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酸性とアルカリ性を混ぜても中性にはならない

受験にどう役立つ?

「中和とは何か」と聞くと、

「酸性とアルカリ性を混ぜて中性になること」

と答える子の多いこと。

特に丸暗記系の塾の中・下位層の子はほぼ例外なくこう答えます

もし子どもが「中性になること」と答えた場合、まず化学は頭打ちになって伸びないでしょう。

親が教えるときも、この点をしっかり意識して理解させることで、化学の原理原則の底上げができます。

中和とは?

中和反応の説明

中和とは、酸性とアルカリ性が混ざって、水と塩(えん)ができることを言います。

中性になることではないんですね。

でも中性になるじゃないかって?

いいえ、中性になるわけではありません。

量がぴったり同じなら中性になるだけです。

中性にならないのはどういうとき?

酸性とアルカリ性の量が異なると、混ぜても中性にはなりません。

例えば、酸性の液体をバケツ一杯用意して、そこにアルカリ性をちょっとだけたらします。

さて、中和は起きていますか?

もちろん起きています。

酸性とアルカリ性は打ち消し合いますからね。

しかし、酸性の液体の方が圧倒的に多いため、混ぜても酸性には変わりないのです。

黒い絵の具に白をちょっと入れても黒に負けるのと同じようなものです。

中性になるのはどういうとき?

酸性とアルカリ性を混ぜて中性になるのは、酸性とアルカリ性を同じ量混ぜたときです。

ここでいう同じ量というのは、重さのことではありません。

成分としての酸性、アルカリ性の量です。

塩酸で言うなら塩化水素、水酸化ナトリウム水溶液で言うなら、水酸化ナトリウムの量です。

これが同じ量だけ打ち消し合ったとき、中性になるのです。

完全中和

中和して中性になることを、中和とは区別するために完全中和といいます。

この完全中和の量を見つけるのは、入試に置いてとても重要なポイントとなります。

ところが、中和を中性になることと勘違いしている子の場合、完全中和の量を見つけられません。

だからいくらやってもできないままになるのです。

算数も理科も暗記で覚えてしまっているという方は、まだ間に合います!

手遅れにならないうちに、勉強のやり方を改善した方がいいでしょう。

気になる解き方をしている場合は、LINE公式アカウントで相談してみて下さい(^^)/

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