目次
- 1 時事問題の使い方・注意点
- 1.1 コンビニ3社 7月からレジ袋有料に
- 1.2 米中双方 航空会社の運航禁止
- 1.3 市に賠償命令 宿泊保育中の死亡事故
- 1.4 マヤ文明で最大の建造物発見
- 1.5 SNS名誉棄損 電話番号を開示へ
- 1.6 ヤマハ英語教室 講師に雇用制度導入
- 1.7 重量挙げ 世界選手権で40件のドーピング
- 1.8 文部科学省が注意喚起
- 1.9 議事録に発言者名を明記
- 1.10 隕石が衝突したことで生命が誕生したことを確認
- 1.11 ツイッター 中国共産党のアカウント削除
- 1.12 金刀比羅宮が神社本庁を離脱
- 1.13 新型スパコン「富岳」 公開
- 1.14 検察庁法改正 廃案
- 1.15 特定技能にコンビニ追加の方針
- 1.16 トランプ大統領 ウイグル人権法案に署名
- 1.17 G7外相 香港問題で中国批判
- 1.18 公職選挙法違反で議員逮捕
- 1.19 日本遺産に高尾山 東京都に初
- 1.20 スパコン「富岳」 圧勝
- 1.21 スプラッシュマウンテン 人種差別問題で新装
- 1.22 ハイオクガソリン 実は混合
- 1.23 若者の睡眠時間増加 スマホの寝落ち
- 1.24 泉佐野市 逆転勝訴 ふるさと納税除外取り消しに
時事問題の使い方・注意点
中学受験対策・高校受験対策・定期テスト対策としても使いやすいように重要度を表示しています。
☆:それ自体に時事性はないが、周辺事項は押さえておいた方がいい。
★:それ自体に時事性があるもの。
星の数が多いほど重要なことを表します。
覚えるためではなく、考えること、調べることを通して学力全般に通じる力を養うことを目的としています。親子で話題にし、子どもが自分の考えを持てれば十分なので、テストにしたり、わからないことを責めたりしないように!
コンビニ3社 7月からレジ袋有料に
6月3日:★
容器包装リサイクル法による7月からのレジ袋有料化に伴い、有料化に反対していたコンビニ大手3社(セブンイレブン・ローソン・ファミリーマート)が、7月からレジ袋を1枚3円に有料化する方針を発表。政府は環境負荷の低いバイオマス素材25%以上のレジ袋は対象外としている。なおイオングループやドラッグストア大手は4月から有料化している。
米中双方 航空会社の運航禁止
6月3日:☆
アメリカが中国の航空会社による米国便の運航を禁止すると発表。中国政府もアメリカの航空会社による中国便を停止していることに対抗した措置としている。
これも香港情勢を巡る問題が一要因となっています。トランプ大統領と習近平ゆえ、どこまでエスカレートするか読めませんが、世界経済にも影響を及ぼす出来事であり、一般的には仮説として出される話が現実になってしまっているため、どんなことをしたらどうなるのか、ちょっと話のネタにしておくと経済や公民が理解しやすくなるでしょう。
香港問題についてはこちら(^^)/
市に賠償命令 宿泊保育中の死亡事故
6月3日:☆
宇都宮市の認可外保育施設で、宿泊保育中の9か月の赤ちゃんが熱中症で死亡した事件に対して、適正に指導監督していれば事件が発生する可能性は著しく低かったとして、裁判所は市の責任を認め、6300万円の賠償を命じた。
ローカルなニュースなのでこれ自体に時事性はありませんが、最近この手の市や国の責任を認める判決が増えてきています。以前はお役所仕事と言われるように、マニュアル通りに仕事をこなし、それ以外のことは一切やらないことでトラブルを防ぎ、地位と退職金を築いて来ましたが、SNSを通じた世間の評価もあるためか、変わり始めているようです。
マヤ文明で最大の建造物発見
6月4日:☆
メキシコ南部で、マヤ文明最大の建造物を発見。社会的な不平等が小さくても、大規模な共同作業ができることが示された、従来の文明観を覆す発見としている。なお、今まで発見された中で最大の遺跡はエル・ミラドール遺跡。
マヤ文明は、ディズニーシーのロストリバーデルタの建造物のモデルにもなっています。未だによくわからないことが多い文明ですが、その魅力にひかれる男の子も多いことでしょう。
これ自体には時事性はありませんが、こういった話題から文明というもののあり方を学べるため、きっかけとしては結構使い勝手がいいものです。実際、ファイでも質問を受け、四大文明に話しがつながっています。子どもの興味はしっかり有効活用しましょう。
SNS名誉棄損 電話番号を開示へ
6月4日:☆
総務省はSNSで名誉棄損などの権利侵害にあたる投稿があった場合、SNS事業者は被害者に電話番号を開示できるようにする方針を示した。現在の法律ではIPアドレスしか開示されず、しかもIPアドレスは誤魔化せるといった問題点があることから、発信者を特定するのは困難な状況。電話番号がわかれば、弁護士は携帯電話事業者に情報開示請求できるため、発信者を特定しやすくなる。
SNS名誉棄損は社会問題になっており、どこまでが個人情報として保護されなければならないのか、表現の自由はどこまでなのかといった問題もあり、線引きが難しい問題です。これが直接時事問題として出ることはありませんが、ルールやモラルと言った点では学校教育はもちろん、家庭教育でも重要になってきます。
ヤマハ英語教室 講師に雇用制度導入
6月4日:☆
楽器大手ヤマハの子会社で英語教室を展開するヤマハミュージックジャパンが、講師に雇用制度を導入する方針。今までは労働者としての権利を持たない個人事業主とされていたため、有給や残業代、労災保険、健康保険といったものはなかった。今回のヤマハの決定は、費用を負担してでも、労働者の権利を尊重するものとして、今後他の会社のモデルケースになっていく可能性がある。
個人事業主というのは、法人化していないものの、自身で会社を経営している人を指しますが、フランチャイズの場合は個人事業主とはいえ、会社の運営に対する決定権はなく、実質的に労働者という働き方を強制されていました。フランチャイジー側からしてみれば、安い上、いいように使えるコマでしたが、フランチャイズが増えてきた今、働き方としての在り方も問われるようになり、問題視されるようになってきました。
フランチャイズのシステムはテストにも出ず、子ども達にとってわかりづらいものですが、労働基本法や働き方についてはテストで問われます。現在の大人たちが働き方を無視するのが美徳としてきたのは、都合の悪い教育を避けてきたためとも言えます。大人が隠せば、子どもは同じことを繰り返します。ある意味、受験勉強を教えるよりも親として教えておくべきことと言えるでしょう。
重量挙げ 世界選手権で40件のドーピング
6月5日:☆
国債重量挙げ連盟は、世界選手権の金メダリストや銀メダリストを含む40件のドーピング事案が隠蔽(いんぺい)、さらに約11億円もの使途不明金があり、会長選や理事選では票の売買もされていたと発表。
組織が大きければ大きい程、権力や不正が横行しがちですが、ロシアの組織的ドーピング事件もしかり、平和の祭典も裏では利害が絡んでいそうですね。これ自体の時事性はありませんが、不正について子どもは正義感が強く、印象に残りやすいものです。社会の仕組みを知るには実は丁度いいネタなこともあるので、こういった話題は子どもと話してみるといいでしょう。
文部科学省が注意喚起
6月5日:☆
新型コロナウイルスの消毒を目的とした次亜塩素酸水の噴霧について、文部科学省は児童生徒がいる空間では行わないように全国の教育機関に注意喚起した。新型コロナウイルスに対する有効性が十分確認されていない上、WHO(世界保健機関)が「人体への使用は推奨しない」としているため。
次亜塩素酸水という名称をドラッグストアでよく目にするようになりましたが、これは本来電気分解で作られた酸性の消毒液でした。ところが、名前が似ているため、故意なのか混同したのか、次亜塩素酸ナトリウムという物質から作るアルカリ性の水溶液も次亜塩素酸水として売られてしまいました。
消費者として、売られているものが本当に正しいのか考えて欲しい所ですが、教育者である学校の現場ですら「消毒液だから仕入れておこう」と短絡的な発想をしているのは問題ですね。最も疑惑を抱えたWHOの発言が前提になっているということもあるので、何が正しいのかなんてわかりませんが、鵜呑みではなく、自分で判断することぐらいは習慣にした方がいいでしょう。
議事録に発言者名を明記
6月7日:☆
政府は新型コロナウイルス対策を話し合う政府の専門家会議について、今後は議事概要に発言者を明記した上で公表することを明らかにした。専門家会議には議事録は必要なく、内容だけが記録されてきたが、発言者がわからず後々検証し辛い点が問題視されていた。
アベノマスクにせよなんにせよ、専門家が話したことは記録に残っていなかったので、責任の所在も経緯もわからないまま決定だけが知らされている現状でした。それをしっかり記録することにより、後で調査が必要になったときにやりやすいようにしようということ。
開かれたとか透明な政治とかいうスローガンをよく聞きますが、透明どころか曇りガラスにすらなっていない政府の現状は多く、知っている人、権力に近い人だけが得する社会構造になっているのが今の日本の特徴。養殖教育でそのレールに乗れればいいのですが、ふるい落とされたらいいように使われて、搾取される側になってしまいます。あなたはお子様に、どんな大人になって欲しいですか?
隕石が衝突したことで生命が誕生したことを確認
6月8日:☆
約40億年前に誕生した生命が、どこでどうやって誕生したのか、今まで仮説だった隕石衝突説を実験により再現することに成功。地球上にありふれていると思われる材料から、金属片の衝突という高温高圧下でグリシンとアラニンというアミノ酸を生成できた。
アミノ酸は生物の材料ですが、まだ生物が誕生していない自然界でどのように生成されたのかがわかっていませんでした。これを解決することに成功。マニアックなニュースなので時事問題としては必要ありませんが、子どもが興味を示すネタではあります。
ツイッター 中国共産党のアカウント削除
6月12日:☆
ツイッター社は中国、ロシア、トルコの政府による世論誘導に関与したとされるアカウント3万件以上を削除、その内、中国共産党が情報操作のために道いていたアカウントが2万件以上あったと発表。さらに情報拡散のためのアカウントを約15万件確認しているという。
お金で情報を操作できてしまうのは、情報社会の最大の欠点。新型コロナウイルスを発端として、こういった利害関係、金銭関係の問題が多数表面化しています。情報の取り扱い、考え方を学ぶきっかけとしたいところですね。
金刀比羅宮が神社本庁を離脱
6月12日:☆
金刀比羅宮(ことひらぐう)が神社本庁を離脱する手続きに入った。
神社本庁というのは、日本の神社を統括している組織で、戦前までは国(天皇)が運営していたもの。戦後GHQにより、政治と宗教を切り離すことになり、宗教法人になった。この本庁が不正を行っているとして、離脱を決意。
大きな組織が金を巻き上げて不正を行い、下部組織を圧迫する。どこにでもある構図ですが、神社でもそれがあるようです。
学校で先生が話をしていない限り時事問題になることはないと思いますが、神社という宗教を意識することができる話題ではあります。
新型スパコン「富岳」 公開
6月16日:☆
理化学研究所は富士通と共同開発しているスーパーコンピューター「富岳(ふがく)」を公開。富岳は昨年運用を終えた「京」の後継機にあたり、京の100倍の計算速度になるとされる。2021年度開始予定だったが、新型コロナウイルスの治療薬研究のため、一部を稼働させた。
蓮舫議員の「2位じゃダメなんですか?」が話題となり注目を集めたスーパーコンピューター。時事性はありませんが、1位になると時事問題にはしやすいため、定期テストでは名前が問われることもあります。多額の予算が使われているため、その使い道は興味を持っておいて欲しいところですね。
検察庁法改正 廃案
6月17日:☆
検察幹部の定年延長を政府の判断でできるようにする検察庁法改正案について、政府は一旦廃案にする方針を決定。
検察は三権分立の中では行政にあたるものの、司法に準じた役割があり、そこへ内閣の判断を入れられるということ。政府と仲のいい黒川検事長をより長く役職につかせることができるということ。違法なかけマージャンをやっていたにもかかわらず、辞任を認めて退職金を満額支払う事などが問題視されていた。
検察庁は元々内閣が任命するものですが、一言でいうなら、あからさまに癒着を目指した法改正をしようとしたところが問題だということです。
学校も行政の一旦である以上、この問題を時事にすることはまずありませんが、長く政権を取っていた自民党政権の政策については公民の単元でも出てきます。事件に興味を持つ子は多いので、タレントの浮気よりもこういった話題に興味を持てるようにしてあげたいものですね。
特定技能にコンビニ追加の方針
6月17日:★
自民党の外国人労働者等特別委員会は、外国人労働者の在留資格である特定技能の対象業種にコンビニエンスストアを追加するように求める方針を決めた。特定技能の対象は介護や農業などの14業種になっていたが、コロナや人手不足といった昨今の社会情勢を反映する。
⇒7/8に追加を見送ることを決定。
外国人労働者は入試でもよく出てきます。なぜ外国人が増えたのか、なぜ増やさなければならないのか、増やしてどうするのかといったことは、中高一貫では記述で問われる内容でもあります。身近な外国人については、ぜひことあるごとに話題にしておきましょう。
トランプ大統領 ウイグル人権法案に署名
6月17日:☆
トランプ大統領は中国新疆ウイグル自治区で、ウイグル族の弾圧に関与した中国当局者に制裁を科すウイグル人権法案に署名し、法律が成立した。これによりウイグル族弾圧に関わった中国当局者らの資金凍結やビザ取り消しなどが行える。
中国共産党がウイグル族を弾圧しているのも問題ですが、それ以上に問題なのはトランプ大統領は昨年のG20で、「ウイグル族強制収容は正しい」と発言していること。これはウイグル族問題に興味があるわけではなく、単に今現状では中国共産党が気に食わないため、叩けるネタをもって叩きたいだけでしょう。
メディアが流す情報をどう解釈するかは聞き手に委ねられています。しかしテストのためだけに時事問題の勉強をしていても、その解釈や自分なりの考えを持てません。普段から親子でいかに話をするか、が重要なのです。
G7外相 香港問題で中国批判
6月18日:★
G7の外相が、香港問題について重大な懸念を表明。中国共産党が香港で国家安全法の導入を決めたことについて「決定を再考するように強く求める」と述べた。
香港では高度な自治を認めた一国二制度の原則にすることを約束した上で、イギリスから中国へ返還されたが、中国共産党が気に食わないことをすれば、香港でも取り締まる法案が可決することで、実質的に自治権が奪われることになる。
これも香港問題。権力者が自分の都合で好き勝手な政治をするのはどこの国も一緒。ただし、中国ではこれを止める制度はありませんが、日本では止めることができるのです。残念ながら、日本の場合は政治に興味を持つ部分が失われていますが…
香港問題についてはこちら(^^)/
公職選挙法違反で議員逮捕
6月18日:★★
河井案里参議院議員の陣営による公職選挙違反事件で、夫の河井克行前法務大臣と妻の河井案里議員を逮捕。地元広島の議員およそ100人に現金合わせて3000万円近くを配った疑い。また、買収資金となったお金は自民党本部から支給された1億5千万円が原資になっている可能性があり、どういう経緯で通常の10倍もの資金が提供されたのかも問題となる。
このような事件自体が問題になることはありませんが、選挙というものが注目されれば、テストで選挙の仕組みについては出やすくなります。選挙の仕組みは複雑で教えにくいとは思いますが、ことあるごとに話す事で、少しずつ理解度をあげていくことができます。ファイでも選挙がらみの話が出るたびに話しをしており、それだけで選挙関係の理解度は格段に上がっています。
ちなみに街中に貼られている候補者のポスター。時々破られたり落書きをされているものが見られますが、これも公職選挙法の中の選挙の自由妨害罪にあたり、結構重い罪に問われます。
日本遺産に高尾山 東京都に初
6月19日:★
東京都に唯一なかった日本遺産に、高尾山が認定された。これにより、全国47都道府県全てに日本遺産が入り、全部で104件となった。文化庁は100件程度を目標としていたため、当面は新規募集をしないとしている。
世界遺産は入試にもよく出ますが、日本遺産はあまり注目をされません。しかし日本遺産としての注目を浴びていなくても、日本遺産のリストの中にあるものが入試のネタになっているものも少なくありません。特に中高一貫の適性検査においては、身近な文化がネタになることが多いため、自分の受検する地域付近のものぐらいはみておくといいでしょう。
⇒ 日本遺産 ポータルサイト 文化庁
スパコン「富岳」 圧勝
6月23日:★★★
スパコン世界ランキングで、富士通と理化学研究所が開発したスパコン「富岳」(ふがく)が1位となり、世界初の同時4冠を達成。日本が世界一になるのは2011年の「京」(けい)以来、約9年ぶり。今回2位となったIBM製のスパコンよりも、計算速度が約2.8倍速く、以前まで運用していた京よりも100倍速い。
日本が1位を獲得した4冠の部門
・倍精度演算(通常の計算)
・HPCG(アプリケーションの演算)
・Graph500(ビッグデータ処理)
・HPL-AI(AI関連処理)
前回「京」が1位を取った時も、時事問題へ多数採用されていました。今回も新型コロナウイルスの解析に使われていることもあり、詳しい中身まで分からなくとも、名前くらいは押さえておいた方がいいでしょう。
スプラッシュマウンテン 人種差別問題で新装
6月25日:☆☆☆
アメリカのウォルト・ディズニーは、アメリカ国内のテーマパークにあるアトラクション「スプラッシュマウンテン」が黒人差別問題に関する批判を受けて、テーマを変更することを発表。黒人女性が主人公となっている「プリンセスと魔法のキス」にするとした。日本のオリエンタルランドが運営する東京ディズニーランドにも同型のスプラッシュマウンテンがあり、こちらもテーマが変更される可能性がある。
日本のスプラッシュマウンテンに人種差別問題を感じていないのは、日本に入ってきた時には既に元ネタである「南部の唄」が抹消されているためなんですね。
ディズニーが好きな子なら食いつくネタなので、話して欲しいネタの1つです。
⇒ スプラッシュマウンテンの映画の元ネタは差別?
ハイオクガソリン 実は混合
6月27日:☆
石油元売り5社がオリジナルブランドで販売しているハイオクガソリンが、出荷前に混ぜられていたことが判明。各社がアピールしている性能について、製造段階では性能通りかもしれないが、店頭で販売されているガソリンはそれらが混ざったもののため、期待される性能を発揮していなかった可能性が高い。
時事性はありませんが、1つの社会問題事例として知っておいた方がいいでしょう。要するに、例えるなら、北海道の水、九州の水といった天然水を東京に持って来たときに混ぜてしまい、ラベルだけ分けてペットボトルに詰めて出荷していたようなものです。
今回はハイオクガソリンということで、あまり影響を受ける人はいないと思いますが、同じような出来事は以前から度々問題になっています。一時期は産地偽装というのも流行りましたしね。おそらく表に出ていないだけで、同じような問題は身近にまだまだ潜んでいます。そういう可能性があるという視点は養えるといいでしょう。
それにしても、「エネオスのハイオクガソリンの方が走りがスムーズ」などと講評していた人達は一体なんだったんでしょうね。
若者の睡眠時間増加 スマホの寝落ち
6月29日:☆
ビデオリサーチと電通の調査により、20~30代の睡眠時間が10年間の間に1割程度増えて、8時間になったことがわかった。横になってスマートフォンを見ながら寝落ちしていることが影響していると指摘。
このニュースには全く時事性はありません。しかしこういうニュースを見た時に、それを鵜呑みにするのではなく、自分なりに解釈することは必要。
例えばこのニュースなら、調査対象はどこで、何人を対象にしたのかによって解釈も変わってきます。また、調査の仕方の影響も考える必要があります。自己申告なのか、アプリによる計測なのかといったことですね。
子どもと話しておく習慣をつけておくといいでしょう(^^)/
泉佐野市 逆転勝訴 ふるさと納税除外取り消しに
6月30日:★
総務省がふるさと納税の新制度から大阪府泉佐野市を除外したのは違法だとして国を訴えた裁判で、最高裁判所は除外決定は違法として無効だとし、大阪高裁の判決を破棄。
⇒この判決を受けて、総務省は泉佐野市を含め、同じように参加を認められなかった他のについても、7月2日に新制度へ参加させる決定を発表。
ふるさと納税とは、自分が応援したい自治体に納税できる制度。各地域は返礼品としてその地域の特色を打ち出すことで、地方の活性化を狙ったものでしたが、旧制度ではamazonギフト券など、地方の特色が何もない返礼品が続出し、ただの合法的脱税の温床になってしまいました。
その反省から、制度を刷新し、いう事を聞かなかった自治体は除外することにしたのですが、最高裁はその決定を無効と判決。
税金の仕組みや地方自治の財政については、ふるさと納税から学ぶことができます。返礼品も地域の特色を出しているので、節税云々の難しいことは抜いておいて、ぜひ子どもと一緒にふるさと納税をしてみて下さい(^^)/
容器包装リサイクル法自体は2005年に制定されたもので、これ自体は新しいものではありません。今回のビニール袋有料化に関しては昨年改正されて7月から施行されるものになります。リサイクルに関しては最近よく出題されるようになったので、身近なリサイクルから意識しておくといいでしょう。