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2016年9月の時事問題・親向けの解説

■9月2日
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・イスラム教徒の女性用水着「ブルキニ」 英国で禁止支持多数

フランスの一部自治体が条例でイスラム教徒の女性用水着「ブルキニ」の海水浴場での着用を禁止した問題で,イギリスの世論調査会社が調査した結果,禁止を指示する国民の割合が反対派を上回っていたことがわかった。

ブルキニはイスラム教徒の女性の紙や太ももなどを隠す水着で,全身を覆う「ブルカ」と「ビキニ」を合わせた造語。イスラム教では女性は肌をさらさない事は知っておいて欲しい。この宗教や宗派による考え方の違いは世界中で問題を起こしている。もちろんお互いの宗教を尊重して,受け入れることも大切。―――――――――――――――――――――――――――――――――――


■9月2日
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・年金受給資格 25年から10年にする法案を了承

自民党は年金を受け取れない人を減らすため,来年から年金受給資格を得られる加入年数を,25年から10年に短縮する法案を了承し,厚生労働省は秋の臨時国会で提出して成立を目指す。これによりおよそ40万人が新たに年金受給資格を得ることができ,650億円の費用がかかる。なお,10年で満額もらえるわけではなく,支払い年数に応じて変化する。また,本来は消費税を10%にして財源を確保する予定だったため,その財源をどこでどう確保するかが課題となる。―――――――――――――――――――――――――――――――――――


■9月3日
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・温暖化防止のパリ協定 米中が批准

米中両国がパリ協定を批准。協定発効の条件である温室効果ガス排出量総計が世界全体の55%以上の条件を満たした。1997年に京都議定書が発効されたが,中国,アメリカなどの主要国が抜けたため破綻。現在日本はパリ協定を批准していないため,出遅れた形となっている。日本は30年度までには13年度の二酸化炭素の排出量よりも26%削減することを目標としている。原発再稼働もこの目標達成のための一環
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■9月4日
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・中国のガラスの橋 わずか13日で営業停止

中国の湖南省にある世界遺産の渓谷で人気を集めているガラスでできた橋が,わずか13日で営業を停止。中国は現在鉄鋼とガラスの過剰生産で余った在庫を解消するため,国内需要を増やすために国が主導して様々なガラスを用いた建造物を作っている。
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■9月5日
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・7月の給与総額37万円 2か月連続で前年越え

今年7月の給与総額は平均で37万円余りとなり,2か月連続で前年の平均を超えた。物価は昨年よりも下落したため,それを加味すると実質賃金は2%伸びたことになる。
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■9月6日
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・民進党 蓮舫代表代行が台湾籍放棄の手続き

民進党代表に立候補している蓮舫代表代行が,台湾籍は放棄したと思っていたが,実際には放棄されていなかったとし,改めて手続きをした。蓮舫議員も法律上問題ないとした。しかし現実に二重国籍を有する人物が外交に携わると日本に不利益を与える場合も考えられるため,二重国籍を禁止するように憲法を改正すべきという議論が出ている。台湾は蔡英文氏が「一つの中国」の考え方を拒否しているなど,現在中国との関係が揺れている親日の島。
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■9月9日
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・リニア新幹線建築前倒しのために40年国債の発行増額

財務省は経済対策に盛り込んだリニア中央新幹線建設前倒しのための融資の資金を調達するため,40年国債の今年度の発行額を4000億円増やす方針を決定。JR東海に対して国際の発行で調達した資金を用いて2年間で3兆円貸し出す方針。JR東海は日本の新幹線システムをアメリカで進められている高速鉄道の設計に技術支援することを決定。日本の高速鉄道技術が今,世界へ認められている。
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■9月12日
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・パラリンピック 競泳男子200m自由形 中島啓智選手 決勝進出

リオデジャネイロで行われているパラリンピック,競泳男子200メートル自由形で決勝進出。銅メダルを獲得。
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■9月15日
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・民進党の新代表に蓮舫氏

民進党代表選挙が行われ,蓮舫代表代行が新代表に選ばれた。野党第一党の党首に女性が就任するのは旧社会党の土井たか子氏以来。―――――――――――――――――――――――――――――――――――


■9月22日
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・世界大学ランキング 東大は39位

イギリスの教育専門誌が今年の世界の大学ランキングを発表。日本は東京大学が39位で去年の43位から順位を上げた。アジアトップはシンガポール国立大学。京都大学は91位となり,他の日本の大学は上位200位以内には入っていない。このようなランキングが出ると「日本の教育レベルが下がっている」と感じがちだが,そもそもランキングの判断基準は学力ではない。教育環境やグローバル化への対応,研究の成果などが評価されているものであり,入試の難易度は何も関係ない。さらに,もともと東大はこのランキングにおいてアジア1位だったというが,当時はそもそもこのランキングに入っているアジアの大学が少なかった。最近は一気に発展した国も多く,日本の学力が低下しているからとは言えない。
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■9月22日
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・ロシアで日ロ外相会談

岸田外務大臣はロシアのラブロフ外相と会談し,北方領土問題を含む平和条約交渉を前進させるため,首脳会談の準備を進めることで一致。北方領土問題に関しては,安倍首相プーチン大統領の交流が比較的深いことから,この代で解決に導けなければ当面解決しないと考えられており,お互い意欲を見せている。日本は北方領土の返還をして欲しいが,ロシアは極東の管理と経済発展には手を焼いているため,経済発展が共にできる道が模索できるかがカギ。
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■9月23日
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・安倍首相 日本の首相として初のキューバ訪問

安倍晋三首相は日本の首相として初めてキューバを訪問し,ラウル・カストロ国家評議会議長と会談した。経済協力や北朝鮮問題への対応について話し合う予定。昨年のアメリカとの国交正常化を受けて,日本も投資や貿易の拡大を図りたい考え。―――――――――――――――――――――――――――――――――――


■9月23日
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・エジプト 小学校に日本式の教育手法導入

中東のエジプトで,小学校に日本式の教育手法が導入されることになり,首都カイロで日本の専門家を招いた教育セミナーが開かれた。エジプトでは5年前に起きた民主化運動の「アラブの春」のあと,社会の混乱や経済の低迷が続き,特に若い世代への教育が課題となっていた。その中でエジプト政府は規律や協調性を重んじる人材の教育を強化するため,日本式に着目。

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■9月25日
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・親日のブータン 国交樹立30周年 日本紹介のイベント

ブータンの首都ティンプーで日本を紹介する大規模なイベントが始まった。ブータンは親日の国としても,世界で一番幸福度が高い国としても知られている。ブータンが親日になったきっかけは日本が農業支援をしたため。またその支援も強制や植民地のようなものではなく,現地に移り住み,現地の人々と一緒に農業をしていく中で問題点を一つずつ改良し,現地に最適なものとして発展を支援してきたところが評価されている。
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■9月26日
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・IAEA(国際原子力機関)の年次総会がウィーンで開始

IAEA(国際原子力機関)の年次総会がウィーンで始まり,日本政府が高速増殖炉「もんじゅ」の廃炉を前提とした見直しを表明する中,石原宏高内閣府副大臣は演説でプルトニウムウランの混合酸化物(MOX)燃料を使用するプルサーマル発電を推進し,プルトニウムを着実に利用すると強調。なお,もんじゅは年間200億円もの維持費をかけられており,1日に直すと約5000万円。1995年に福井県の敦賀半島に作られ,使用済み核燃料を再利用することを目的として研究を続けてきた。しかしながら現在においても目に見える成果は出せておらず,実現は2050年頃というずさんな研究成果や管理体制が指摘され,2016年廃炉が決定。―――――――――――――――――――――――――――――――――――


■9月28日
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・世界経済での競争力 日本は8位に後退

世界経済フォーラムで138か国の地域の競争力を順位付けした報告書によると,日本は6位から8位に後退。首位は8年連続でスイス,2位はシンガポール,3位は米国となった。日本はビジネス環境やインフラ分野で高い競争力を保っているが,国内市場の閉鎖性や労働市場の流動性の低さが懸念材料となった。女性の社会進出が遅れている点や,外国人にとって魅力的な労働環境でないことも要因。特に政府債務の項目が最下位だったことが注目された。
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■9月30日
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・AIIB参加国 ADBを上回る見通し

AIIB(アジアアフリカインフラ投資銀行)の参加国が30日で締め切られた。それによると,日本とアメリカが主導で行っているADB(アジア開発銀行)の参加57国を上回る見通しとなった。AIIBは中国主導で作られた銀行で,これにより中国の存在感が増す形となりそうな状況となった。
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