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自動車保険の規約から社会の流れが見える

配偶者定義の変更

自動車保険の規約の解釈に面白い題材を見つけたので紹介。

戸籍上,性別が同一であるために法律上婚姻ができないものの,婚姻関係と異ならない程度の実質を備える状態にある同性パートナー関係の相手方を,内縁の相手方と同様に配偶者に含むこととします。

ちょっと難しいかなと思いつつ子ども達に見せてみると,意外と理解できていて,「男同士でもいいよってことでしょ?」と言っていました。

ま,平たく言えばその通り。

トランスジェンダーの問題が今話題なので,それに配慮したということでしょう。

自分には関係ないと思っている方も多いと思いますが,意外と身近なところで変わってきているものですね。

同性婚を認めている国は?

一番早かったのはオランダで,2001年には同性婚を認める法律が施行されています。

現在ではスペイン,カナダ,フランス,ニュージーランド,イギリス,アメリカ,ドイツ,オーストラリア,台湾と多くの国が同性婚を認めています。

日本では認められていない?

日本では法律的にまだ認められていません。

しかしパートナーシップ証明という,法的拘束力はないものの,家族と同等の扱いをする権限を与える証明書を発行している自治体も増えてきています。

性同一性障害の場合は性別の変更が可能

意外と知られていませんが,日本では2003年に性同一性障害者の性別の取り扱いの特例に関する法律というものが成立し,家庭裁判所で認められれば戸籍の性別の変更が認められます

ただし条件は決して簡単ではなく,気軽には変更できません。

日本の性に対する社会的意識はまだまだ世界の標準とはかけ離れていそうです。

なお,性同一性障害というのは医学用語なので,厳密に症状も決まっており,トランスジェンダーというのはそのような症状を抱える人の総称です。

トランスジェンダーの中に性同一性障害というものがある,という感じです。

なお,子ども達は意外と好意的に受け止めており,「いいことですね。」という子も。

一昔前なら「キモイ」と言われていたので,子ども達の方が寛大で時代を先取りしているかも知れませんね。

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