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るろうに剣心が好きな子
るろうに剣心というのは,幕末を舞台にしたコミックです。
もちろんこれは,一部史実に基づいた歴史の流れを汲んではいるものの,大筋は実話ではありません。
しかしそんなるろうに剣心でも幕末に興味を持ち,新選組や人切りに興味を持てば,受験の幕末とかぶってくるため,全く役に立たないということもありません。
事実,るろうに剣心に興味を持った子で,そのまま幕末に興味を持った子というのは何人も見てきています。
そしてその子たちは幕末,明治にかけての成績が良くなりました。
キングダムが好きな子
キングダムというのは,中国の周の末期の動乱を描いたコミックです。
周というと紀元前の時代のため,大筋の出来事は史実に基づいていますが,やはり登場人物や出来事などは,フィクションや創作の部分が多くあります。
しかしそれでもやはり興味を持つと調べる子もいるため,そのまま中国史に詳しくなる子も少なくありません。
二人とも同じくらい歴史が好き。でも点数には大きな差ができる
この二人,いや正確には2ケース。
るろうに剣心が好きな子も,キングダムが好きな子も何人か見ていますからね。
どちらの場合もそのマンガのテーマとなっている時代周辺には詳しくなりました。
しかし,史実に割と基づいているキングダムよりも,史実がほとんどないるろうに剣心に興味を持つ子の方が,歴史のテストの点数は高くなる傾向にあるのです。
その理由は何でしょうか。
評価されるか,されないかで運命が決まる
日本の教育カリキュラムでは,縄文時代から始まり,基本的には日本国内の日本史を学び,一部海外から影響を受けたものに関しては,世界史も絡めて行うのが一般的。
つまり,幕末は日本史で出てきますが,周の時代は日本史に登場してこないのです。
よってどちらもマンガがきっかけで歴史の一時代に興味を持ち,学んだにもかかわらず,中国史を学んだ方は評価されないという現象が起きるのです。
これはカリキュラムありきの指導による弊害に他なりません。
いくら興味を持って学んだとしても,日本や塾,指導要領にないことに関しては評価できないのです。
すると子ども達はどうなるでしょう。
日本史に絡んだものに興味を持った子は,たとえ1時代に興味を持ったに過ぎなくても,それがきっかけで歴史全般が得意になることもあります。
逆に中国史に興味を持った子は一向にテストで出題されないため,その興味や関心は意味のないものとして封殺されてしまうのです。
すると,本当は歴史を好きになる要素を十分に持ちながら,歴史は苦手だと思い込むようになり,点数が取れなくなるのです。
子どもの興味は,いつかどこかで布石になる!
今の学校教育,そして受験指導は,直球でテストに出るものに集中して指導をするため,このカリキュラムに乗っていると,中国史に興味を持った子が救われる日はきません。
強いて言うならば,高校で世界史を取った時,もしくは大学で世界史を専攻した時に,初めてその効果を感じることができるようになります。
でも環境がそれを許さなければ,そこまでたどり着く前に歴史を嫌いになり,その道に進むことすらありません。
しかしこの興味を認めて評価してあげた場合,この子の興味は中国史から日本史へと移ってくる可能性が高いのです。
なぜなら,三国志の時代には日本に関する記述が出てきて,それ以降,日本とは割と関係が出てくるからです。
すると幕末から興味を持った子と比べて,日本の歴史が始まるスタート地点から興味を持っているため,結果的に日本史を全て網羅できるようになるのです。
興味を殺せばその後生きてくることはほとんどありませんが,活かせば時間はかかっても,丸暗記でテストをしのいでいる子よりも理解度が上がり,結果的に勝てる単元が増えてくるのです。
しかし現実問題として,入試を目指す以上悠長なことは行っていられません。
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