信じることの大切さ
このコメントは以前の私が教えていた子が、今の生徒に向けて書いてくれたメッセージです。
「切替先生」と言うのは抜きにして、信じるのはとても大切な事です。
とはいえ何を信じるのがいいのでしょうか。
ここでいう「信じる」とは合格のことではありません。
親であれば子どもを信じる、受験生であれば自分を信じる。
もし自分を信じられないのであれば、自分を信じて支えてくれている人を信じる。
これが試験の時の精神安定につながってきます。
ここでは、親が冬休みにやっておくべきことと、オンライン授業で教えている内容について紹介します。
前半が受験生向けの話、後半がこれから受験生になる方向けの話です。
冬休みに親が学ばせるべきこと
クリスマスにお正月、お年始に初詣。
冬休みはイベント盛り沢山であっという間に過ぎてしまいますよね。
そんな冬休み。
おそらく受験生の親は「とにかく勉強!」と思っている事でしょう。
しかしですね、これを覚えておいて頂きたいのです。
受験生の多くは受験が終わった途端、勉強しなくなります。
その理由は、
- 受験に落ちてやる気を失った。
- 受験が終わって勉強する理由がなくなった。
- 「受験が終わったらやろう」と制限をかけていた。
この原因は、ほぼ例外なく親にあります。
受験するのは本人。
でもそれを支えているのは親。
だから親が力を入れてしまうのはわかりますが、本人以上に親が力が入っていると、受験のための勉強、親のための勉強になってしまうのです。
よって、その目的である受験が終わった途端、勉強しなくなってしまいます。
計画を立てさせ、勉強しろとあおり、成績をチェックして、スケジュールを管理。
今現在、受験の合否の事しか頭にない親や、合格の光景しか思い描いていない親が一番危ないのです。
受験後の世界、見えていますか?
確かに受験は大切。
でも受験が全てではありません。
大切な事は他にも沢山あるはずです。
そう、この冬休みで受験生の親がやるべきことは一つ。
受験よりも大切なものを見せてあげること、です。
「受験が全てじゃないんだよ」
なんて口で言ってもわかりません。
実感できるように、見せてあげて下さい。
感じさせてあげて下さい。
こうすると受験生は精神的にも楽になります。
受験に前向きに挑めるようになります。
気が抜けてしまって勉強しなくなる子もいるかも知れません。
でも受験を苦に自殺なんてされるよりいいじゃないですか。
実際ありましたよね?
小学生が受験を苦に自殺してしまった事件。
これは1件や2件の珍しい例ではありません。
小学生の受験を苦にした自殺が増えているのです。
そして中学生、高校生でも毎年必ずどこかで起きている事件です。
あなたのお子様がそうなる可能性も十分あるのです。
自殺されてしまった子の親も、まさか自分の子がと思ったことでしょう。
受験を「通過点」として見ている子の方が強い
受験が終わった後にどうなるか。
それは親の受験に対する考え方で決まってくると言って間違いありません。
そして受験を通過点として見ている子は、受験本番も、受験が終わった後も強いのです。
目先の点数や成績に踊らされている子は、合格しても弱いものです。
長く一緒にいられるこの冬が、受験前最後のチャンスです。
子どもとしっかり向き合って、受験よりも大切なものを見せてあげて下さいね。
そして進学が決まった後に、勉強のやり方を改善したいと思ったなら、受験が終わる前にファイのオンライン授業へお越し下さい。
受験が終わる前の種まきが重要なのです。
結果はどうであれ、進学先で有利になる勉強法を一緒に身に付けましょう。
来年受験生になる子に、冬休みで学ばせておきたいこと
これから受験生になる子に、冬休みの間で学ばせるべきことのお話です。
やはり押さえて欲しいのは、年末年始のイベント!
年末年始はただの休みと違い、一年の終わりでもあり、一年の始まりでもあります。
どんな人でも、年末年始はいつも考えないような事を沢山考えるはずです。
今年一年を振り返ってみたり、来年の事について考えてみたり、親戚と話したり、普段接しない年齢層の人の話を聞いたり。
子どもにとって、これらの非日常は非常に大切な時間です。
この非日常をしっかりと体験させてあげて欲しいのです。
何も特に難しい事ではありません。
例えば大掃除。
しっかりとお手伝いさせましょう。
大抵嫌がりますが、親が隣について一緒にやっていれば意外と喜んでやります。
オンライン授業でも、勉強させるより、やるべきことを一緒にやって、一緒の時間を過ごすことを推奨しています。
もちろん押し付けるのはダメですよ?
単純に仕事を押し付けられたと感じると、すぐサボります。
イベントを一緒に楽しむことが大切なのです。
そしてマナーや礼儀作法。
これらも年末年始は教えやすい時期になります。
特に滅多に合わない人と会うと緊張するものです。
こういう非日常では、普段なかなかできないしつけが通りやすくなるんですね。
「あれ?先生、勉強は?」
勉強なんて二の次です。
家族で行うイベント以上に大切なものではありません。
オンライン授業でも、やりたいならやればいいけど、やりたくないならやらなくていい、と話しています。
遊びを我慢してまでやるようなものでもありませんからね。
もちろんけじめはつけさせなければならないので、いつやるかは子ども自身に決めさせて、自立するきっかけを与えて下さい。
きっかけを与えたいだけなので、親が一方的に決めてしまわないように。
親も大変なのはわかっていますが、こんなに変えやすい時期を逃す手はありません。
これから受験生になる子にとって、転機になりやすい重要な時間ですよ!
しっかり向き合って、来年度の人間形成の足掛かりにして下さいね。
なお、無理やり勉強をさせている場合、小5、中2での勉強の姿勢が、受験生になってもそもまま受け継がれると思って間違いありません。
結局無理やり机に縛り付けてやらせていると、それ以上成長しないのです。
一年後は良くて維持、悪いと夏頃から急落を始めます。
そんなわかり切った結果へ向かっているのに、根拠もない淡い期待を抱いて突き進むのは合理的ではありません。
冬休みまで縛り付けてやらせるのは構いませんが、冬休み以降、変わるチャンスは失われていきます。
そのため、現実的な対策を取ることをオススメします。
「でも先生、冬に遊ばせていたら、休み明けについていけなくなりませんか?ちょっと怖いんですけど…」
まぁ今までやらせていたなら、その反動が来る可能性は十分あります。
しかし、その反動後に自分で決める子は強いですよ。
勉強をやらなくなった子ではありませんが、自分で勉強すると決めた子がどうなったか、実例を紹介しましょう。