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夏で算数の偏差値を10上げる方法とオンライン授業のメリット

中学受験で偏差値を10上げる戦略と主な対象レベル

お母さん

「算数が5年生から下がり始め、算数の指導で有名(?)な家庭教師もつけて何とか必死に元に戻そうと努力してきましたが、時々戻ることがある程度で、平均的に見るとどんどん下がっていき、現在では以前の成績まで全く戻らないところまで来てしまいました。家庭教師の先生には『演習量がまだ足りていないので、もっと回数をこなすようにして下さいと言われ、私も付き合って、解けない問題だけコピーして集めてオリジナル問題集を作り、サポートしてきましたが、もう既に今の段階でも他の科目は犠牲にして算数だけに付きっ切りの状態で、寝る時間も12時を超えています。それでも上がらないのです。きっと娘の能力の限界なんだと思います。それでもこんな状態のまま受験を終えたら中学校に進学してからも辛い思いをすることになると思い、ご相談できればと思いました。こんな状態でも何とかできますでしょうか。」

サピックス 小6 算数偏差値 40台まで転落

結論から申し上げると、この子の算数の成績は、残念ながら夏最後の模試には間に合いませんでした。

算数の成績が上がったのは、12月に入ってからです。

負債の根が深かったというのが正直な印象です。

しかしそれも夏前に学習法診断をした段階でわかっていましたので、冬に間に合うかどうか、ということは話してありました

その後この子は残念ながら第一志望は逃すものの、偏差値的にはそう変わらない第二志望の学校へ進学していきました。

その後の成績は、なんと数学で学年上位10%に入るまでに伸ばしています

ここでお話するのは、夏のお話ですが、進学後も見据えて伸ばせるテクニックです。

そのため、進学後を見据えて伸ばすのであれば、秋以降でも十分効果は得られます

ただし、根気が必要です。

今回は小6の中学受験生のための算数の勉強テクニックです。

基本的にはどの塾に通っていても使える方法で、ご家庭で指導する場合も使える方法です。

対象者

算数の成績が

サピックスの偏差値なら30~55
四谷大塚日能研首都圏模試市進なら偏差値40~60

の子を対象としています。

この指導法の効果

毎年ほとんど変えずにこの方法でやっていますが、大体偏差値10ぐらいはポーンと上がります。

以前小6のクラス(25人クラス)を1つ契約していましたが、夏最後の模試で偏差値がほぼ全員10近く伸びていました

また別の年でもほとんどの子が偏差値10近く伸び、下がった子は1人だけでした。

もちろん模試に合わせた勉強はさせていません。

ファイのオンライン授業でもこの方法を用いますが、伸びることはあっても下がることはほぼありません

塾のカリキュラムに関わらず、です。

なぜ塾のカリキュラムに関わらずそんなことが可能なのでしょうか。

この方法は中学受験の頭の使い方の本質に関わる部分を鍛える方法だからです。

そのため、カリキュラムや出題内容に関わらず、成績を伸ばすことが可能となるのです。

算数を得意にするために押さえなければならないポイント

  1. 平面図形を押さえること。
  2. 規則性を押さえること。
  3. つるかめ算(特殊算)を押さえること。

この3つを押さえなければ、他にどんなものを積み上げようが、大きな伸びは期待できません。

そしてこの3つを押さえる時に、同時に押さえていくべきことが5つあります。

  1. 時間を測って、時間の感覚を身につけること。
  2. 簡単に解く計算テクニックを身につけること。
  3. 計算ミスの原因を徹底的に洗い出すこと。
  4. ノートは贅沢に使い、ミスがわかるように書くこと。
  5. 見せるノートを意識すること。

これを徹底的に実行した上で、次のステップに行きます。

  1. 過去問を解き、自分が解けなければいけない問題傾向を意識する。
  2. 志望校の出題範囲にターゲットを絞って問題練習。
  3. ワンランク上の学校の問題・もしくは難関の問題を解けて当たり前という意識を持たせること。

このどの段階においても、まだ未完成な部分があると積み上がりません

特に勉強のやり方に関わる部分ですでに抜け落ちている場合は、この単元だけ勉強した所で成績上昇は期待できません。

その場合、慌てずにその難がある部分の改善からしていった方がいいでしょう。

先の1人下がった子というのも、まさにこの中の「ノートを贅沢に使い、ミスが分かるように書く」ができなかった子なんですね。

ノートはほとんど使わず、計算用紙にやり散らかし、間違えた原因を確かめようともしなかった子です。

家庭の方針とのことなのでそのままにしましたが…

なぜ3つの単元を押さえるだけで伸びるのか

算数には色々な特殊算がありますが、結局は

  1. 図形
  2. 規則性
  3. つるかめ算

頭の使い方としてはこの3つに集約されます。

問題を難しくしていけば、この3つのうちのどれかが必ず絡むといっても過言ではありません。

だから真っ先に抑えなければならないのです。

その時に、

  1. 時間
  2. 計算テクニック
  3. 計算ミスの原因
  4. ノートはミスがわかるように書く
  5. 見せるノート

を意識せよと書きましたが、これは受験で勝つためのテクニックを養うための勉強法です。

自分はこの問題を大体何分で解けるのか。

この感覚がついている子は入試で受かる点の取り方ができるようになります。

とはいえ、あまりにもゆっくりと時間をかけていたのでは入試で勝てません。

いわゆるパターン問題という問題は、1問あたり30秒~1分を目安とするといいでしょう。

もちろん問題のレベルや内容にもよりますので、あくまで目安です。

私の場合、問題やその子のレベルに合わせて1秒単位で時間指定します。

ストップウォッチを片手にやらせて、その時間内で終わらなければ、印をつけておいて、後日チャレンジして下さい。

目標とする時間に近づけばいいのですが、基本が抜けている子や計算ミスが激しい子は1秒の遅れも許しません

解くのにかかった時間は、ノートに必ず書いておきます。

よく「算数は体育じゃないんだ!」という方がいらっしゃいますが、その意見には私も賛成です。

しかし、立ち方も知らない赤ん坊に走り方を教えるのは無謀というものです。

入試で点を取ると言うことに関して言えば、体育的に練習することも場合によっては必要なのです。

計算ミスの対処法

さて、計算ミスについては、ほとんどの先生が

一般的な先生

「わかってはいるようなんですけどね~どうしても計算ミスが出ちゃうんですよね~」

と言っていますよね?

確かにその通りなんですよ。

で、計算ミスに対して、どんな解決法を提示してくれましたか?

一般的な先生

「計算練習をしましょう」

と言われていませんか?

もちろん本当にこのレベルから必要な子もいます。

しかし、あと半年で受験を控えている子に今から計算練習なんてナンセンスです。

この場合、ミスにもミスの傾向があるということを意識するべきでしょう。

その傾向を知るために、どこでミスをしたのか、を徹底的に分析して下さい。

計算ミスは、

  • どこで間違えたのかを書いておく。
  • 時間制限を設けて問題を解く。
  • ミスしない、簡単な計算方法を意識する。

これによってかなり防げるようになります。

計算練習で直そうとするのは受験じゃない学年でやるべき勉強法です。

なお、どんなに頑張ってもミス0は難しいとお考え下さい。

人間ですから。

完璧主義は身を滅ぼします。

大切なのは、ミスをどのレベルのミスに落ち着けるか、ということです。

実はこれ、さらっと書きましたが、普通の塾や家庭教師では指導できないのです。

時間に制約があるため、計算ミスまで手が回らないんですね。

よって、ミスの傾向まで分析してくれる講師はまずいません。

しかしファイはオンライン授業で、普段からLINEでノートを撮って送ってもらっているため、ミスの傾向に気付きやすいのです。

疲れててミスしたのか、寝不足でミスしたのか、なんか悩んでいてミスしたのか、そういった感情によるミスまで分析することができます

見せるノートを意識する

夏からは見せるノートを意識しましょう。

これは答案作成の技術にもつながってきます。

記述がない学校でも、筋道を立てて解く訓練にもなります。

私の場合、汚くてもやり直しはさせませんが、見もしません。

あまりにひどい場合はその場で破り捨てています。

お母さん

「ノートの字が汚くて…」

そんな下らない状況とは、この夏できっぱりと決別させて下さい。

読めないノートは落ちる解答用紙になることをしっかり意識させて下さい。

なお、字が汚いのとノートが汚いのは別問題です。

ノートが汚くても、字が読める程度に綺麗であれば問題ありません。

あまり過剰反応しないように。

過去問で傾向分析をする

まずは今までのところができていることが大前提ですが、これができるようになれば過去問と絡めていきます。

まず、指導する先生が受験する学校の入試問題の傾向をわかってなければいけません。

こんなのは常識的なものですし、やれない先生はいないでしょう。

経験の浅い塾講師や家庭教師、個別指導では、わかっていない可能性があります。

実際、バイトに任せている塾や、プロ講師でも過去問の分析をしていないような先生は、出題傾向を知らずに迷走していることが割とあります。

しかし今の時代、ネットで何でも調べられますので、大抵の学校は傾向も出てきます。

もし、

お母さん

「うちの先生わかってないかも!」

という場合は、要求するよりご自身で調べた方がいいでしょう。

傾向分析しない先生は、そもそも分析する力がない先生の可能性が高いので、やってくれたとしても大した傾向分析は期待できません。

過去問で、傾向分析より大切な思考回路の差異

過去問の傾向分析は確かに大切です。

しかし、大手の塾であっても、ここまでしかやっていません。

ファイではさらに一歩踏み込みます。

それが、志望校の問題を解くにあたって必要な思考回路と、現状の思考回路の差異を調べること。

レベルや偏差値の差ではありません。

その学校の出題を解くにあたり、必要な思考力が備わっているかどうか、です。

現状点数が取れていなくても、思考力が備わっていれば、合格圏に持っていける可能性は十分あります。

しかし、思考回路が備わっていない場合は、たとえ偏差値上で足りていても安心できません。

以前別の記事で紹介した、高校受験で不合格になって勉強に向き合うようになった子、はまさにこのタイプでした。

だから合格圏にいても安心できず、布石を打っておく必要があったんですね。

こうして思考回路を志望校に寄せていく算段が立てば、あとは子ども自身の問題です。

過去問を通して、何を気付かせるか

過去問は戦略を立てる上でとても重要なツールです。

しかし、実際にはただやらせて、自分任せにしている塾や講師が少なくありません。

そのため、子どもは通常の問題演習の延長としてしか過去問を活用できなくなるのです。

折角過去問を実施するのですから、子ども自身にも戦略の立て方、分析の仕方を学んでおいてもらった方が、残り半年が断然有利になります。

その中でも特に重要なのが、どこで点を取るのかを考えさせること、です。

学校がある県のネタは必ず出るから取れるようにする、とか

自然と動物に絡む問題が必ず出るから徹底的にマークする、とか

茶美子さんが出てくる問題が必ず出るから、これは確実に取る、とか。

こういう意識ができるようになると、普段別の問題を解いているときでも、

塾生

「これは志望校でよく出るタイプの問題だから、できるようにしておかなきゃ!」

というように、意識を持っていきやすくなります。

こうなればあとは問題を解いたら解いた分だけ志望校対策になっていきますので、ただ何も考えずに過去問をやっている子よりも、断然有利に受験対策が進められるようになります。

なお、これらの過去問対策はご家庭でもできることではありますが、やらなくてもいい場所を的確に省かなければならない、という点は十分注意して下さい。

入試が絡むと、何でもかんでもやらなければいけないような気がしてきますが、本来過去問対策とは、やらなくてもいいものを省くためのものです。

これら過去問対策に自信がない場合は、ぜひファイをご利用下さい。

ファイではノートや答案を送ってもらうことで、日々の勉強から分析、指導しています。

また、時間や回数無制限のオンライン授業なため、次の指導日を待たずにタイムリーに指導できます。

お住まいの地域に関係なく指導できるのも、オンラインならではのメリットですね。

そして一般論ではなく、お子様の性格に合わせた現実的なプランを考えるため、漠然と過去問を解くよりも、断然成功率が高くなります

合格判定20%未満でも合格してしまう子が多いのは、半分はこの過去問対策にあるといっても過言ではありません。

なお、ファイの指導方針は一般的な塾とは全く異なりますので、その点は十分ご理解の上、お申込み下さい。

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