■7月3日
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・ハワイ 日焼け止めの販売禁止
アメリカのハワイ州はサンゴ礁への有害性が指摘されている物質を含んだ日焼け止めの販売,流通を禁止する法案に署名。早速周知徹底始めていき,2021年に施行する。
一人一人が使う量は大して多くなくても,ハワイのハナウマ湾だけでも使われている日焼け止めの量は1日あたり187kg使われているという試算も。ハワイではサンゴの白化が問題になっているため,効果が出れば世界中に広まって行くかもしれませんね。ちなみにすべての日焼け止めがダメなわけではなく,指定された化学物質が含まれていないものなら大丈夫とのこと。その条件を満たしている日焼け止めは赤ちゃん用の天然由来の日焼け止め。ということは,現在使われているのは地球だけではなく人にも優しくないってことになりますね。
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■7月6日
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・ギャンブル依存症対策法 可決
カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の整備の前提となるギャンブル依存症対策法が参院本会議で可決,成立した。予防や社会復帰のための計画策定を政府などに義務付ける内容で,ギャンブル依存症対策を定める法律が成立するのは初。
日本はギャンブルが禁止されているはずだが,実際にはパチンコ,スロット,競馬,競輪,競艇と事実上ギャンブルは存在。それによりギャンブル依存症の経験がある人は320万人はいると見積られており,ギャンブル依存症対策はいずれにせよ必要だったもの。IR法と合わせて押さえておきましょう。
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■7月6日
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・オウム真理教の死刑囚 7人執行
法務省は地下鉄サリン事件など計13の事件で27人を殺害したオウム真理教の元代表,松本智津夫(麻原彰晃)を含む6人の元幹部の死刑を執行。地下鉄サリン事件は1995年の出来事で,2006年に死刑が確定。昨年一連の裁判が全て終了し,12年を経て死刑が執行された。
もうすでに過去のものとなりつつある地下鉄サリン事件だが,教科書にも載っている重大な事件。実は世界でも割と注目度の高いテロ事件でもある。そのため今回の死刑執行も世界中が報じた。日本では死刑がまだ残っているが,欧米では死刑は人道に反するとしてなくなりつつある。そのためオウム真理教とはいえ死刑に対しては世界から避難を浴びる形に。凄惨な事件が多すぎるためわざわざ調べてまで覚える必要はないが,日本で起きたテロ事件としてサリン事件,死刑制度については押さえておきましょう。
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■7月11日
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・日本の人口 9年連続減少で1億2521万人
総務省は人口動態調査を発表。これによると日本人の人口は前年比37万人減少で約1億2521万人。9年連続の減少となった。また,生産年齢人口(15歳から64歳)は約60%となり,過去最低に。日本に住む外国人は約250万人となった。
人口に関しては非常に出やすいので,しっかり押さえておくこと。ついでに人口が減ると何が問題なのかも子どもと話してみると色々な社会問題を認識しやすくなるでしょう。
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■7月16日
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・自転車スマホ死亡事故 元女子大生に禁錮2年
2017年に自転車に乗りながらスマホを操作していて死亡事故を起こした女子大生の初公判が行われ,禁錮2年を求刑した。
自転車スマホは道路交通法違反に当たり,5万円以下の罰金となる。自転車イヤホンも違反とはならないものの,音量によっては違反になる場合がある。免許がないだけにルールが浸透していませんが,話す機会にして身の安全を意識したいニュースですね。
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■7月18日
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・参議院定数 6増成立
自民党による参議院定数を6増加させる改正公職選挙法が衆院本会議で与党の賛成多数で可決,成立した。
一票の格差を是正するために議員の数を増やしたが,結局自民党の枠を増やすための法律になっているという非難もある。数合わせ的な対応ではなく,本質的に必要な6増とできるかがカギ。選挙制度は受験学年で扱うものですが,話としてはちょっと出しておくだけで,子どもの興味は引き出しやすくなります。
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■7月20日
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・国会閉会 カジノ法案可決
カジノを含む統合型リゾート実施法(IR法)が20参院本会議に賛成多数で可決。野党は内閣不信任決議案を提出したが,与党などの反対多数で否決。事実上閉会となった。これに伴い,現時点で北海道,大阪,和歌山,長崎がIR誘致に向けて国に申請中。
ギャンブル依存症対策法案と合わせて覚えておきましょう。
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■7月20日
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・平均寿命 男性81歳 女性87歳 過去最高に
日本人の平均寿命は男性が81歳,女性が87歳と過去最高を更新したことが厚生労働省の調査で判明。世界では女性が2位,男性が3位の長寿。男女ともに1位は香港,男性の2位はスイスとなっている。
平均寿命はなぜ伸びているのか,伸びると何が問題なのか,これは重要な社会問題。様々な原因があるが,医療技術の向上が主な要因で,医療費や生き方についてが今問題視されている。平均寿命は押さえておくと共に,子どもと平均寿命,死因に関する問題を投げかけてみるといいでしょう。ちなみに三大死因はがん,心疾患,脳血管疾患となっています。
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■7月21日
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・日本の人口 2055年までに1億人割れの予想
内閣府が発表した高齢社会白書によると,日本の人口は現在1億2660万人だが,どんどん減り続け,このままでは2055年までに1億人を切るとの予想を発表した。
割合的には約2割減少する形だが,14歳までの子どもの人口で見ると約3割強の減。子どもの減り方が著しいのがよくわかります。人口は度々時事問題で出されますので,押さえておきましょう。
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■7月24日
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・熊谷市 国内観測史上最高の41.1℃を観測
埼玉県の熊谷市で国内観測史上最高の41.1℃を観測した。東京でも都内で初めてとなる40.8℃を記録。
このところ気象に関する日本初の話が毎年のように聞こえてくるので異常気象を感じやすくなってきましたが,やはりその分時事問題でも出題されやすい傾向が高まっています。世界規模で起きている問題なので,最高気温が何度かという問題だけではなく,温暖化絡みを一緒に押さえておきましょう。
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■7月24日
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・西日本豪雨 激甚災害に指定
政府は西日本を中心とする線状降水帯が発生したことによる豪雨災害を「激甚災害(げきじんさいがい)」に指定する政令を閣議決定した。これにより最大9割程度が国の補助となる。
著しい自然災害で助成や財政援助を必要とするものが激甚災害法に基づいて政令で指定される。過去に阪神淡路大震災,新潟中越地震,東日本大震災なども激甚災害の指定を受けている。気象、災害の名称は押さえておきましょう。
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■7月25日
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・火星に液体の水を発見
欧州宇宙機関(ESA)が打ち上げた探査機,マーズエクスプレスが火星周回軌道上からレーダーを使って探知したところ,火星の地下深くに液体の水(湖)があることが確認された。しかし低温で塩分が多いと見られ,生命が存在する可能性は低いと考えられている。
これもこの問題自体は時事性が高いとはいえませんが,「水」と「生命」というキーワードは問題として発展性があります。なぜこんなに水に注目しているのか,話してみるといいでしょう。
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■7月25日
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・最低賃金 3年連続値上げ 874円に
厚生労働省の最低賃金審議会は全国の加重平均で26円上げるべきだとの目安をまとめた。これは2002年度以降最大の引き上げ額で,実現すれば全国平均は874円になる。最低賃金は物価や所得水準などの指標をもとに引き上げ額の目安に沿うように決められる。
今から30年前の最低賃金は東京で525円。平成29年度は958円なので実に30年で75%も上昇したことになります。とはいえ物価が上がったり税金が上がったりでなかなか生活は楽にならず。お金の話はなかなか子どもとする機会がありませんが,待っていても誰も教えてくれない話題の一つ。お金の感覚を持たせるためにも少し話してみてはいかがでしょう。
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■7月26日
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・オウム真理教の死刑囚 残りの6人の死刑執行
法務省はオウム真理教の残りの死刑囚6人の死刑を執行したと発表。同じ月にオウム関連の死刑囚13人全員が死刑された形になった。
平成のうちに片をつけたかったとも言われているが,一気に13人も死刑にしたのは戦後最大。固定の宗教を持たない人が多い日本ではあまり注目を集めていない感じだが,世界的には大ニュース。テロ事件も押さえておくべきですが,道徳的な観点,宗教的な視点から死刑について押さえておくといいでしょう。
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■7月27日
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・火星大接近 次回は2035年
火星が15年ぶりに大接近,夜空に明るく赤く輝く。
火星の公転周期は687日のため,約2年2か月ごとに地球と接近する。しかし火星の軌道はやや楕円のため,接近する場所によっては近かったり離れたりする。今回は楕円の中で地球に近い所での接近のため,大接近となり,次第に離れていく。最接近した天体の名称は押さえておきましょう。
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■7月28日
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・皆既月食
2018年7月28日の未明に今年2回目の皆既月食が発生。東京では月食開始直後に月が沈んでしまうため,欠け始めしか見られない。沖縄でも再び月が表れる前に沈んでしまう。
天体関係は押さえておいた方がいいでしょう。また今回の月食は朝早く,しかも地平線近くの為観測は難しいのですが,ニュースから学べることは多々あります。例えば東京の方が沖縄よりも早く月が沈むが月食が起きる時間は同時(日食は地球にできる陰なので地域によりばらつきがある)。月が左側から欠けていく(月の公転の方が地球の公転より速い)。皆既月食になる前に地平線に沈む(月の公転のより地球の自転の方が速い)。火星が近くにある(火星と公転軌道面が近い)。といった感じ。火星は7月31日に地球に最接近するので合わせて押さえておきましょう。また,25日には月と土星が見かけ上最接近します。少し疑問に持つだけで天体の知識を広げられるので,タダの知識として流さずに話題にして欲しいところです。
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■7月29日
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・フェーン現象 新潟が38度の猛暑日に
台風が去った後に南寄りの風が強まり,フェーン現象が起きて北陸地方が猛暑日となった。中でも新潟は38.8℃を記録。
通常の台風は西から東に進むが,今回の台風は過去に例がない東から西の進路。台風は左回りに風が吹き込んでいるため,通り過ぎた後の東側は南風を巻き込んでくる状態となった。そのため関東地方から吹いてきた風が山を越えて北陸に行った際にフェーン現象が起きて気温が上昇。フェーン現象というのは水蒸気を含んだ(温度変化が起きにくい)空気が山を越える時に雨を降らせ,温度変化が起きやすい乾燥した状態になって山を下ることで起きる現象。結論だけ言えば,山を越える前よりも気温が上がる。そのため今回のような北陸で猛暑という事態になった。理科でも地理でも使える知識なので,押さえておきましょう。ちなみに猛暑日とは最高気温が35℃以上の日。真夏日が最高気温が30℃以上の日。熱帯夜は夜間の最低気温が25℃以上の夜のこと。
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■7月30日
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・諫早湾 開門判決無効
長崎の国営諫早湾(いさはやわん)干拓事業を巡り,制裁金を強要しないように求めた訴訟で,福岡高裁は一審の佐賀地裁判決を取り消して請求を認めた。
何を言っているのかわからないと思うのでちょっと整理。有明海に面している長崎の諫早湾の干拓事業で,佐賀県の漁業者らが干拓でノリや貝が取れなくなったとして国を訴えたのがきっかけ。これにより佐賀地裁,福岡高裁は国に5年間の開門調査を命令。ところがすでに干拓事業は始まっていたため,今度は長崎の農家が開門により農業へ被害が出るとして国を訴えた。これにより佐賀地裁からは開門しなければ1日49万円,長崎地裁からは開門したら1日49万円の制裁金を支払うという判決に。この泥沼の構図に対して,福岡高裁が開門せずに国の基金で解決を図るように和解勧告をしたが,協議決裂。そこで今回福岡高裁は制裁金を認めず,佐賀地裁が出した開門判決を無効にした,という流れ。場所と名称は押さえておきましょう。
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■7月30日
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・カンボジアの下院選挙 人民党が圧勝し独裁政権確立
カンボジアの下院選総選挙が行われ、与党の人民党が圧勝。最大野党の救国党は昨年、中国の支援を受けた人民党により解体に追い込まれており、事実上33年続くフン・セン首相による独裁政権が確立される選挙となった。なお、アメリカとEUは民主政治から遠のいたとして選挙支援を停止、日本も8億円の支持に留めた。
カンボジアの選挙自体が問われることは少ないと思いますが、関連事項としてカンボジアの場所、日本の与党(自民党)は出問われる可能性があります。関連項目も含め、押さえておきましょう。
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