カ月程度持ちますし。
トイレットペーパーはなくならない
どんな災害が起きるかわかりませんので,絶対はありませんが,ライフラインが維持されていれば,日本のトイレットペーパーは基本的になくなりません。
なぜなら日本のトイレットペーパーの自給率は90%超えているからです。
日本のトイレットペーパーは水に流せるというのは当たり前のようですが,世界の標準ではないんですね。
実はトイレットペーパーを水に流せる国,地域はほんの一握りしかないのです。
日本のトイレットペーパーはそれだけ技術的にも優れているということです。
そしてその原料となるのは古紙。
古紙回収でトイレットペーパーをくれるので,印象がある人も多いでしょう。
古紙は日本国内のもので十分賄えるため,中国から原料を輸入というのもおかしな話なのです。
また,日本の紙製造の場所は静岡に集中しています。
紙の移動は主にトラックですから,東西の都市を結ぶ東名高速道路がある静岡は都合がいいのです。
中国から輸入しているとすれば,そのまま大都市に供給すればいいのですから,製紙が静岡であるつじつまが合いませんね。
この辺りは受験でも出てきますよ。
なぜ賢くなれないのか?
パニックになると思考力を失ってしまうのでしょうがない面もありますが,ちょっと考えればわかるのになぜ引っ掛かるのでしょう。
子どもには点数を求めて勉強させるのに,大人は何も考えずに飛びついてパニックを起こす。
大人こそよく考えるべきなのに。
恐らくそういう方は,考えない,丸暗記の勉強を子どもに強要してしまっているのでしょう。
これから大人になる今の子ども達は,ちゃんと考えて行動できる大人になってもらいたいところですね。
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