受験でどう役立つ?
季節外れの質問ではありますが,デスクトップ画面の背景に南国の島が写ったのを子どもが見て疑問を抱いていました。
「南国の島ってなんで海が綺麗なの?」
この理由,ガッツリ中学受験に通じてきます。
総合的な地理的な感覚が問われる問題なのです。
なのでちょっと子どもと一緒に考えてみて下さい。
思いつきましたか?
では一つずつ答えていきましょう。
なぜ砂浜は白い?
白いのは石灰岩質だからです。
南国の島はサンゴ礁に囲まれた島であることが多く,サンゴの死骸が砂浜となるため,白いビーチができるのです。
ちなみにハワイの土は黒のため,基本的には黒い砂浜となっています。
よく写真に載っている真っ白なビーチは,人工的に砂を持ってきて作った場所がほとんどです。
なぜ海が青い?
海の色は,砂浜が白ければ白い程,青くなります。
太陽の光は赤から紫までの7色が合わさってできたものです。
このうち,青の光の波長が短く,海に青い光が降り注ぎますが,赤い光は波長が長く,海に吸収されてしまいます。
そして海底の砂が白いと光を反射しやすいため,青い光が海底で反射されてよりきれいな青に見えるというわけです。
なぜ海が透明なの?
プランクトンが少ないためです。
東京湾周辺から海に注ぐ川は,下水処理場を通ったとはいえ,完全に取り除けているわけではありません。
よってプランクトンにとっては栄養過多な状態になり,赤潮が発生するのですが,南国の島の場合,山が低く,川による土砂の運搬があまり活発ではありません。
すると土が運んでくる栄養が少なく,プランクトンが生息しにくい環境になるのです。
日本にも綺麗な海はある?
やはり周りに広い台地がない離島は綺麗な海を持っています。
サンゴ礁に囲まれた場所では沖縄。
日本の最西端に位置する与那国島はもちろん,西表島(いりおもてじま),石垣島,宮古島,久米島,慶良間諸島(けらましょとう)は有名です。
そして鹿児島に位置する与論島(よろんとう),沖永良部島(おきのえらぶじま),奄美大島(あまみおおしま)。
これらは沖縄から鹿児島の間に連なっている島です。
意外と忘れられがちなのが東京。
観光で行くにはハードルが高い小笠原諸島は沖縄と同緯度の南国の島です。
イメージがないかも知れませんが,サンゴ礁の北限は千葉県や対馬くらいまでです。
もちろんサンゴ礁に囲まれた,という程多くはありませんが,この緯度くらいまでは南国に近い海が存在します。
千葉県で言えば館山(たてやま)の海は結構綺麗。
ダイビングをする人の間では有名ですが,伊豆の海は条件さえそろえば沖縄に匹敵する美しさです。
ヒリゾ浜は人数制限があることでも有名なインスタ映えスポットですね。
ペリーさんが来たことで開港した下田の海もかなり綺麗。
押し付けなくても子どもは学ぶ
子どもの疑問は大抵机上の学問に通じてきます。
テキストから学ぶか,身近なものから学ぶかの違いがあるだけ。
テキストから学ぶことに限界を感じるようでしたら,PHIで学んでみませんか?
まずは学習法診断からどうぞ(^^)/
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