小4 展開図・表面積が解けない
立体の問題で、表面積が求められないケース。
この原因は大抵数え間違い。
なぜそのようなミスが起きてしまうのでしょうか。
今回はそんな一例を紹介致します。
展開図がちゃんと書けていない
一番多いのは、展開図をちゃんと書けていないケースです。
一見正しそうに見えても、どことどこがくっつくのかわかっていない、図が汚くて読み取れないといったことは結構あります。
三角柱に半円の柱体をくっつけた立体をオンライン授業した時のものを紹介しましょう。
これはどの辺とどの辺がくっつくか、を色でわけたものです。
図が汚くて見えない(笑)
というのも間違える原因ではありますが、この子の場合はそもそも展開図の解釈を間違えていました。
半円の部分を展開したときに、半円の側面を2分割にしてしまったのです。
しかし解く時には半円の弧の長さとして解いたため、長さがズレてしまいました。
「そんなアホなことしない」
と思うでしょ?
子どもは結構するのです。
大人が想像もしないような間違え方を。
だからこそ大人の常識にとらわれない自由な発想ができるのですが、この自由な発想による間違いに気が付かずに教え込んでしまうと、図形の問題は解けるようになりません。
この子の場合は全体像として何となく捉えることはできても、細かい部分は適当な解釈をしてしまうことがミスの要因となっていたため、一部分ずつどこの展開図なのかを確認していく指導をしました。
これにより、自分で気づく力自体を育てることができるので、「忘れたから解けない」などということはありません。
図が汚いから解けないわけではない
よく図形の問題が解けないと、「綺麗に書きなさい!」というところから始めようとする方が先生でも多いのですが、綺麗に書けば図形ができるようになるわけではありません。
今回のこの子のタブレットへ書き込む字は綺麗とは言えません。
しかし綺麗かどうかよりも、どういうプロセスで考えているのか、今何から解決しなければならないのか、を自分で考える力自体が必要なのです。
教えてしまったらこの力は身につきません。
自分で気が付けるように持って行けるかどうか、がカギ。
図形の認識が出来ないケースでは、お子様がどんな解釈をしているから解けないのかをしっかりと探るようにして下さい。
その上で気付かせる。
何度やってもできるようにならない場合はファイへご連絡下さい(^^)/
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