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2018年8月:親子で学ぶ、中学受験のための時事問題

スマホにマイナンバー機能搭載 法制化

8月1日

政府がインターネットで行政手続きをする際の本人確認方法などを定めた公的個人認証法を改正する方針を固めた。平成31年にマイナンバーカードの機能をスマートフォンにダウンロードして使えるようにする見通し。

マイナンバーカードとは国民1人1人に12ケタの番号を割り振ることで,行政の効率化,国民の利便性向上をはかるためのもの。マイナンバー自体は全員に告知されているが,マイナンバーカードは申請して発行するもの。身分証としても使えるのだが,現在は免許証の方が主流となっているため普及せず。そのためもっと生活に密着させて利便性を高めようということで法制化を検討。そういう番号があるよ,ということで時事に問われることもあるので名前ぐらいは押さえておきましょう。

仙台で観測史上1位の暑さ 37.3℃

8月1日

仙台は観測史上1位を記録し,全国200地点が猛暑日に。真夏日は755地点で今年最多となった。なお,3日には名古屋が40.3℃を記録し観測史上初に。

日本全体の最高気温は埼玉県の熊谷が41.1℃。2位は同立で岐阜と高知が41.0℃。高知は2013年だが,埼玉と岐阜は今年最高気温を更新。気象関係は環境や異常気象と関連して話題になりやすいので,猛暑日,真夏日,熊谷を中心に押さえておきましょう。

バドミントン 桃田賢斗が世界一に

8月5日

バドミントンの世界選手権で桃田賢斗が初の世界一になり,日本男子初となる金メダルを獲得。

保健体育の試験がある場合はマークしておきましょう。

徳島市長 阿波おどりの総踊りを中止を発表

8月10日

徳島市の阿波おどりは4億円の負債を抱えて破産手続きが開始され,市長は全員で踊るのではなく分散して踊れば広い範囲でチケットが売れると考え総踊りの中止を発表。振興協会の反発によりトラブルになった。

徳島名物の阿波おどりだが,採算が取れずに存続が怪しくなってきた。徳島に限らず,各地で文化が失われているため,一つの大きなケースとして押えておきましょう。

厚生年金,公民年金 10兆円の黒字に

8月10日

厚生労働省は厚生年金,国民年金の積立金の運用実績の収入が2017年度は年間10兆円に上ったと公表。

度々問題になっている年金ですが,今回は珍しくいいニュース。年金に対して意識する意味でも話題として知っておいた方がいいでしょう。

18年上半期の農林水産物・食品輸出が過去最高に

8月11日

農林水産省が上半期の農林水産物,食品輸出が過去最高の4359億円に達したと公表。前年同期比15%増しとなった。

関税撤廃により日本の農業は打撃を受けると言われてきたが,工夫を凝らして日本ブランドを確立してくることに成功したと言えそう。しかしまだまだ日本の農業,畜産業,林業は様々な問題を抱えているため,時事としてこの手の話題は押さえておくといいでしょう。

ペルセウス座流星群 出現のピーク

8月13日

大した時事性はありませんが,毎年流れる有名な流星群なので知っておくといいでしょう。ここ数年観測条件があまりよくありませんでしたが,今年は非常によく見えました。

口永良部島 噴火警戒レベル4に

8月15日

気象庁は鹿児島県の口永良部島(くちのえらぶじま)の火山噴火警戒レベルを2から4に引き上げた。火山性地震が観測された他,火山ガスの放出量も多く,警戒を必要としている。

大きい被害が出たわけではないためこれ自体が時事問題となることは少ないでしょうが,場所は押さえておくといいでしょう。九州が火山帯であることが自然と身に着くようになるでしょう。

国民的人気漫画家 さくらももこさん死去

8月15日

「ちびまる子ちゃん」で有名な国民的人気漫画家,さくらももこさんが乳がんのため死亡。

死に関する時事なので問題にはされにくいとは思いますが,有名な漫画家なので押さえておきましょう。さくらももこさんはアニメ・漫画「ちびまる子ちゃん」や「コジコジ」で有名ですが、彼女の活字の本はどの年代に対しても読みやすく面白いものなのでぜひ手に取ってみてください。

新種のナマズ 57年ぶりの発見

8月16日

三重県の五十鈴川(いすずがわ)で新種のナマズ「タニガワナマズ」が発見された。今までも生息していたが,これまでは従来のナマズだと思われており,遺伝子を調べた結果新種だと判明した。これにより,日本に生息するナマズは4種となった。

あまり発展性がないため時事性は薄いと思われますが,気付いていないだけでまだまだ新種が出てくるあたり面白いですよね。ドナルドトランピとか面白い名前が付けられることもありますし,興味を引き出せればめっけものです。

新種のタツノオトシゴ 日本で発見

8月16日

日本の海で何年か前からダイバーたちの間で有名だったピグミーシーホース(極小のタツノオトシゴ)が新種であることが判明。日本の南東部の海に生息しているほか、東京から287kmの距離にある八丈島にも生息している。

タツノオトシゴの中でもかなり小さい種であるピグミーシーホース、これまでに7種類発見されていてその仲間です。日本人ダイバーから「ジャパピグ」という愛称で親しまれていて米粒程度の小ささです。ジャパピグの生息地は冬にはかなり低温になり、夏にはかなり高温になるのですがこの種は大きな水温変化に耐えられる特性を持っています。連続して新種ネタですが,気付いていないだけで新種がそこら辺にいると思うとわくわくしますね。

台風発生 5日連続 統計史上初

8月16日

12日に15号が発生してから5日連続で台風が発生して16日には台風19号が発生。これは統計が残る1951年以降初の記録更新。また,8月18日には20号が発生し,8月までに台風20号まで発生するのも統計史上2番目の早さ。さらに7月末には観測史上初,東から西へ進む台風も発生。

今年の気象は異常だらけ。入試でも出る分野であることから,ここまで異常気象が続けば時事問題の題材にはされやすくなるでしょう。気象関係は幅広く押さえておきましょう。

宇宙ゴミを衛星監視 政府検討

8月17日

政府は宇宙空間の状況を監視する人工衛星(SSA衛星:Space Situational Awareness)を導入する方向で検討に入った。2024年以降の打ち上げを視野に入れ,日本の人工衛星を防護する狙いがある。

宇宙ゴミ(スペースデブリ)は以前より問題になっており,日々監視されているが,衛星を攻撃により破壊する兵器の研究が各国で進んでいることから,自国を防衛する意味からも研究,開発が必要となってきている。宇宙は今後の産業の一つの大きなテーマです。

尖閣諸島周辺で衝突を起こすな 中国政府が指示

8月17日

中国は東シナ海の禁漁期を終え,中国政府が尖閣諸島周辺での操業を控えるように漁民へ通知した。安倍首相との会談に向けた関係改善を配慮したとみられている。

この話題自体は時事問題にはなりにくいと思いますが,尖閣諸島や石垣島自体はよく問題にもなるため,場所は押さえておきましょう。

米テキサス州 トヨタに267億円の支払い命令

8月18日

トヨタの作る自動車(レクサス)で座席の不具合があったためにおきた事故の損害賠償として,懲罰的損害賠償金として267億円を支払う判決が出された。

アメリカは日本と違い巨額の懲罰的賠償金が発生することがある。エアバックのタカタも690億円の懲罰的賠償金に加え,リコール費用も重なり破産。日本では考えられないようなことが大きなリスクとなり得るんですね。

ベネズエラ 5ケタのデノミ

8月20日

高インフレのため,ベネズエラが自国通貨ボリバルを5ケタ切り下げるデノミ(デノミネーション)を実施。これにより為替市場ではボリバルが暴落。

経済のニュースなので経済を習っている学年以外は時事性は薄いと思いますが,いずれ経済は習うことになります。そのため「インフレ」という言葉や「5ケタ切り下げ」というニュースがあったことを知っておくと,後々経済の話題でインフレ,デフレが出てきた時に「何かそんなことあったなぁ」と理解しやすくなります。経済は子どもにとってとにかくイメージしにくい単元なので,札束を抱えて買い物をする様子は見ておくと印象的でしょう。お金をどんどん刷ればいいという訳ではない実例になります。

環境省 G7の目標に合わせて海洋プラ削減目標

8月21日

環境省が海洋プラスチックごみの拡散防止に向けて,今年6月のG7サミットで提起された「海洋プラスチック憲章」の数値目標を反映させる方針を固めた。この目標では2030年までにプラスチック包装の最低55%をリサイクルまたは再利用し,2040年までには100%回収するとなっている。なお,政府は国民生活や経済への影響も慎重に検討する必要があるとしてG7サミットでは署名をしていない。

海洋プラスチックは最近問題になっているので,名称は覚えておきましょう。またG7とはアメリカ,イギリス,フランス,ドイツ,イタリア,カナダ,日本の7カ国を指します。サミットとは首脳国会議のことです。良く聞かれるので押さえておきましょう。

「京」の100倍の速さのスーパーコンピューター CPU開発

8月21日

独立行政法人である理化学研究所がスーパーコンピューター京(けい)の後継機のCPUの開発に成功したと発表。従来の「京」と比べて,約100倍の計算速度を持っているという。開発費は1100億円。

京は蓮舫議員が「2位じゃダメなんですか?」と言って予算を削減したことで有名になったスーパーコンピューター。反論空しく事業仕分けの対象となったものの,結果的に世界一を取った。後に中国,アメリカに抜かれましたが,また世界一を取れそうですね。ちなみに1位と2位の差は雲泥の差です。例えば日本で2番目の山,知っていますか?世界で2番目の山は?日本で2番目に高い最高気温を記録したところは?世界の携帯端末の売上2位の会社は?1位は知られていますが,2位は知らないと言うことは多々あるのです。技術力も同じ。世界に技術で攻め込むなら,1位じゃないと大きな差がついてしまうのです。

朴槿恵前大統領 懲役25年の判決

8月24日

韓国の前大統領,朴槿恵(パク・クネ)氏は友人の崔順実(チェ・スンシル)被告と共謀して多額の賄賂を受け取った収賄罪に問われ,韓国高裁は懲役25年罰金200億ウォン(19億円)を言い渡した。

前大統領なのであまり出ないとは思いますが,関連して現大統領の文在寅(ムンジェイン)氏は押さえておきましょう。

佐賀知事 オスプレイ配備を合意

8月24日

陸上自衛隊が導入するオスプレイ(垂直離着陸輸送機)を佐賀市に配備する計画を巡り,小野寺防衛相は佐賀県の山口知事と会談し,空港使用の着陸料として防衛省が20年間で100億円支払うことで合意。

オスプレイはその複雑な性質上事故も多く,配備は周辺地域への墜落の可能性もあるため反対されることも多い。しかしアメリカと同盟を結んでいる関係上,国としては拒否するわけにもいかず,国と地域との争いの焦点となることも多い。沖縄絡みでよく出てくる名称なので押さえておきましょう。

ハワイにカテゴリー5のハリケーン

8月24日

ハワイがハリケーン「レーン」の接近で,大規模な洪水や土砂崩れが発生。ハワイに接近した時はカテゴリー3だったが,一時最高レベルのカテゴリー5にまで発達,トランプ大統領は非常事態宣言も出した。ハリケーンがハワイを直撃するのは26年ぶり。

ハワイは乾季(4~9月)と雨季(10~3月)に分かれ,直撃するほど大きな台風は滅多にありません。これはハワイ周辺が深海の冷たい水の対流により緯度の割に海水温が低く,台風が発達しにくいため。なお,ハワイは日本と違い乾燥しているという話はよく聞くと思いますが,ハワイ全部が乾燥しているわけではありません。山を越えてくる空気が乾燥していて,その地域に観光地が多いためそう言われるだけ。また,夏に比較的乾燥しているのもポイント。実は年間の湿度だけで単純に比べると日本よりも高いのですが,日本が蒸し暑くなる夏にハワイでは日本の春,秋程度の湿度になっているため乾燥しているように感じるのです。ちょっと知っていると地理にも使えるのでこの時事は押さえておいてもいいでしょう。

空飛ぶ車の開発に45億円の予算要求

8月24日

経済産業省は空飛ぶ車の実現に向けて官民協議会を設立すると発表。2019年度予算概算要求に45億円を盛り込む方針。空飛ぶ車は電動で垂直に離着陸することから航空機とドローンの間に位置付けられる。

国の予算に織り込むということは,国主導で空飛ぶ車の技術開発を後押しするということ。この手の話は時事性は低いと考えられますが,国が考えている方針を垣間見ることができるので,ぜひ話題にして頂きたいところです。

埼玉県 逮捕されたら市長給料停止

8月24日

埼玉県上尾市は24日、市長と副市長が逮捕・勾留された場合、その期間中の給料と地域手当、期末手当の支給を一時停止する条例改正案を9月定例市議会に提出すると発表した。

今までは、逮捕から辞職までの間分の給料が支払われていました。逮捕・勾留中は当然ですが公務ができないのに給料が払われるのはおかしいと市民からの声が上がりました。施行されれば埼玉県内で初となります。時事性は低いですが,逮捕されても給料が出る仕組みについて知っているといいでしょう。

サイバー防御予算1.7倍要求へ

8月26日

内閣官房は2019年度予算の概算要求で、政府のサイバー対策の司令塔である内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)の経費を約42億円計上する方針を固めた。

2020年のオリンピックを標的にしたサイバー攻撃に備えての対策です。時事性は低いのですが,インターネットは皆さんにとっても身近なものなので、過去の事例などをもとに発生状況や対処法について触れておきましょう。

入国管理局が「庁」に格上げ

8月28日

外国人労働者の受け入れ拡大に対応するため、法務省は来年4月から入国管理局を格上げし、「入国在留管理庁」を設ける方針を固めた。

留学生や技能実習生の増加に伴い、2017年末時点の在留外国人は約256万人と過去最多でした。今までは法務省の中の入国管理局でしたが,それだと対応に限界があるため,庁へと格上げ。庁と局の違いは押さえておくと行政機関についての話題に触れやすくなります。

小惑星が「Funabashi(船橋)」と名付けられる

8月30日

国際天文学連合が地球から約1億3千万キロ離れた小惑星を「Funabashi」と命名することを正式に認定。小惑星はNPO法人「日本スペースガード協会(JSGA)」が8月30日、船橋市に認定書を贈呈。スペースガード探偵団の開催地が船橋市だったことに由来。

「Funabashi」は2000年11月に発見され、火星と木星間の小惑星帯にあり、太陽の周りを約2年8か月かけて公転します。直径約2・4キロから5・4キロと推定されていて明るさは18等級です。残念ながら市販の望遠鏡で見ることはできません。時事性はちょっと低いニュースではありますが,船橋市の方はネタにされる可能性があるので知っておいてもいいでしょう。

アドバイスするコールセンターの女性のイメージ

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