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発色液タイプの手形足形キットを新生児に
透明な発色液を手足に塗って,台紙(発色紙)に押し付けるキットタイプで手形足形を取ったのですが,なかなか大変だったので覚書。
一般的なやり方の概要はあるものの,実践的なやり方がネットでは見つからなかったので,ここでは実際にあれこれ試行錯誤した実践的なやり方を紹介しておきます。
対象は全く言葉が通じない新生児です。
特に手形を取るのに苦労したため,手形についてお話します。
足形は手形と比べてはるかに簡単で,一発で成功しました(笑)
受験には出ませんが,手形をとるのがこんなにも大変だったのかと思いましたので,真剣に考えさせれば子どもでもやってみると何かしら学べるものがありそうだと思い,書いておくことにしました。
まぁ自由研究の例みたいなものとお考え下さい。
準備(発色紙のカット)
額に入れるタイプは切ってしまうことができませんが,切っても問題ない場合は発色紙をカットしておいた方が楽です。
最初は小さくするとズレた時に入りきらないかも,と考えて余白を大きくとってカットしていましたが,そもそもズレるかもしれないようなタイミングで取ろうとしたのが間違いでした。
余白部分が腕や服にひっかかり,綺麗に取れません。
発色紙は手のひらと同じくらいにカットしておく方がいいでしょう。
私はA5サイズの紙を4分割,つまりA7サイズにしました。
※額に入れるタイプの場合は切らない。
準備(手のひらサイズの硬いものに貼り付ける)
手形を取るとき,硬いものに貼り付けておくと,手形が綺麗に取れます。
貼り付けずに発色紙をそのまま押し付けても手形は取れますが,全面真っ黒になって,手や足のしわが目立ちにくくなります。
やはり硬い板のようなものに押し付けた方がしわがハッキリと取れます。
握りやすいものに貼るのがいいでしょう。
私はスマホに貼り付けて取りました。
準備(発色液の用意)
発色液は多少べたつきます。
水で洗い流せばサッと流れますが,発色液を持った手では色々なものを触れません。
かといって出しておくと乾燥してしまいます。
銀色のパックに入っているので,封は切って折りたたんで起き,すぐに使えるようにしておくといいでしょう。
また,私は冬にやったのですが,発色液の冷たさで手を握ってしまいました。
発色液に反応しているのかと思い,水でも試しましたが,水でも手を握って泣き出したので,冷たさに反応しているのでしょう。
使うまでは手に挟んで温めておいた方がいいでしょう。
人数
最低2人,できれば3人いた方がいいでしょう。
発色液を持った手では発色紙に触れられません。
そのため,発色液を塗る役割と,発色紙を押し付けて型を取る役割に分かれた方がいいでしょう。
もう一人は抱いてあやす(笑)
ベッドで大人しく寝ていてくれれば2人で大丈夫なんですけどね。
スタンバイ
型を取る都合に合わせるのではなく,赤ちゃんが何をしても起きないタイミングに合わせる方がいいでしょう。
ちょっと手に触れたくらいで起きてしまう状況なら,待った方がいい(笑)
手をつんつんしてもだらーんと力が入らないようなら型取りスタート!
まずは足形で使い方を練習
足形は手形と比べるとあまり動かないため簡単です。
発色液の塗り具合,型の押し付け方を確認するために,まずは足形から取るのをオススメします。
足形が綺麗に取れなければ,手形の前に足形を綺麗に取れるように練習した方がいいかも知れません。
足形が取れたらいよいよ手形です。
発色液を塗る
まず発色液を塗る係りの人が発色液を手に塗ります。
この時,手を握ってしまうようなら待つ。
手を開かせようとすると目を覚まして余計手を握ってしまいます。
また力が抜けてだらーんとしたら,再度発色液を塗ります。
このとき,手を開かせようとして,発色液を持っていない手で赤ちゃんの手をつまむと,その部分には発色液が付きません。
つまり型が取れなくなります。
手に力が入っていないことを確かめながら,発色液を持った手だけでまんべんなく塗って下さい。
型を取る
型を取るとき,発色液を塗った人は赤ちゃんの腕を持ち,発色液が染み込んだ不織布で指先を支えます。
発色紙に手を押し付けやすいような形にして持つ感じです。
赤ちゃんの手のひらの部分は開けておきます。
型を取る人は,赤ちゃんの手のひらの下の部分から発色紙につけていきます。
この時,もう一人の持つ発色液に発色紙をつけないように十分注意して下さい。
手のひらを発色紙につけられたら,まず親指を発色紙につけます。
親指は動きやすいため,型を取る人が動かないように押さえておいて下さい。
親指を置いたら,次は残りの4本。
発色液を付けた人は赤ちゃんの指を一本ずつ離し,発色紙の上に置いていきます。
赤ちゃんが指を動かしてしまう可能性があるため,型を取る人が置いた指を1本ずつ押さえていきます。
発色紙から離すとき
発色紙から離す時は,手のひらから剥がしていくのがいいでしょう。
指を先に離すと,指に力が入ったときに発色紙に余計な模様をつけてしまいます。
指は発色紙に置いておき,手のひらを剥がし,親指を外したら,あとは一気にぱっと引いて取ってしまいます。
こうするとぶれずに綺麗な手形が取れます。
説明書には書かれていないポイント
やり直しについて
発色紙タイプは水に数分つけてから干すことで,もう一度やり直しができます。
やり直しができるまで,つまりもう一度チャレンジするまでにかかる時間は10分程度。
だから気軽に何度でも,と言いたい所ですが,発色液には限りがあります。
10回程度なら余裕で取り直しできますが,さすがに回数を重ねるとつきにくくなってきます。
タイミングについて
どうやるかよりも,いつやるかの方が大切。
タイミングが合えばうまくいくし,合わなければ失敗します。
めげずに仲良く頑張って下さい(笑)
湿度で消える可能性
袋に入れていれば大丈夫でしょうが,何年持つかはわかりません。
調べても出てきませんでした。
ただ,調べても数件しか消えた事例が出てこないということは,余程光にさらすとか湿度や温度変化が激しい場所でなければ消えない,という事かも知れません。
気になる人は念のためコピーを取っておいた方がいいでしょう。
セロハンテープ
押し付ける板(私の場合はスマホ)にセロハンテープで貼っておく,という説明書がありますが,発色紙に塗られている塗料ははがれやすいため,マスキングテープでもはがれてしまいました。
型を取った面を綺麗に保ちたいのであれば,貼る場所を工夫するか,はがれた場所を切り取るようにした方がいいでしょう。
反面教師のための失敗例
※実際にはもっと鮮明に取れていますが,念のためぼかして加工してあります。
指曲げ,親の指
手を押し付けたときに指を押さえておらず,指を曲げてしまったケース。
親の指に発色液がついていたために薬指の上に余計な跡がついています。
塗布ミス
小指と手のひらの小指側に薬がちゃんと塗れていなかったケース。
発色液取れ
発色液は塗ったものの,型を取る前に手を握ってしまい,発色液が取れてしまったケース。指の腹の部分の型が取れていません。
剥がしミス
押し付ける板を使わず,発色紙を直接押し付けたケース。押しやすいのですが,筋が消えてしまっています。また,指の部分にはムラができています。
剥がすときに失敗したケース。ソローっと剥がしたため,指を動かされてしまい,余計な跡がついてしまっています。
比較的うまくいったケース
長い戦いの末,一応満足できるものが取れたので,そちらも載せておきます。
画像はぼかして加工していますが,実際には指紋や手相も写っています。
発色液を塗る量もポイントですね。
塗りすぎると潰れてしまう。
ただの手形だと思っていましたが,なかなか大変でした(^^;
これは大きい台紙をカットせずにそのまま手形と足形を取ったもの。
先程のやり方でやれば,台紙が大きくてもこのように一発で綺麗なものがとれます。
手形も足形も,今しか取れない大きさですから,小中学生でも,機会があれば取ってあげて下さい。
私も手形足形が残っていますが,大人になって見てみると感慨深いものですよ(^^)/
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