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国勢調査って何?出さないとどうなるの?

国勢調査は親子で一緒に

大人からしてみると、「あぁまたか」という感じかもしれませんが、子供からしてみると新鮮なものです。

同じものでも5年前とは違う価値観で捉える。

これが子供です。

とはいえ

「話す方が国勢調査をよくわかっていなければ話せないじゃないか!」

と思うかもしれませんが、別に知っている必要などないのです。

知らないのなら、子供と一緒に調べればいいじゃないですか。

ということで、今回は国勢調査について、塾生に質問されたことについてまとめておきます。

ぜひお子様にも国勢調査の用紙を見せて、一緒に回答してみて下さい。

国勢調査ってなに?読み方は?

国勢調査と書いて「こくせいちょうさ」と読みます。

同じ読み方で違う漢字の「国政調査」は全く別物ですから混ぜないように。

人口及び、その性別や年齢、配偶の関係、就業の状態や世帯の構成といった「人口及び世帯」に関する各種属性のデータ、日本国内の人口、世帯、就業者からみた産業構造などの状況を、地域別に明らかにする統計を得るために行われます。

このように全員から直接データを集めることを、全数調査と言います。

要するに、国民全員から聞くことで、国や行政の運営に必要な具体的なデータを作成することが目的です。

住民票があるのに何で調べるの?

住民票というのは、誰がどこに住んでいるか、それぞれの住んでいる市区町村に届け出るものですね。

これがあれば調べる必要がないのではないかというのは鋭い質問(笑)

確かにその通り。

しかし、実は住民票は引っ越しても届け出るのは自分。

つまり届け出ていなければ実態が把握できないのです。

また、住民基本台帳というものにも日本に住んでいる人の事が載っていますが、これには就労に関するものは記載されていません。

さらにマイナンバーも法律で定められた範囲内でしか使用できず、現状では国勢調査に利用することができないのです。

調査対象は誰?

10月1日現在、日本国内にふだん住んでいるすべての人を、 ふだん住んでいるところで調査します。

このため、日本に住んでいる外国人も、調査の対象となります。

何年ごとに実施しているの?

前回は5年前で、毎回5年ごとに行っています。

そして今回で21回目。

実施100年目の節目を迎えます。

「あれ?21回目なのに100年目?」

もしこのような疑問を持ったら、最初が何年か計算させてみましょう。

単なる植木算です。

答えは1920年が第1回

どこが調査しているの?

総務省統計局です。

そこから都道府県、市区町村へと指示がいき、国勢調査指導員を通して実際には国勢調査員が調査票の配布と、回答のお願いに来ます。

提出しないとどうなるの?

罰則があります。

第十三条
行政機関の長は、第九条第一項の承認に基づいて基幹統計調査を行う場合には、基幹統計の作成のために必要な事項について、個人又は法人その他の団体に対し報告を求めることができる。

2 前項の規定により報告を求められた者は、これを拒み、又は虚偽の報告をしてはならない。

第六十一条
次の各号のいずれかに該当する者は、五十万円以下の罰金に処する。

一 第十三条の規定に違反して、基幹統計調査の報告を拒み、又は虚偽の報告をした者。

二 第十五条第一項の規定による資料の提出をせず、若しくは虚偽の資料を提出し、又は同項の規定による検査を拒み、妨げ、若しくは忌避し、若しくは同項の規定による質問に対して答弁をせず、若しくは虚偽の答弁をした者。

統計法 報告義務

と記されています。

しかし実際にはこれで罰則を受けたという話は聞いたことがありません。

おそらく罰則規定があるとはいえ、立件が難しいということでしょう。

しかし回答期限までに回答がない場合には、自宅まで調査員が直接提出のお願いに来ます

そうまでして回収しなければならない、重要な資料だということです。

どうやって回答するの?

マークシート方式と、インターネット回答です。

以前投票用紙が入試問題にされたこともありました。

子供にも参加させて見せておくといいでしょう。

未来のことを聞かれるっていってたけど何で?

国勢調査は毎回10月1日時点でのことを調査することになっています。

それに間に合うように早めに配布するため、未来のことを聞いているような内容になります。

公式でも10月1日時点での状況を記入して下さいということになっています。

調査結果は見られる?

どなたでも見られます

インターネットで総務省のホームページにアクセスすれば概要は見ることができます。

都道府県・市区町村別統計表(国勢調査)

また、もっと詳しい元のデータを知りたければ、総務省図書館や、国立国会図書館などに行けば見ることができます。

この資料は一般人にとっても、ビジネスや産業にはかかせない重要な資料となります。

生データですから、そこから何を感じるかは自由。

入試問題もこういう資料から作られます。

見てみると、結構子どもははまるものですよ(≧▽≦)

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