日本初!勝手に勉強する子ができる塾

大量の教材、プリントに振り回される受験生の保護者の方々へ

受験終了後の問題集と参考書の山

大量の教材をどう処理していく?

夏も折り返しになると親の焦りもどんどん強くなるもの。それに対して子どもの危機感は全く現れず,危機感のギャップは日増しに大きく…果たしてこんな状態で受験に間に合うのか…日々自問自答が繰り広げられていくことと思います。

不安がつのってきた時にやりがちなのが教材の積み上げ。色々な教材を出して来たり,購入してきたりして机の上が山積みに。量があるとやっていないことに不安を覚え,やろうと思っても終わらない。選んでみようと思ってもどれも大切な気がして結局何をやらせればいいのかわからない!

という相談をよくお受けします。今回は受験生の夏に膨大な量の教材をどう処理していくか,についてお話ししましょう。

教材はツール。大切なのは何を学ぶか。

まず教材についての考え方から。教材はあくまでツールに過ぎず,やればいいというものではありません。塾に通っているとあれもこれもと教材を渡されますし,書店にも夏を意識した教材が沢山並び,とにかくたくさんやりなさいと言わんばかりに煽られます。

しかし,中学受験の場合,親が教材を探してきて子どもに与えるケースも多いのですが,完全網羅していくことが受験勉強ではないのです。教材にはそれぞれ特徴やメリットがあるので,目的に応じて使い分けることが大切なのです。

例えば知識の確認をするなら一問一答形式が便利でしょう。試験慣れをさせたいなら過去問がいいでしょう。知識の幅を広げたいのなら参考書が便利でしょう。それぞれの目的に合わせて使い分けることが重要になります。

しかし目的だけ考えても相当な量になります。そこで次に重要になるのが,何のための勉強にするかです。この部分はなかなか難しいところですが,目的に優先順位をつけることは教材を絞る上でとても大切な作業です。

例えば入試対策をしたいのか,塾の対策をしたいのか,模擬試験の対策をしたいのか。それによって何を優先してやるかも変わってきます。

なぜ教材があふれるのか?

ここで一つ,教材や塾業界の裏話をしましょう。夏に書店で教材があふれる理由,塾が大量のプリントや問題を与える理由,ご存知ですか?

入試で合格の可能性を上げるため?

いいえ,違います。「受験の夏!」をアピールすれば売れるからです。復習用の夏用教材なんてまさにその典型です。

復習なんて今まで自分が使ってきたものを使えばいいのに,なぜわざわざ同じ問題を再度教材にしてやる必要があるのでしょう。実際自分で教材を使いこなせない人は絞ってもらった方がやりやすいというのはありますが,それとて教材,塾の思うつぼ。自分でできるようにせず,「できないよね?」ということにしてさらに教材を必要とする状況をつくる。まるで飼いならされた家畜のような扱いをされているわけです。

そして塾が大量に問題を配布するのも訳があります。教材が売れれば儲かるというのもありますが,そうではなく別の理由もあるがです。それが,個々に合っている教材を出せないため,量でカバーするという理由です。1人の子どもが必要としている問題をやらせるだけであれば,実は問題数はそこまで多くなくても問題ありません。しかしみんなをできるようにするとなると,大量に問題を与えて物量作戦でカバーするしかなくなるのです。

以上を踏まえた上で,もう一度教材と向き合って頂ければ,受験の夏は教材を絞ることこそ重要だということがわかっていただけると思います。教材は何をやったかではなく,そこから何を学んだかの方が重要なのです。

いつの間にか旅人算ができるようになっていました

復習を重視する場合

新しい問題よりも、以前解いた問題を繰り返す方が効率が上がります。答えを覚えてしまっているという方もいますが、それはそれで構いません。答えの根拠を確かめていけばいいだけなので効率が上げられます。

塾の対策を重視する場合

授業で実施した問題を繰り返します。宿題で別の問題を与えられることが多いと思いますが、まずは同じ問題を解いた方が効率が上がります。絶対の自信がある場合のみ新しい問題に着手しましょう。極端な話,塾を重視するなら授業で実施した場所,宿題で指示された場所以外は対して重要ではありません。ちゃんと絞っているならやらないままでも問題ないのです。使わない分は勿体ないとは思いますが(^^;)

入試を重視する場合

新しい問題に率先して着手していきましょう。ただし、どの入試問題を解くかはしっかり絞りましょう。塾で与えられたままのものをやれる子はほんのごく一部です。お子様に合った問題をやればいいだけです。全体を網羅するための量であることを忘れずに,バサバサと切り捨てましょう。お子様に合った問題については完全に個々の状況により異なります。今このタイプの相談で手掛けている子は中学受験ばかりですが,中学受験は特に受験校に合わせて対策も問題の選別も全く異なります。

出張指導で半年~1年ほど経った子たちの保護者様は,問題や勉強を選別すると一見量が減るので心配になるのですが、この時期になるとやはり断然効率が上がり,解ける問題が明らかに増えているので,捨てて削って良かったとおっしゃってくれています。中にはふんぎりをつけて頂くために,問題集とプリントの大半を処分させて頂いたご家庭もありましたが。

何のために勉強するのか,目的をはっきりさせて教材を選ぶこと

勉強は自分のためにするものです。親のためでも塾のためでもありません。大量の教材に振り回されて,自分のすべき勉強を見失っては返って効率が下がります。結局自分を救ってくれるのは,今まで自分を育ててくれた教材たちです。不安に駆られてあれもこれもと手を出したり,大量の問題を抱えて合格できる気になったりするのは本末転倒です。ステップアップは構いませんが,消化不良は避けましょう

PHIでは使用している教材が合っているか,合っていないか。どの教材をどう使えばいいか,の相談にもお答えしています。受験はあっという間に終わってしまいます。1年間は52週間しかありません。迷走している方はお早めにご相談下さい。直前になればなるほど,手遅れとなって捨てなければいけないものが増えていってしまいます。

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学習法診断士。東京、千葉、埼玉を中心に独自の教育論、常識外れの教育手法を用いて大手進学塾や個別指導塾、家庭教師といった教育機関で多数のミラクルと言われるような合格を打ち出す。2013年に株式会社学習法指導塾PHIを設立し、子供たちへ勉強のやり方の指導を始め、親への接し方の指導、セミナー活動、高校や大学での指導、塾や学校の先生などの教育者に対する指導、動物介在教育など多岐にわたって教育業に携わる。

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