目次
- 1 韓国 小中高校でのコーヒー販売を全面禁止
- 2 経団連、就活指針を撤廃へ
- 3 東京五輪のサマータイム導入 見送り
- 4 大型恐竜の全身骨格が北海道で公開
- 5 概算要求 約103兆円 初の当初予算100兆円超えへ
- 6 大坂なおみ 全米オープン優勝
- 7 2019年「ビートル4」製造終了へ
- 8 韓国と北朝鮮 敵対行為の全面中止で合意
- 9 千葉市 受動喫煙防止条例が成立
- 10 自民党総裁選 安倍首相が3選
- 11 伊方原発 再稼働へ
- 12 北海道地震で北海道全地域に「ふっこう割」
- 13 京大のiPS血小板の移植計画が認められる
- 14 はやぶさ2の探査ロボ リュウグウに着陸成功
- 15 バチカン 中国と歴史的合意
- 16 東京の携帯料金が世界主要都市でトップに
- 17 東京医大 次期学長に初の女性
- 18 世界最大の鳥をめぐる論争 ついに決着
- 19 東海第二原発が安全審査に合格
- 20 宜野湾市長選 松川氏が初当選
韓国 小中高校でのコーヒー販売を全面禁止
9月2日
韓国では2013年にカフェインを多く含む飲料を学内で児童・生徒に販売することが禁止されたが、規則をくぐり抜けて教師用の自動販売機でコーヒーを買う児童・生徒がいるのが現状だった。今後は子どもが学内でカフェインを多く含む飲料を購入できる機会を完全に排除したいという政府の意向を示した。
日本では禁止されていませんが,世界では禁止の国が多いですね。眠気との戦いは永遠の課題ですが,成長期の子どもにはカフェインで戦わせたくはないものです。生活習慣が崩れてしまうとなかなか変えられないので,これに限らず小さい頃から生活習慣は意識しておく必要があるかも知れませんね。PHIのブログには眠気に関する記事も書いているので,お困りの方は検索してみて下さい(^^)/
経団連、就活指針を撤廃へ
9月3日
経団連(日本経済団体連合会)の中西宏明会長が新卒学生の採用選考の指針廃止の方針を示した。
今の段階では、就活なんてまだ関係ないと思う方も多いと思いますが、今の指針が廃止されることによって、就活の時期が早まり、就職を意識した大学選びをしなくてはいけなくなる心配が出てきます。大学側は生徒を学業に専念させたいと考えているので、以前のように大学3年生の内から就職活動で授業に出られないという状況がないようにできるかが課題となります。しかしそもそも一斉入社という考え方は日本ならではの就職の仕方なので,欧米式に変わっていくかも知れませんね。
東京五輪のサマータイム導入 見送り
9月4日
2020年の東京オリンピックの暑さ対策として浮上していたサマータイムの導入が見送られる方向。既に導入している欧州連合でも廃止の動きが広まり、政権内で急速に慎重論が高まっている。
標準時を1~2時間早めるサマータイムは、省エネや消費意欲の向上に効果があるといわれていますが、身体が適応するまでの負担や日本の残業の多さなどからみると、あまりサマータイムの恩恵を生かしきれないと考えられています。見送られたので時事性は低いとは思いますが,サマータイム自体は関連項目として狙われる可能性があります。時差の計算と共に押さえておくといいでしょう。
大型恐竜の全身骨格が北海道で公開
9月5日
北海道勇払群のむかわ町で8mを超える恐竜、通称「むかわ竜」の全身骨格が公開された。
むかわ竜はむかわ町穂別で発掘され、クリーニング作業が続けられていたハドロサウルス科の恐竜です。新たに場所が特定できた部位を含む157個の骨が並べられ、体積のおよそ8割以上がそろったとしています。理科の地層はなかなかイメージさせにくい単元ですが,このような話題を知っている子はイメージがしやすく,使える知識になりやすくなります。名称は押さえておくといいでしょう。
概算要求 約103兆円 初の当初予算100兆円超えへ
9月7日
財務省は、各省庁が提出した平成31年度一般予算の概算要求額が約103兆円になったと発表。
今回の要求額は過去最大で、来年十月に予定されている消費税増税に伴う景気対策も上乗せされる予定で予算額が高まっています。年々増加していますが,国家予算が大体100兆円というのは押さえておくといいでしょう。
大坂なおみ 全米オープン優勝
9月9日
テニスの大坂なおみ選手が日本人初となるグランドスラム大会を制しました。しかし、対戦相手のセリーナ選手のスポーツマンシップを欠いた行動にアメリカファンが大荒れしている。
グランドスラムとは、全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドン選手権と全米オープンの4大大会のことを指します。大坂選手は日本人初となる偉業を達成したのですが、セレモニーでブーイングが起こるということが起きました。スポーツネタですが,日本人初,かつ割とニュースでも取り上げられた話題となるため押さえておきましょう。
2019年「ビートル4」製造終了へ
9月14日
ドイツの大手自動車会社のフォルクスワーゲンは13日、コンパクトカー「ビートル」
の製造を2019年に終了し、大衆向け電気自動車の製造準備に本腰を入れる予定だ。
フォルクスワーゲンは日本語で「大衆車」という意味になります。戦争中はヒトラーとの関わりもあり,ドイツの産業でも重要な位置を占めます。日本も自動車が主要産業なため、自動車関係の話題に興味が持てるようになると産業を理解しやすくなります。会社名とロゴマーク,主な生産拠点は気にかけておくと産業の理解が早くなります。
韓国と北朝鮮 敵対行為の全面中止で合意
9月19日
韓国と北朝鮮は平壌(ピョンヤン)で開かれた南北首脳会談で採択した「板門店(パンムンジョム)宣言の履行に向けた軍事分野合意書」でいかなる場合でも武力を使用しない事で合意。国境付近では軍事演習を行わないことでも合意した。
韓国と北朝鮮は第二次世界大戦後の朝鮮戦争を今も続けています。現在は一応停戦となっていますが,時々砲弾が飛んでくることもあり気が抜けない状況。そんな状態での今回の合意なので,終戦に向けた一歩を踏み出したと言えるかも知れません。流れを簡単に説明しておくと,第二次世界大戦で日本が朝鮮を支配,敗戦で手放す,アメリカとソ連が北緯38度線で国を分断,南北がそれぞれ領有権を主張して戦争に,という流れ。戦後の話と絡むため,国と首都の場所,朝鮮戦争の経緯,冷戦を関連事項として確認しておきましょう。
千葉市 受動喫煙防止条例が成立
9月19日
従業員がいる飲食店は客席面積にかかわらず、原則として屋内禁煙とする罰則付きの千葉市の受動喫煙防止条例案が19日の市議会本会議で全会一致で可決され、成立。
罰則付きの受動喫煙防止条例は、神奈川県・兵庫県・東京都に次いで4例目で、市町村としては初めて。内容は東京のものとほぼ同じになっていて、国に合わせて来年から段階的に施行されて2020年のオリンピック直前の4月に全面施行される予定です。ローカルな時事ではありますが,今後他の地域でも広がってくる可能性があるネタではあります。値上がりも続きますし,子どもが煙草について考える機会にできるといいですね。
自民党総裁選 安倍首相が3選
9月20日
自民党総裁選の投開票が行われ,安倍首相が石破茂(いしばしげる)元幹事長を破り,連続3選となった。これにより安倍首相の総裁任期は2021年9月までとなる。
通常内閣総理大臣は与党(国会の過半数を占める党)の党首がなる。今回の選挙は自民党の中で行われたもので,党のリーダーは安倍晋三氏に決定。そのまま総理大臣も続けることになる。この辺りの仕組みは大人でもなかなか難しいため子どもは理解し辛いのですが,そういうものがあるということを知っているだけでも公民分野の理解に大きな差が生まれます。名前と党名だけでも押さえておきましょう。なお現在までの総理大臣の職歴任期は,
- 1位 : 桂太郎(日露戦争,不平等条約改正,日英同盟,韓国併合,第一次護憲運動)
- 2位 : 佐藤栄作(沖縄返還,非核三原則,ノーベル平和賞,安倍晋三の大叔父)
- 3位 : 伊藤博文(日本最初の総理大臣)
- 4位 : 吉田茂(終戦時のサンフランシスコ平和条約)
- 5位 : 安倍晋三
もし何もトラブルがなく首相を続けられれば,2019年11月20日に1位の桂太郎を抜き,歴代一位となります。ちなみに,こういう時に子どもが面白がるのは歴代最短です。エピソードも含めると割としっかりした勉強につながるので,ちょっと話を振って調べさせてみるといいでしょう。
伊方原発 再稼働へ
9月20日
愛媛県伊方町にある、四国電力伊方原発3号機は阿蘇カルデラの噴火からくる影響が懸念され運転差し止めを命じられていた。しかし噴火の可能性についての具体的な根拠が示されておらず、伊方原発まで届く可能性は小さいと判断され10月27日に再稼働する予定。
伊方原発は、波が比較的弱い瀬戸内海に面していて、阿蘇山とはおよそ130km離れています。阿蘇山は世界最大レベルのカルデラ地形を形成している火山なので位置や詳細について押さえておきましょう。また、東日本大震災以降の日本の原発の稼働状況や発電量を占める割合の推移も気にかけておくと話題にするきっかけが増えていきます。
北海道地震で北海道全地域に「ふっこう割」
9月21日
政府は北海道で最大震度7を観測した地震による観光への影響を考慮し,宿泊割引制度「ふっこう割」を導入することを決定。地震による影響は292億円に達するとされ,ふっこう割の導入で旅行客を戻したい考え。
ふっこう割は熊本地震でも導入され,地震後に比較的早く観光客を呼び戻すことに成功しました。今回も北海道旅行のキャンセルが相次いだために導入を決めたのですが,税金のバラマキだという話も。また,財源はどうするのかという問題も。さらに安さ目当てで旅行に行く人が果たしてどれだけお金を落としてくれるのか,抜本的な問題解決になっていないのではないかと言った問題も。まぁ折角安く行けるチャンスですから,休みが取れれば行っておくのもいいかも知れませんね。一応政府の決めた使途なので名前は押さえておきましょう。
京大のiPS血小板の移植計画が認められる
9月21日
出血を止める働きをする血小板をiPS細胞からつくり、血液の難病「再生不良性貧血」の患者に移植する京都大の臨床研究について、厚生労働省の部会は21日、計画を了承した。
iPS細胞から作った細胞を実際の患者に使うのは世界で初めてです。日本は医療分野で比較的許可が下りにくいため、ほかの国に後れを取ります。そのためこのような医療分野の認可での世界初は珍しいので押さえておきましょう。またiPS細胞についても押さえておきましょう。
はやぶさ2の探査ロボ リュウグウに着陸成功
9月22日
JAXA(宇宙航空研究開発機構)が,探査機「はやぶさ2」から分離した小型探査ロボット2台「ミネルバ2-1」が小惑星「リュウグウ」に着陸したと発表。小惑星の上を移動できる探査機が着陸に成功したのは世界初。
航空宇宙ネタは時事問題にされやすいので押さえておきましょう。特にJAXA,はやぶさ2,リュウグウ,ミネルバ2-1といった名称は重要。はやぶさの1号機については世界的にも注目を集めたプロジェクトであり,様々なトラブルからドラマも生まれたため,映画になっています。話題の一環として見てみるのもいいでしょう。
バチカン 中国と歴史的合意
9月22日
1949年に毛沢東によって中華人民共和国が建国されてから、カトリック教の教えは
国家統一の妨げになるとして締め出して以来バチカンは中国との国交を断絶していました。詳細は明かされていないが中国がローマ法王の権威を受け入れることに同意した。
毛沢東、ローマ法王など歴史の分野で習うことに直接関連するニュースです。長年国交を断絶していた2国間にとってとても大きな一歩となりました。バチカンの場所,ローマ法王について押さえておきましょう。
東京の携帯料金が世界主要都市でトップに
9月23日
総務省の調査で日本の通信料金が国際的にみても高水準であることがあらためて浮き彫りになっている。菅官房長官は値下げに意欲を燃やしているが、国内の大手携帯会社からは反論が上がっており、今後の動向に注目が集められる。
現代社会では携帯はもはや必需品といっても過言ではないほど普及しています。そんな携帯の料金が家計を圧迫するようではいつまでたっても健全な経済が回りません。携帯会社の言い分として「サービス全体に対しての満足感もある。」とのことですが、携帯料金を通して経済の感覚を学ぶことができますし,子どもと料金体系や使い方について話してみるのもいいでしょう。
東京医大 次期学長に初の女性
9月26日
東京医科大学は25日、林由起子病態生理学分野主任教授が10月1日付で新学長に就任すると発表した。女性の学長は初。任期は2021年8月末まで。文部科学省の私大支援事業をめぐる汚職事件により、7月に鈴木衛前学長が辞任していた。
以前起きた汚職事件は女性受験者への減点、条件を満たす男性受験者への加点を行うといったものでした。不正の原因として女性は出産や子育てで離職率が高いからと言われていましたが、内部調査報告書により、動機が寄付金だったことがわかりました。安倍政権は女性の活躍を掲げているので,女性の活躍は意識してみるといいでしょう。女性の活躍と言っている割には新しい安倍内閣は女性の閣僚が1人しかいませんが…
世界最大の鳥をめぐる論争 ついに決着
9月26日
世界一大きな鳥が約1000万年前に絶滅した、エピオルニス・マクシムスという鳥だったことが判明した。
エピオルニス・マクシムスは推定体重が860キロあり、生体のキリンに匹敵する大きさだったといわれています。その重すぎる体重のために、飛ぶことはできなかったと考えられています。ちなみに現在最大の鳥はダチョウ。マニアックなので時事性は低いと考えられますが,世界最大とか最速とか,子どもは割と興味を持つので話題には使いやすいでしょう。
東海第二原発が安全審査に合格
9月26日
原子力規制委員会は、日本原子力発電東海第2原子力発電所(茨城県東海村)の安全審査の合格証に当たる「審査書」を了承した。東日本大震災で被害を受けた原発では初めて正式に審査に合格した。
東日本大震災の被害を受けた原発で初めての出来事ですが、審査書をもらったとはいえ、すぐに再開できるわけではありません。地元の同意を得たり、最長20年かかる他の審査にも合格しなくてはなりません。半径30キロメートル圏内には全国の原発で最多の約96万人が住んでいるので同意を得るのは難しいかもしれません。原子力関連は逐一状況が変わるので難しいとは思いますが,現在稼働している原子力発電所と場所は押さえておくようにしましょう。
宜野湾市長選 松川氏が初当選
9月30日
米軍普天間飛行場を抱える沖縄県宜野湾市の市長選は30日投開票され、新人で前副市長の松川正則氏が、新人で前県高校PTA連合会長の仲西春雅氏を破って初当選を果たした。
松川氏は飛行場の名護市辺野古への移設を進める政府・与党の支援を受け、仲西氏は辺野古移設の反対を訴えました。事実上の一騎打ちとなった知事選と同じ構図となり、松川氏は知事選に立候補した前宜野湾市長・佐喜真淳氏の後継として市政の継続を訴え、支持を広げました。県知事選としっかり区別しておきましょう。
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