過去問はやればいいというものではない
中学受験の子はすでに過去問を実施している方もいることと思います。
もちろんファイでも実施し始めています。
さてその過去問ですが、過去問はただ解けばいいというものではありません。
やはり実施した後にどうするかが大切になってきます。
今回はその過去問の実施法についてお話し致します。
「わからなかったから捨てた」=入試を捨てることになる
過去問を実施した時に、多いのは「わからなかったから捨てた」です。
年度の早い時期ならば、過去問の実施自体が初めてでしょうし、過去問は大抵今までの練習よりも難しめな問題が出ますので、手が止まってしまう事が多いものです。
しかしもし本番の入試で手が止まってしまったら…
そう、それはそのまま落ちる事を意味します。
特に中学受験の子で手が止まるのは致命的です。
とにかく書き出して整理したりして手を動かす。
これが出来ない子に合格はありません。
例えばこれ。
家で実施した過去問のノートですが、この子はテストの時にこの問題を捨てていました。
問題を解いた時の計算式を見ても何も書いていませんでした。
聞いてみると、「難しそうだったから捨てた」とのこと。
もちろん他に解けそうな問題があり、時間との兼ね合いで戦略的に捨てたのなら構いません。
しかし、この子が捨てたのは戦略的な捨て、ではないのです。
そして実はこの問題、大して難しい問題ではないのです。
むしろ見掛け倒しなだけで簡単。
書き出して整理しさえすれば、気付けるはずなのです。
そこで改めて授業にて目の前で解かせてみました。
その時のノートが上に載せたノートです。
線分図を描いて自分で整理して、ノーヒントで自力で解けています。
しかもサラッと。
私は隣で「図を書いて整理しろ。」としか言っていません。
それなのに、自分で答えまで導けてしまいました。
本番で同じように書き出しさえすれば点にできたことでしょう。
にもかかわらず、過去問や模試の時には同じように、チャレンジせずに捨ててしまうのです。
折角の過去問なのに…勿体ない。
書けない子は受からない!わからないからどうする?
子どもは書かない理由を、
「だってわからないんだもん。」
と言います。
でも逆なのです。
書かなければわかるわけがないのです。
とりあえず書いて整理して考える。
これが中学入試の解き方、特に公立中高一貫では必須とも言える解き方なのです。
そしてこの書いて整理する力。
これは普段から練習していなければできるようにはなりません。
いくら口で「とにかく書け」と言ったところで、普段やっていない子は全く書けません。
算数だけではなく、国語も理科も社会も英語もみんな一緒。
書いて整理できない子は解けませんし、合格もできません。
よって過去問をやって何も書かずに解けていない、解いていない子には、とにかく何か書いて整理していく練習をするところから始めなければならないのです。
なお、ファイでは子どもの性格やレベルに応じて実施法を細かく指導しています。
受験直前対策(短期指導)として、一般向けにどう実施していくのが効果的か、アドバイスする指導も行っています。
大手の塾に通っていても、全員一律の過去問指導しかできません。
少しでも差をつけるために、子供に合わせたアドバイスが欲しいという方はご連絡下さい(^^)/
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