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癒しのカタルシス効果を用いた学習法

カタルシスとは

様々な場面で使われるカタルシスという言葉ですが,これはもともとギリシャの医学用語で「吐かせる」という意味だったそうです。これをフロイトアリストテレスが哲学や心理学で浄化の意味で使用し,今日に至るそうです。

現在ではカタルシスというと,

  • 物語などに共感して疑似体験することにより,涙を流し,解放されたような気分になり癒される事
  • 心情を言葉で具現化することにより,精神的苦痛から解放すること。

の意味で使われることが多いですね。言葉は知らないかも知れませんが,意外と身近で起こっている当たり前の事なのです。そして日常生活でもこれを利用することにより,多少は精神的に楽な生活が送れるようになるかと思います。

先生にきくこと沢山あった

楽に生きるためのカタルシス効果の活用法

まず私の悩みに対する基本方針ですが,「辛ければとにかく話せ!」です。これは子ども達にも話していて,とにかく誰かに話し,相談すること。そうすることで何か突破口が開けるものです。

よく「話しても何も変わらない」という子がいますが,話して解決するかしないかなんてどうでもいいんです。話しているうちに自己解決することも多くあるはずです。相手が相談に乗ってくれれば,解決する糸口が見えてくるかもしれません。もちろん徒労に終わる可能性も否定できません。しかしながら,話すことにより解決の糸口が見える可能性は少なからず広がってくるものです。

まず一番相談に乗ってくれやすいのはやはり兄弟姉妹です。バカにされるかもしれませんが,やはり一番よくわかってくれている人ですからね。

次に話すべきは身近の親友です。ただ,この親友というのは大人にならないとわかりません。その時は大親友だと思っていても,実際にはその時だけという事もよくあります。そのため,友達関係を悪化させないためにも,色々な友達にどんどん話すことです。友達を区別して選んで話そうとするとトラブルのもとになるので,話す人みんなに男女も関係なく相談しまくるのがポイントです。

そして忘れてはいけないのが先生です。学校でも塾でも構いません。先生はうざったく思うかもしれませんが,大抵の場合はなんだかんだ言っても頼ってくれる子供たちを守ってくれます。場合によっては相手にされないこともあるかもしれませんが,そういう時は相手にしてくれる先生を探しましょう。これもまた、先生を選ばず、話しまくるのがポイントです。一人にいっても解決しないのであれば,何人もの人に訴えてみましょう。

さて,ここまでとにかく話せみたいに書いてきましたが,大抵の場合、相手がコメントをくれる内容は本人の主観が入っているので,あくまで参考に留めておきましょう。真に受けて解決した気になると,かえって悪化しているといったこともあります。色々な人の立場の話を聞いて,自分なりに考えるのがポイントです。とはいえ,丸暗記思考で勉強をさせられてきた子は,基本的に自分で考えることはできないため,誰かの意見に振り回されることが多いのですが。

これで身近にいる人にはほとんど話ができたと思いますが,それでも足りなければ,インターネットを使うのも手です。最近ではツイッターに一言投稿するだけで拡散し,炎上状態になることも珍しくありません。もちろん相手が見えず,また冷酷な荒らしなどもいますので真に受けてしまうのは危険なのですが,健全なコメントのやりとりができる場所や、コミュニティーがあれば大変重宝します。

なぜ話すと心理的に楽になるのか

これは先ほど説明したカタルシス効果と呼ばれるものですが,話すことにより自分の心情を具現化することになります。これにより感情が高ぶって涙することもあるかもしれません。こういう感じで感情を表に出していくことにより,精神的苦痛からどんどん解放されていきます。実際心理学を抜きにしても,涙を流すとストレスから解放されるという医学的データもあるぐらいですからね。

また,実際に涙しなくても,相手に聞いてもらうことにより,共感という気持ちがうまれます。特に日本人は共感の民族と言われるぐらい,共感することに長けています。人は同じ考えの人がいると精神的な負担が軽減することも知られているので,共感してくれる人が増えればその分だけ,心理的な負担を軽減することにつながるわけです。

カタルシス効果を使って感受性を磨く

本当の事を言うと逆なんですけどね。感受性が豊かだからカタルシス効果が起きやすいのですが,逆に利用することにより感受性を磨くことも可能ではあるのです。

どうするのかと言いますと,共感できそうな物語をどんどん見ていくわけです。最初は共感できないかもしれませんが,これもまた経験で,心理描写などを読み取る力がついてきます

これを繰り返すことで,結果的に物語を感情で読むことができるようになり,言葉で読むよりも記憶に残りやすい神経ネットワークを構築することができるようになるわけです。

一番わかりやすいのは映画ではないでしょうか。さらに歴史ものの映画。これは時代背景がわからなければ泣き所もわからないかもしれません。しかしながら、何度かもしくは何種類かこういう種類を見ておけば,時代背景などが自然とすりこまれて行き,感性で文章を読むことが可能になっていくわけです。

これが国語力はもちろん,社会や理科の力などにもつながっていくわけですから,映画は結構バカにできませんよ。特に実話を元にした映画は考えさせられるものも多く,子どもの感性はもちろん,社会的問題などの勉強にもつながっていきます

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