目次
一般的な塾との比較リスト
ファイ | 一般的な塾 | 一般的な オンライン指導 | |
通塾 | 通塾の必要なし! LINEかzoomを開くだけ! | 雨でも暗くても 塾に行かなければならない。 | 通塾の必要なし! |
犯罪リスク | 家庭内で完結できるため 安全性が高い! | 通塾時はもちろん 教室内での犯罪リスクあり | 家庭内で完結できるため 安全性が高い! |
指導料 | 月1万円からの定額制! | 春期講習、夏期講習、冬期講習 集中講座と追加料金が多数 | 利用時間に比例して 追加料金が発生 |
指導科目 | 全教科指導! 科目の枠すらありません。 | 受講科目のみ指導 受講科目が増えると費用がかさむ | 受講科目のみ指導 受講科目が増えると費用がかさむ |
指導内容 | 無学年制! 学年の枠にはめないため、興味に合わせて学年を超えた内容を扱います。 | 学年別に指導内容が決まっているため、学年の枠から外れたことは扱えない。 | 個別指導や家庭教師などなら、学年の枠を廃した指導が可能。 |
指導回数 | 無制限! 何回質問・相談してもOK! | 週何回と固定されている。 塾が開いている時しか質問できない。 | 週何回と固定されている。 塾が開いている時しか質問できない。 |
指導時間 | いつでも質問OK! zoomでの個別指導の時間は相談の上で決定! | 塾の指導時間に予定を合わせなければならない。家で疑問が出ても、次回の授業まで解決できない。 | 塾の指導時間に予定を合わせなければならない。家で疑問が出ても、次回の授業まで解決できない。 |
保護者対応 | 保護者とのやり取りが標準! | 基本的に子どもを通じてやり取り。 時々面談や電話がある程度。 | 基本的に子どもを通じてやり取り。 時々面談や電話がある程度。 |
指導の受け方 | 保護者と一緒に授業を受けることを推奨! 9割以上の方が親子で授業を受けています。 | 子どものみなので、どんなことをやったか保護者がわからないし、家族の会話で話題を膨らませることもできない。 | 子どものみなので、どんなことをやったか保護者がわからないし、家族の会話で話題を膨らませることもできない。 |
ノートのチェック | LINEで送るだけで、どんなやり方をしているかチェック! | やってあるかどうかのチェックだけで、中身は何も見ていない。 | やってあるかどうかのチェックだけで、中身は何も見ていない。 |
解法のチェック | どんな解き方をしているのか、どう考えたのかまでチェック! ※プランにより分析の精度が変わります。 | チェックしない。 | チェックしない。 |
身に着けられる勉強スタイル | お子様の考えや性格に合った、無理のない勉強スタイルが身に着けられる! | 勉強法の指導はない。あったとしても、塾として採用している標準的な勉強スタイルに合わせなければならない。 | 勉強法の指導はない。あったとしても、塾として採用している標準的な勉強スタイルに合わせなければならない。 |
勉強の目的 | 自分の自己満足のために勉強しているので、受験やテストが終わってもずっと勉強している! | 受験やテストのために勉強しているので、終わると勉強しなくなる。 | 受験やテストのために勉強しているので、終わると勉強しなくなる。 |
通塾に潜むリスク
昨今、塾内、教室内での性犯罪が問題視されてきており、通塾時の道中だけが犯罪リスクではなくなってきました。
教室で授業を受けている間でも犯罪に巻き込まれているリスクが高まってきたのです。
これに関しては、いくら気を付けていても、塾側が対策を取っていたとしても、信じる以外には方法がありません。
オンライン授業なら、家にいながら授業を受けられるため、通塾時の犯罪に巻き込まれるリスクはもちろん、塾内での犯罪に巻き込まれるリスクを回避することができます。
しかし、実は通塾に関するリスクはこれだけではありません。
親子の時間が削られることも、大きなリスクなのです。
通塾している時間、塾にいる間の時間は、親子でのコミュニケーションが取れません。
また、どうしても塾優先の生活となってしまいがちで、家族の予定を合わせることもできなくなります。
そうなると、なかなか親子の接点が取れないまま成長してしまい、気付いた時には親が関与してもどうしようもできない状態になってしまうのです。
ファイでは、通塾にかかる時間がないだけでなく、授業を親子で一緒に受けることができるため、日常の会話に授業の話を混ぜることができ、親子の会話の中で話題を広げていくことができます。
そのため、親子関係がギクシャクしてしまって中学受験を断念した子がファイで学ぶことで、親子関係が良好になり、受験にリトライしたら成功した、といった事例が生まれるのです。
全科目、無学年、定額制、指導回数無制限の理由
ファイの指導は、全科目指導を標準としています。
また、無学年制のため、授業は学年による区分けもありません。
そもそも科目や学年の区分けは大人の事情で作られたものであり、子どもの興味には科目や学年の区分けが存在しないからです。
例えば、
と聞いてきた小学4年生がいました。
これは科目的には算数ですが、学年はどうなるでしょう。
円周率を習う学年は5年生ですが、円周率の出し方までは習いません。
東大の入試で出てきたくらいですから、高校生の内容と思いきや、高校でも習いません。
つまり、教科書通り勉強していても、この子の疑問は解決するタイミングがないのです。
とある漫画を読んで、
「マクロファージについて教えて欲しい!」
と言ってきた小学校3年生もいました。
マクロファージは高校生物の免疫のところで習う内容です。
なのでもし学年通り習っていたら、高校生まで待たなくてはなりません。
また、
「幽霊っているの?」
と聞いてきた子もいました。
この疑問には、もはや科目も学年も存在しません。
これらの科目や学年にとらわれない疑問を抱くのは子どもにとって普通なことで、毎日たくさん寄せられています。
それらに対して、しっかりと向き合って、学年の枠を超えた内容でも教えていました。
すると不思議なことが起こります。
学年をはるかに超えた難しい内容、教科書にないようなことの方が、子どもは興味を示すのです。
そして、自分で調べたり、解いてみたりと、勉強し始めるのです。
しかしこうなるともう一つ邪魔なものが出てきます。
それが料金による区分けです。
科目や学年による縛りはもちろん、指導時間に縛りがあると、くだらない質問をできなくなってしまうのです。
すると、次第に考えること自体をやめていってしまうんですね。
そこで、子どもが料金のことを気にしなくてもいいように、ファイでは回数制と定額制を選択できるようにしました。
定額制では、科目も、回数も、時間も気にしなくていいので、疑問に思ったタイミングですぐに質問を送ることができます。
これにより、回数制と定額制の影響の差がハッキリと表れました。
やはり回数制を選択した子よりも、定額制、指導無制限を選択する子の方が、圧倒的に子ども達の質問や相談の自由度が高くなるのです。
そのため、現在ファイでは回数制を廃止し、定額制を標準としています。
ぜひ時間制、回数制から脱却して、定額制の効果を実感して下さい。
定額制で講習やオプションによる別料金が発生しない理由
一般的な塾は、講習や補講により年間の指導料の見通しが立たないことは珍しくありません。
しかも季節によって大きな金額が出ていくため、せっかくの長期休みなのに、旅行や外出に使うお金も吸い取られてしまいます。
ファイとしては、塾なんかにお金を使うよりも、家族のためにお金を使って欲しい。
課金競争に飲まれて欲しくない、という思いが強くあります。
そのため、講習料金やオプション料金を一切廃止し、×12が年間の指導料になるサブスクリプション方式にしています。
これにより、年間の指導料の見通しが立てやすく、指導回数や時間の制限もないため、お金を気にせずにのびのびと勉強に集中することができるようになります。
「でも講習がないと、他の子に後れを取ってしまうのではないですか?」
それは大きな誤解です。
そもそもなぜ塾による講習やオプションが増えてきたと思いますか?
その最大の理由は、少子化による売り上げ減少を食い止めるため、通塾時間を増やして客単価を上げる、というところからきているのです。
そのため、過去30年、40年前の講習と今の講習を比べると、圧倒的に拘束時間が長くなっていることがわかります。
ではそれによって大きな差は生まれるのでしょうか?
答えはNoです。
9割の子は、やってもやらなくても変わらないのです。
つまり、講習やオプションは、塾が売り上げを増やすために行い、親が自己満足するために行われていると言っても過言ではないのです。
実際、ファイでは講習を行っていませんが、これにより成績が急落した、という子はほとんどいません。
むしろ塾に振り回されず、自分のペースで勉強できることのメリットが大きく、成績が向上する子の割合がはるかに高いのです。
その割合は、実に8割にも上ります。
「そんなバカな!?」
と思う方は、ぜひご連絡下さい。
あなたのお子様が、何をすれば伸びるのか、何が無駄なのか、全てお話します。
保護者とのやり取りを標準としている理由
塾に入れれば勝手に学んでくれる。
それは大きな間違いです。
確かに学力面での成長は、塾に入れた方が学ぶ可能性が高いでしょう。
しかしそれも、通っている塾でうまくいっていれば、の話であり、ついていけていない状態ではほぼ無意味です。
では塾をうまく使えている子と使えていない子の差はどこにあるのでしょうか。
実は、家庭環境に大きな要因があるのです。
親がどんな接し方をするか、どんな親子関係を築けているか、は子どもの勉強スタイルに直結します。
例えば、子どもがわからない問題を持ってきたとき、親が問題を見て教えようとするでしょう。
その時、どうやって教えますか?
この時の教え方は、概ね3パターンに分かれます。
- 親の解き方で教える。
- 解答を見て、真似しながら教える。
- 塾のノートや塾が公開しているオンライン授業を真似して教える。
しかしこの方法には致命的な弱点があるのです。
それは、子どもの考えを尊重した解き方を、教えることができない、という点です。
いずれのやり方も、誰かの考え方を子どもに押し付ける教え方になってしまうのです。
ではファイではこの問題をどう解決しているのでしょうか。
その答えが、親を軸としたやり取りなのです。
ファイでは、お子様の様子、話したこと、遊んでいる様子、そして質問されたことなどを、保護者の方から日々LINEで送ってもらっています。
遊んでいる様子を写真や動画で撮ったものを送って下さったり、話したことをメモ書きして送って下さったりと様々です。
怒ってしまったその原因となったものを写真に撮って送って下さる方もいます。
特に形式的なものがあるわけではないので、SNSに投稿するような形で自由に送って大丈夫です。
実際、SNSへ投稿しているものを転用して送って下さる方もいます。
また、お子様の質問や相談なども、保護者の方を含めたグループLINEを通じて行うため、それによりどんな反応をしたのか、も知ることができます。
こうすることで、お子さんの勉強してない時の様子、自然な考え方を知ることができ、得意な考え方や性格も見えてきます。
これを勉強に活かしていくのです。
例えば先ほどの解けない問題を質問してきたとき、考えるのが得意な子なら、どうやって考えたのかを聞くだけで、自己解決してしまう場合があります。
規則性が得意な子でつるかめ算でつまづいているなら、規則性に持っていく道筋を示して、自力で解けるように持っていくこともできます。
モノづくりが好きな子なら、実際に試してみることで、原理を理解しやすくなります。
イラストを描くのが好きな子なら、ノートの書き方をイラストが好きな子向けに工夫するだけで頭に入りやすくなります。
そしてこれらの接し方は、先生だからできるものではなく、保護者の方が真似をして接することができるため、学ばせるときの効率が格段に向上するのです。
ここ、とても重要です。
「教える」のではなく「学ばせる」のです。
つまり、親が教えようとするのではなく、学ばせようとすることで、親も子も負担が減り、親子関係でギクシャクすることもなくなり、子どもの様子がより見えてくるようになるため、大変な思いをして勉強させなくてもいい好循環が生まれてくるのです。
この土壌を作り上げるために、保護者とのやりとりを標準とし、お子様とのLINEも保護者を含んだグループLINEで行うようにしているのです。
親子で一緒に授業を受ける理由
ファイでは9割以上の方が、親子で授業を受けています。
画面には子どもだけが写っていますが、その隣に親がいて、一緒に聞いていることが多いのです。
授業の会話にも普通に入って参加しています。
ファイではこれは珍しいことではなく、むしろ推奨しています。
一体なぜ親子で授業を受けている方がいいのでしょうか。
一般的な塾では、教えられている内容はブラックボックスとなってしまっていて、何を教えたのか、どんな話をしたのか、保護者の方は知るすべがありません。
単元をカレンダーで知ったり、ノートを見てやったことを推測したりすることができる程度です。
そのため、ご家庭で塾の授業について話すことはほとんどありません。
つまり、子どもの学びが、塾と家庭で完全に分断された状態になってしまうのです。
しかし、親子で授業を受けることにより、授業内容をご家庭で共有することができます。
全く同じ話を聞いているので、自然と話題にしやすい環境が作られていきます。
すると、日常的に「これ、先生が言ってたことだね。」とか「ちょっと調べてみよう」といった会話が出るようになり、自然と見たり聞いたりしたものから学ぶ習慣がついていきやすくなるのです。
すると、机上で勉強しなくても、日常的に考えるようになるため、練習量が少なくても点が取れるようになるというわけです。
これは、天才が勉強しなくても点が取れるのと同じ原理なんですね。
ファイでもそのような思考を身に着けやすくなっているのです。
ファイにしかできないノートのチェック
ファイの最大のウリは、他では真似できない分析です。
中でもノートのチェックは他の塾からアウトソーシングで依頼がくるほど、細かい分析を行っています。
例えば、筆跡が突然変わったとします。
一見すると大したことないかもしれませんが、ここには子どもの心情の変化が表れているのです。
これらをチェックすることで、子どもが何を考えていたのか、どんな精神状態で勉強していたのか、どうすれば無理のない勉強に持っていけるのかを導いていきます。
簡単にいくつか実例をあげてみましょう。
- 筆跡が変わったので確認したところ、新しい筆記用具を買ったとのこと。お気に入りの筆記用具を揃えて日々の気分で使い分けるようにしたところ、勝手に机に向かうようになりました。なお、筆跡の違いは、親が並べて比べてみてもわからない、とおっしゃっていました。
- 計算ミスが頻発するという子のノートをチェックしていたとき、特定の条件が重なるときにミスが連発することを突き止めました。そこでその条件を回避するアドバイスをしたところ、ミスが激減しました。
- ノートの端に書く落書きから、ストーリー性があるものが好きなことがわかり、勉強にストーリーを導入したところ、理解度が劇的に上がりました。
- 塾で授業を受けていたときの鉛筆の流れと跡から、聞くことに精いっぱいで理解が追い付いていないことが判明し、授業がほぼ無意味であることを伝達しました。その後、自分のペースでできる自学スタイルを提唱したところ、うまく回り始めて成績が向上していきました。
- 似たような問題なのに、別の時に解いた時の解き方が異なることから、担当の先生がころころ変わっていて、解き方が混乱していることを指摘しました。そこで先生を固定してくれる個別指導へ変更したところ、成績が安定しました。
- 正解はしていて、式もちゃんと書いているのですが、式の書き方から解釈を間違えていることに気付きました。チャート式のように、小さなステップアップを重ねていく練習を積んでいたため、真似するだけで解けてしまっていたのです。そこで式の解釈を聞くようにしたところ、自分でも式の意味を考えるようになり、算数の成績が伸びていきました。
- 漢字のミスが多いので調べてみると、練習段階で多々間違っていることに気が付きました。しかも塾が行う宿題チェックでも見逃され、小テストでの書き間違いも見逃されていることが判明しました。しかも漢字だけにとどまらず、他の教科もチェックがザルであることが判明したため、ファイでめくらになっている塾のチェックを代行することにより、成績が向上していきました。
これら、解いているときの子どもの思考を想像するところまで行う分析は一般的な塾では非常に手間がかかるため、このレベルのチェックを行っている塾はほぼ皆無といっても過言ではないでしょう。
また、非常に高度なスキルを要するチェックの為、他の塾がファイへアウトソーシングとして分析を依頼してくることもあるのです。
他の塾の方へ、チェックの仕方のポイントを指導したり、講師の指導力の調査を行ったりすることもあります。
今お通いの塾を有効活用できているか不安な方は、ぜひご連絡下さい。
入会していない方向けに、学習法診断を行っていますので、ファイの分析を体験することができます。
受験やテストで点を取ることを目的としない理由
ファイでは受験やテストを目的としていないため、当然テストで点を取ることも目的としていません。
そのため、こちらから宿題を出したり、何かをやらせたりすることはありません。
「勉強なんてやりたければ勝手にやればいい。やりたくないならやらなくてOK!」
というスタンスで接しています。
「そんなことしたら、全然勉強しない子になってしまいませんか?」
いいえ、そんなことはないのです。
逆に、勉強しろと言って、引っ張り続けたら、どれだけ勉強するようになると思いますか?
実は勉強しろと言い続けて勉強し出す子は、ほぼ皆無です。
一方、全く何も言わなかったのに、勉強し出す子の割合は、実に8割にも上ります。
これは偶然の結果ではなく、必然の結果です。
つい言ってしまいたくなることで、子どもを勉強から遠ざけているのは、親の方なのです。
ここで、勉強をさせようとしないファイでは、子どもがどうして勉強するようになるのか、簡単にお話しましょう。
例えば、釣りが大好きで、テストの前でも釣りをしに行ってしまう子がいました。
この子は普段の勉強はもちろん、テスト前すら勉強していません。
しかしこの子は、理科は人体の仕組みの単元に入ったときに、特に勉強していないのに、あっという間に理解してしまい、高得点を取ってしまいました。
そこからこの子は「趣味で点が取れるんだ」ということに気付き、面白そうな単元だけを勉強するようになりました。
するとその単元もあっという間に吸収できてしまい、次々と手を広げて勉強するようになり、気付いたら家族に「ずっと勉強してるよね。どうしちゃったんだろう。」と言われるまでになってしまったのです。
もちろんこうなるまでに放置し続けたわけではありません。
この子は釣った魚はもちろん、魚の種類や説明しながら裁いている所を動画で撮って送ってくれていました。
釣った魚で自分で料理もしていました。
それらの話を日々聞きながら、勉強とつなげられそうなところをつないでいたのです。
ファイではこれを「気付きの布石を打つ」と言っています。
この布石が引っ掛かると、勝手に勉強の世界に入ってきてくれる、というわけです。
ファイではこれを意図的に狙っているので、概ね8割くらいの子が、1年以内に何かしらの形で自分から勉強し出す様子を見ることができています。
しかしこれ自体はそんなに大変でもないので、ご家庭でも十分できるのです。
問題なのは、いくら布石を打っても、子どもが変わった瞬間に親が気付かず、タイミングを逃してしまうことが多い、ということなのです。
以前、全く勉強しない、と言って大手の中学受験に通っている小4の子が来ました。
偏差値は30から40を漂っている感じでした。
入ってきた段階では、親が無理矢理漢字ドリルと計算ドリルを、朝と夜にやらせている状態でした。
私は塾の宿題を全てやらせないことを提案し、この子は塾に通っているとき以外勉強しなくなりました。
そんな日々が続いた半年後、突然自分で早く起きて、言われる前に計算と漢字ドリルをやってきました。
お母さんは大喜びで、連絡をくれました。
それから5日くらい続いたのですが、またパタリとやらなくなってしまいました。
さて、なぜこの子は唐突に朝起きて勉強し出したと思いますか?
点が取れるようになりたくなった?
たまたま早く目が覚めたからやってみた?
いいえ、違います。
この子はお母さんの喜ぶ顔が見たかったのです。
実は勉強し出す一週間ほど前から、仕事で大変なことが起きて、お母さんは大変な思いをしていたのです。
これについては、私もその話を聞かせてもらっていました。
結構大変な出来事だったので、その一週間は、お母さんの笑顔が消えていたのでしょう。
子どもは子どもなりに、何とかお母さんに笑顔になって欲しいと思い、勉強してみた、というわけです。
そうだと予想していた私は、お母さんが喜んで連絡してきたその日に、この話をしておきました。
そして、「数日したら、またやらなくなる。その時は、『勉強したことが嬉しいのではなく、頑張ろうとした姿が嬉しい』、と伝えてあげて欲しい」と話しておきました。
それからこの子は、お母さんの笑顔のために、学校やお手伝いなど、色々なものを頑張ってみるようになりました。
朝と夜の勉強はやめさせました。
朝やるのを頑張ることが成績につながるわけではないので。
その代わり、お母さんの代わりに調べて、考えて、教えるようになりました。
「明日どこどこに行くから、何時に出ればいいか調べてくれない?」
「この野菜、どんな料理にするのがいいか調べてくれない?」
「疲れたから今日は早く寝たーい!」 → お母さんが早く寝られるように考えてくれました。
このように、塾の宿題はやっていませんが、実生活から考え方や知識を学んでいったのです。
その結果、練習していないのに、塾の漢字テストで点が取れるようになってしまいました。
実生活で数字にも触れているので、比と文章題が出来るようになってしまいました。
結果的に、小6の夏ごろには、ほとんどノー勉の状態でありながら、偏差値55くらいまで伸びてしまったのです。
お母さんは、
「あの時、切替先生に今後どうなるかの話を聞いていなかったら、朝勉強しなくなったことにショックを受けて、結局いつも通りに戻ってしまっていたと思います。私を喜ばせたかったなんて思いもしなかったので、気付いて下さって本当に感謝しています。」
と仰って下さいました。
今回はハッキリ変化が表れた例をお話しましたが、実際には本当に些細な変化しか現れないことも多く、そのきっかけを活かしきれずに元に戻ってしまうことは多々あるのです。
そしてせっかく勉強の土俵へ連れてこられたとしても、テストで通用する勉強ができるかどうかは別問題です。
先ほど何も言わなければ、8割の子は勝手に勉強し出すタイミングが来る、とお話しましたが、放っておくと、やってもうまくいかず、やらなくなってしまう子が大半なのです。
そのため、ファイではやり出したときに空回りをさせないように、その子に合った勉強スタイルを、日々考えている、というわけです。
この子の場合は、お母さんの笑顔が喜びであり、お母さんも子どもが頑張ってくれることが喜びだったので、机上で勉強時間を確保するよりも、お母さんと一緒にいる時間を長くとって、その中で考えて知識を増やすやり方の方があっていたのです。
もちろんどういう課題を与えると効果的か、は日々アドバイスしています。
このように、親子がお互いに満足を得られるものから学べるものを学ぶようにしても、十分テストに通用してしまうのです。
こうなると、テストの為の勉強は、邪魔になってしまうんですね。
そしてテストの為に勉強しなくなると、テストがあってもなくても勉強するようになるため、テスト前に頑張ることもほとんどなくなります。
通常テスト前に頑張る子は、テストが終わると勉強しなくなりますよね?
でもファイの子は、テストが終わっても、受験が終わっても、今まで通り勉強し続けるのです。
これが本来の勉強であり、進学後も使える勉強になるのです。
なのでファイでは受験やテストを目的とした勉強はさせない、と明言しているのです。
ファイの受験対策、テスト対策の方法
先ほど、受験のため、テストのための勉強はさせない、とお話しましたが、現実問題として、受験やテストは付きまといます。
それに対してどんな指導をしているのかをお話致します。
結論から申し上げますと、ファイとしてやらせるつもりがないだけで、子どもの方からやりたいというなら、応援します。
「どこどこ中学に行きたい!」
「何点取りたい!」
そういうのは大歓迎です。
こういうときは、そのためにはどうするか、をアドバイスしていきます。
例えば、
「A中学校の受験で、算数は70点を取りたい!」
と相談されたとしましょう。
この場合、一般的には塾が戦略や対策を教えて、「こうやって勉強しなさい」と指示を出してしまいます。
しかしファイでは、どうやって70点取る戦略を立てるか、私がどうしてそういう戦略を考えたのか、を伝えていきます。
これにより、子どもは
「こうやって勉強しようと思うのですが、どうでしょう?」
という感じで、自分の考えを話してくれるようになります。
それに対してアドバイスをして、修正して、勉強していく、という形を取ります。
もし自分が言った通りできなければ、どうしたらできるようになるのかを考えてもらい、
傾向と対策についても、子どもの考えに対してアドバイスをする、という形をとります。
もちろん子どもが自分で気付かなければ意味がないので、「こういう問題の出し方をしている」とか「こうやって勉強したら解けるようになった」という気付きを得やすいように誘導はしていきます。
もし気付いてくれなければ、別の方法で気付いてもらうように考える、という形を取るため、私の方から戦略や答えを話してしまうということはありません。
「やるならアドバイスするよ。でもやらなくても全然構わないよ。」
あくまでそういうスタンスです。
ちなみに大手で10年連続で実績1位を出していますので、分析と戦略については、その辺のプロ講師レベルでは相手にならない、と自負していますのでご安心下さい。
また、私はその学校に進学したとしたら、どのような授業をして、どんなテストをやっていくのかを調べ、どういう勉強スタイルを身に着けていれば有利になるか、を考えます。
例えば、通学に時間がかかることがわかっている場合、通学時間を有効に使える勉強スタイルを身に着けておいた方が、進学後に有利になりますよね?
このように、進学後に必要となる勉強スキルを身に着けさせていく中で、志望校が必要としている考え方や学力に近づけるようになることを目指しています。
そのため、直接的に受験に出るところを集中して合格を狙う塾とは根本的に異なり、たとえギリギリで合格したとしても、進学後に伸びていけるスキルを身に着けられるようになります。
実際ファイではほとんどビリに近い順位で入学したのに、卒業時には上位に入っている子が少なくありません。
これについてはサクセスストーリーとしていくつか紹介していますので、ぜひご覧ください。
「円周率はどうやって出すの?」