天体の丸暗記は受験の常識
中学受験でも高校受験でも天体の単元は出てきます。
そしてこの天体の単元を「とにかく覚えろ!」と言っている塾が多いこと。
サピックスを始め、四角い頭を丸くするはずの日能研ですら、覚えろと教えています。
大手の塾で暗記させていないところはほぼないと言っても過言ではありません。
しかし、こんなもの覚えるようなものではありません。
「でも理屈は複雑だから覚えた方が早い。」
確かに覚えられるのであれば、覚えた方が早いでしょう。
全部覚えられるのであれば、という条件付きですが。
天体で覚えなければいけないのはこれだけ!
天体の単元で覚えなければならないのは、これだけです。
- 天体名と星座の名前と位置関係
- 実験器具の名称と関係してくる各種名称
- 最低限の物理現象
- 最低限の暦に関する知識と経験
以上です。
「え?公転周期とかは?」
実際に生活している中で、それらのことは感じているはずです。
例えば満月は大体1ヶ月に1回。
そんなの知らない?
なら、十五夜はどうですか?
秋の十五夜の日は必ず満月ですよね?
1ヶ月に1回は満月が来るから、1ヶ月の範囲内で必ず満月となる十五夜があるのです。
時差や日周運動についても、一日24時間で360度回っているという事さえ知っていれば、説明できてしまいます。
こういった身近なことと関連させて、うまく活用してあげれば、ほとんどのものが覚えようとしなくても頭に入るのです。
絶対に覚えてはいけないもの
天体の単元には覚えると発展性を失い、それ以降解けなくなってしまうものが存在します。
それがこれ。
- 南中高度の求め方
- 日の出、日の入りの時刻の求め方
- 月の出、月の入りの時刻の求め方
- 月の形と南中の時刻
- 月の形と月の出、月の入りの時刻
- 月の見え方
- 星の動きと時刻
- 日食、月食の動き、見え方
ほとんどの塾では「覚えろ」とい言っていますが、これらのものは覚えずとも考えれば解けてしまいます。
実は先生達も、覚えなくても解けるのですが、覚えろと言ってしまう方が早いからそう言っているのです。
そのため、上位クラスはしっかり説明を受けているなんてことも。
もしそういう授業がされているのであれば、通ってお金さえ入れてくれればいいという、いわゆるお客さん扱いされているということです。
どうやって勉強すればいい?
簡単です。
暗記をしなければいい。
実際ファイでは覚えろと言っていません。
そして授業をするときは、子どもが経験している中から、天体に関連しているものを引っ張り出してきます。
例えば、「鬼滅の世界は本当に日本から見える月なのか?」とか。
余程ぼーっと生きていない限り、何かしら天体とは関係してくるものがあるはずなので、それを探ります。
そこから天体に関連付けていけば、あとは大したことありません。
先程の暗記してはいけないものも、こうやって関連付けて導くことができるため、一度理解してしまえば忘れて解けなくなることもほとんどありません。
理解させるのに手間と時間はかかりますけどね。
こうして覚えたものを、実際に使えるか、ちょうど試すタイミングがあったので、やってみました。
半年以上前の天体の内容を覚えているか
これは蘇我教室の授業の様子です。
左の女の子が小学生で、右の男の子が中学生。
この二人、何をやっていると思いますか?
小学生の女の子が、中学生の男の子に天体を教えている様子です。
これは日食、月食のところですね。
この女の子に天体を教えたのは、昨年の10~11月にかけてなので、半年以上前。
しかもその時の授業は中3と一緒に入試対策として受けたものが最初で最後。
流石に星の名前や星座の名前といったものは忘れているものも結構ありましたが、原理に関わるところはほとんど覚えていました。
そのため、できそうだなと思ったので、「教えてみ?」といったら、ササっと説明を始めました。
月の見え方や南中高度、時刻に関するものなんてノーヒントで正解、さらに中学生へ解説までしていました。
よく「天体は難しい」と聞きますが、そんなことはないのです。
どう解釈するか、これに尽きます。
何度やっても理解できないのは、そういう頭の使い方になってしまっているからです。
おそらく天体の単元だけの問題ではないでしょう。
お客さん状態からの脱却を試みるなら、お手伝い致します。
丸暗記に走ってるなと思ったら、ファイへご連絡下さい(^^)/
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