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逃げと息抜きは紙一重
休憩のつもりでちょっと始めるといつの間にか没頭して…
なんていうのはよく聞く話。また自分は息抜きのつもりで休憩していても,親には逃げてるだけと言われる。そこで今回は息抜きと逃げの違いについてお話したいと思います。
息抜きとは?
勉強における息抜きとは,頭を休めることです。頭を休めて,次に勉強する内容を頭に入りやすくするためのものです。
逃げとは?
本来やらなければならない勉強をほったらかして,全然関係ないことに没頭することです。決定的な違いは勉強に支障を及ぼすか及ぼさないかです。
逃げか逃げじゃないかの判断基準
子どもに「いい加減勉強しなさい!」と言ってみればいいのです。これで子どもが反発するようだと逃げの可能性が高い。すぐにやめて,もしくは時間を決めて勉強に打ち込める子なら,本当に休憩の可能性が高いと考えられます。
なぜこう判断できるのかといいますと,言われて反抗的な態度をするという事は,そもそも言われなくてもわかっていることを言われるためだからです。つまり,自分では勉強をしなければならないとわかっている。でも実際はやっていない。ゆえにただの逃げ,と言えるのです。
それに対して,息抜きとしてやっている子の場合,息抜き自体には執着がないので,いつやめても切りさえよければ気にしません。そのため何時までと決めてやめることができるのです。
セーブポイントまでいかないからやめられない!
これもまたよく聞く話ですが,そもそもしょうがないところもあります。といいますのも,ゲーム業界だって子供がやってくれるように必死なので,中毒症状が出るのはある意味当たり前なのです。大人が本気になって子ども達を食い物にしようとしているのですから。
タバコやお酒をやっている人ならわかるはずです。やめろって言われてやめられますか?ほとんどの人がやめられないはずです。
「いや、やめようと思えばやめられる」という方。
子供も同じ言い訳をするんですよ。「やめようと思えばやめられる。でもせっかくやったからここまでやりたい」とね。
もしやめるとなると,やめるに値する何かしらの理由か補助が必要なのです。例えばタバコなら,今回の料金値上げでさすがにこのまま続けるのはもったいないと思った方も多いはず。そして補助として禁煙アイテムを利用する方も増えているでしょう。
ゲームも同じです。余程の理由がなければやめられません。成績が下がったとか,成績が下がったとか,成績が下がったとか。私も実は割と中毒だったのですが,ゲームをやっている時間がもったいないと感じたのと,ゲームよりも他に楽しいものを見つけてしまったというのがやめることになったきっかけです。今ではやり始めると仕事すらほったらかして没頭するのがわかっているので,手を出していません。
私の場合は自分からやめてしまったので補助は特になかったのですが,子供がゲームをやめるのを補助するのならば,ゲームを始めるまでの工程をめんどくさくするのです。スイッチ1つでゲームが始められる状況ではなかなかやめられないのです。そのためゲーム機は必ずしまうようにしつけるとか,携帯ゲーム機なら引出の中のさらに箱の中にしまうことをしつけるとか。始めるまでにめんどくさい工程をたどるようにしてあげることにより,何かきっかけがあった時にやめやすくなります。
間違っても隠してしまうとか,捨ててしまうというのはやめましょう。これをやるのは本当に最後の手段です。まずは子供を信じての自主性を育てましょう。
効果的な息抜きとは
脳というのは思っている以上にすごいのです。何がすごいかって,その回復力です。疲労してもすぐに回復できるんですね。一日の疲れにしても,体は6時間はかかるのに対して,脳は3時間もあれば十分と言われています。ちょっとした疲れならば、5分もあれば十分休憩になります。
ではどういう休憩をすれば効果的かというと,今までとは違うことをやればいいのです。例えば今まで算数や数学を勉強していたのなら社会を始めるとか,全然違う脳の使い方をすればそれだけで脳は回復するのです。
「え?それじゃ休憩になってないじゃん!」
とよく言われますが,これで脳にとっては休憩になっているのです。そもそも脳が一番疲れるのは単調な作業ですから,それさえ回避できれば休憩になるのです。
という事は,疲れの原因はほとんどの場合,同じ姿勢をしていることによる体の疲れということになるのです。つまりこちらを回復したければ,体を動かすのが休憩となるわけです。
ゲームは息抜きになる?
脳の休憩は違う科目をやるだけで変えられるのなら,特に体を動かす必要のないゲームって息抜きになるのではないかとよく言われるのですが,結論からいうと,単調な作業を繰り返すゲームならば,脳を疲れさせているだけです(笑)
しかしながら最近は身体を使うゲームも多くなってきましたね。こういうゲームの場合は息抜きになっているといえます。
息抜きにかけていい時間は?
特に制限はありません。やるべきことがしっかり終わっていればいいわけですから。ただ,終わっていないのならば,5~10分の休憩が一般的には妥当な範囲です。この間で指や体を軽く動かせることをやりましょう。
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