嘘の対象
いつ,どこで覚えたのか次第に嘘をつくようになったわが子にショックを受ける方も多いでしょう。
嘘をつかない子に育てられればいいんでしょうけれど,嘘をつかない子なんてまずいないでしょう。
逆に嘘をつけない大人になってしまうと,それはそれで困りますよね(笑)
さて,今回はすぐバレる程度の軽い嘘に対してどう対処するかを話していきたいと思います。
幼稚園児がつく,嘘だという認識がない嘘や,大人的な発想からあえて言う必要のない事で悲しませないための社交的な嘘などは除きます。
「宿題はもう終わった!」とか「部活が長引いて遅くなった!」とか,そういう誰かに聞けばすぐわかる程度の気軽についてしまう嘘です。
みなさんは嘘だと分かった時にどのように対処しますか?
嘘に対して叱ること
一番多いパターンは「どうして嘘つくの!(怒)」という怒り方ではないでしょうか。
無意味だとは言いませんが,もうちょっと効果的なしつけ方があるのでご紹介致します。
まず「嘘をついた事に対して怒っているんだ!」という事を明確にして下さい。
その内容や結果など怒りたい事は山ほどあるでしょうが,こういう時はまず「嘘をついた事」に焦点を当てて怒りましょう。
こうする事で,嘘をついた事がいけなかったんだ,と認識できます。
あれやこれや混ぜて怒ってしまうと,逆に子どもはもっとうまく嘘をつこうとします。
親が泣くのはかなり効果的
次に怒り方。
一番効果的なのは何も言わずに泣くことです(笑)
なんだかんだいっても子供は親の涙に弱いんですよ。
目の前に座らせて,「こんな事で嘘つくなんて私は悲しい…」とさめざめと泣いて下さい。
うまくいけば一発で軽い嘘はつかなくなります(笑)
理詰めで追いつめる
泣けない場合は理詰めでいきましょう。
感情は表に出さずに,本人が嘘をついたと認めるまでひたすら理詰めで話しましょう。
認めたらちゃんと謝罪させて下さい。
ちゃんと,です。
適当な謝罪はダメです。
そしてこの場合,ちゃんと謝罪したらあっさり引き下がって下さい。
嘘をつくと面倒だと分らせれば,嘘はつきにくくなります。
信じているふりを続ける
ひたすら信じ続けてるふりをするというのも効果があります。
「○○は宿題やったって言ってるけど,先生は出してないって言ってるんだよねー。おかしいなぁ。でも○○はちゃんとやったって言ってるし,テストしてもらえばきっといい点が取れるし,先生にもちゃんとやったってわかってもらえるよね?」
誇張した例なのでちょっと白々しい感じになっていますが,信じてあげて,その上でちゃんとやっていれば出るはずの結果を要求します。
うまくいけば自分から白状するか,期待されたプレッシャーから期待に応えようと頑張り出します。
嘘がためにならないことを教える
最後に,嘘の対処法で絶対的な方法など存在しません。
我々も子供に合わせて対処や指導法を変えます。
子どもの性格は十人十色ですから,誰にでも通用する訳ではありません。
ここに示したのはあくまで大雑把な方針と例ですから,ご家庭の状況に合わせて指導して下さい。
そして一番大切な事は,嘘をつかせないことではなく,「そんな嘘は自分のためにならない!」と,ハッキリわからせることです。
いくら嘘をつかせないように言ったところで,本人が嘘をつくメリットを感じてしまっていたらまた嘘をつきますからね。
無意味だという事をしっかりわからせてあげて下さい。
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