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2017年5月の時事問題・親向けの解説

新聞とスマホから時事問題を学ぶイメージ
新聞とスマホから時事問題を学ぶイメージ

■5月7日
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・黄砂(こうさ)今年初観測 視程5km未満も

気象庁は今年初めて鳥取県,島根県,広島県で黄砂を観測したと発表。今後も日本海側を中心に黄砂の飛来が続くと予想している。

黄砂(こうさ)はタクラマカン砂漠ゴビ砂漠などの乾燥地域で,土壌の粒子が上空に巻き上げられ,偏西風に乗って日本に飛来する現象。黄砂が日本に飛来すると,視界が悪くなり,遠くまで見えなくなる。そのため,自動車などの運転に影響が出ることもある。また,黄砂に含まれている成分により,土壌が変質することもあると言われてる。道路はもちろん,家から車まで,外にあるありとあらゆるものが砂だらけになるため,清掃にも影響が出る。毎年の出来事ではあるが,近年活発化していることが問題視されている。タクラマカン砂漠,ゴビ砂漠の場所,偏西風の吹き方は確認しておくこと。

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■5月9日
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・韓国大統領選 文在寅(ムン・ジェイン)氏が当選

9日に投開票が行われた韓国大統領選挙で,「共に民主党」文在寅(ムン・ジェイン)氏が当選。10日に大統領就任となる。

大統領選は時事性が非常に高いので,特に大統領の名前と国の場所はチェックしておきましょう。ちなみに文氏は反日,かつ北朝鮮に融和的な立場と言われており,今後の日本との関係が不安視されている。実際大統領就任後,朴槿恵政権で交わされた慰安婦合意は受け入れられないという,既に国家間で決まり,日本は約束に基づいて履行しているものについて覆す発言をしている。

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■5月9日
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・東京駅に祈祷室(きとうしつ)設置

JR東日本は東京駅構内にイスラム教徒などが利用できる祈祷室(きとうしつ)を開設すると発表。駅構内の祈祷室は日本初。イスラム教徒の旅行者が増えてくることに対応するためのもの。

イスラム教徒は1日5回,サラートと呼ばれる礼拝をおこなう。この礼拝は夜明け前,夜明け以降,お昼,日没,夜に行われる。このお祈りの中には地面に頭を付けてお祈りをするものがある。しかし日本にはこういった定時のお祈りの習慣がないため,祈祷室というものがない。そのため,日本では地べたに頭をついて行うことになるケースも多く,これからオリンピックも開かれイスラム教徒も多数来日する状況に対応するために祈祷室の設置が増えてきている。祈祷室を示すお祈りのマークも時々見られるようになってきたので,意識して生活してみてはいかがでしょう。時事性はありませんが,社会の授業では話題になるでしょう。

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■5月11日
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・貿易収支 9年ぶり20兆円黒字 対米黒字 5年ぶりに縮小

財務省が発表した国際収支状況によると,2016年の経常収支(もうけ)は約20兆円の黒字となり,2007年度以来9年ぶりとなった。一方対米黒字は円高の影響もあり,5年ぶりに減少となった。

円高,円安は中3で習うまでさっぱりわからない所。しかし,やはり経済ニュースを見てその感覚を身に着けている子は教えた時の習得度も高い。逆に経済ニュースと縁が無かった子の飲み込みは非常に悪い。単純に考えるなら,円高とはドルに対して円の価値が上がることで,少ない円でアメリカの物を買えることになる。逆にアメリカに売ろうとすると高くなってしまう。要するに円高だと輸入に有利,円安だと輸出に有利になるということ。今回のニュースでは,トランプ大統領がドル安にしてアメリカのものを輸出しやすいようにしようとしているため,日本は円高になってしまい,輸出がしにくくなって対米黒字が減ったということ。ここぐらいまでの流れは説明できるようにしておこう。

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■5月12日
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・クレジットカードで現金購入を禁止に

フリマアプリ「メルカリ」などで現金紙幣が出品された問題を巡り,法的に禁止するべきではないかという意見書が衆議院議員から出され,政府がフリマアプリなどにクレジットカードで現金紙幣を購入することを禁止するように要請すると答えた。

時事性は低いと思いますが,この問題はぜひ知っておいて欲しい所。公民分野の経済に関わる所なので小中学生の多くの子には難しい問題ですが,ちょっと考えて見て下さい。クレジットカードで現金を買う事に一体どんなメリットがあるのでしょうか。実際にメルカリでは「1万円札4枚(4万円)」が4万7千円程度で販売されていたり,ただの石が10万円で販売されたりしていたそうです。一見すると損するだけのような気がしますが,今の世の中の仕組みでは,これで得をする人もいるのです。

例えば以下のような事が考えられます。手元や銀行に現金がなく,かつカードでは支払えない支払いをするために現金化する場合。通常考えられませんが,世の中にはそのようなその日暮らしの生活をしている人もいるそうです。また,現金を購入する時に領収証の品名のところに「お品代」と書いておくことで経費化し,現金を流用するといった事も考えられます。さらに石に関してはポイント10万円分プレゼントやキャッシュバックといった方法により,同じく経費化して現金(ポイント)を手に入れるといった事が出来るようです。これらをズルいと思う方もいますが,舛添元都知事を始め,政治家の人達の中には制度を悪用している人もいるようです。勉強が嫌いだからと言って制度を理解することを疎かにすると,色々な所で損をしてしまうのが今の世の中。賢く生きていけるようにしたいところですね。

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■5月13日
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・沖縄,鹿児島の奄美(あまみ)が梅雨(つゆ)入り

気象庁は沖縄と鹿児島の奄美(あまみ)が梅雨入りしたとみられると発表。沖縄は平年に比べて4日遅く,奄美は2日遅い梅雨入り。

最近は天気もスマホで時間単位で正確にチェックできるようになったためか,梅雨を知らない子どもたちが増えてきた気がします。梅雨は沖縄では5月中旬,九州から関東が6月上旬,東北が6月中旬頃となり,ひと月半ぐらいで明けます。そして勘違いしやすい秋の長雨は秋雨(あきさめ)。8月下旬から10月上旬位台風が8月前後に多くなるので,その後に来る長雨といった感じですね。ちなみに気象庁の発表が「梅雨入りしたとみられる」というあいまいな表現になっているのは,そもそも梅雨入りの明確な定義がないため。

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■5月17日
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・福井県の高浜原発4号機が再稼働

2016年3月の大津地裁の決定で高浜原発3号機を停止して以来,約1年ぶりの再稼働した。また,この4号機は4号機として初めてのプルサーマル発電となる。

プルサーマル発電とは,いわゆる核燃料リサイクル。断念した高速増殖炉もんじゅとは違い,燃え残ったウランと燃えた後にできるプルトニウムに新しいウランを加え,もう一度発電に利用する方法。プルトニウムのプルと,熱中性子炉のサーマルニューロンリアクターを組み合わせた和製英語。今回再稼働した高浜原発4号機は今まで通常のウランによる発電のみでしたが,今回の再稼働では初めてプルサーマル発電にしたとのこと。時事性は先生の原発に対する考え方次第でしょうが,いずれにせよ自分の考えを持つためにも,このようなニュースは押さえておきましょう。

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■5月17日
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・眞子様 同級生と婚約

秋篠宮ご夫妻の長女,眞子様が大学時代の同級生,小室圭さんと婚約。

時事性があるかは先生次第ですが,世界的なニュースになったので一応。ちなみに皇室の籍から抜けることで皇籍離脱金というものが支払われます。金額はまだ決まってませんが,1億円程度と言われています。そして離脱することで一般人の生活となるわけですが,やはり現実的には本当に一般人になりきることは難しいとも。皇籍離脱金だけに目が言ってしまいがちですが,皇族の苦労はとても一般人に真似できるものでもありません。一般人には許されている事が全く自由にできない状況を想像してみると面白いかも知れませんね。

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■5月18日
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・水俣病の原因企業 チッソに補償命じる判決

水俣病の損害賠償請求訴訟で賠償金を得た事を理由に,原因企業であるチッソが補償協定を結ばないのは不当だとして,水俣病患者2人の遺族が訴訟を起こした判決で,大阪地裁は訴えを認めた。

水俣病と言えば日本の四大公害の1つで,1953年頃(日本でテレビ放送が始まった時期)から熊本県水俣湾周辺メチル水銀中毒により発生した神経系疾患。もう60年以上前の事件ではあり,教科書に載っているととても前の話に思えますが,まだ解決していない問題が残っているのです。時事にするにはちょっと話題性が薄いのですが,こんな事があったという程度には知っておいてもいいのではないでしょうか。環境問題はやはり一度起きるとなかなか完全解決しないものですね。

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■5月22日
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・環境省 近く『星空の見やすさランキング』を作成

環境省は人工の光によって夜空が明るくなってしまう光害を減らすため,同一条件で撮影したデジタルカメラの画像を用い,「星空の見やすさ」をランク分けする全国統一指標を作ることを発表した。

都心部に住んでいる人が夜空を見上げてもほとんど星が見えないのはよく知っていると思います。星座を勉強しても「こんなに見えない」という話はよく聞きます。天の川ですらよく見えませんからね。その原因の1つが都心部を中心に常についているライトの明かりです。最近の家電製品はLEDで省エネになっていますが,部屋の電気を全部消しても,何かしら充電中や作動中の印としてLEDがついていて,本当の真っ暗闇を経験する機会はなかなかありません。そんな光害が極力すくない場所へ行くと,星の多さにビックリするでしょう。見たことがない人には人工衛星が動いているところが見えるなんて信じられないようです。しかしそれでも光害がないわけではありません。ぜひ「光害マップ」で検索してみて下さい。日本全国,光害がない場所はほぼ存在しないことに気付くはずです。これもおそらく時事にはならないでしょうが,光害について夜空を見上げて考えてみて下さい。

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■5月25日

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・食品容器に使える材料 ポジティブリスト制度に

厚生労働省の有識者検討会は,弁当の容器などに使う原材料について,規制方式を見直す報告書を取りまとめた。現行制度では使用してはいけないものを規制するネガティブリスト制度だが,これではこれに該当しない新たな材質は規制できない。また,何かしら健康被害などが出た時に禁止はされていないという理由から対応も遅れていた。それを使用してもよい材料のみに限定するポジティブリスト制度に変更する法改正をする方向方針を出した。

以前は主流だったネガティブリスト方式では新しいものに対して対応が難しい。そのため,今後は食品容器に限らず,ポジティブリスト方式が主流になっていくと思われる。ちょっとマニアックな話題なため,時事問題としては狙われにくいと思われるが,規制の仕方が変わるというのは,身近な事なので知っておきたいところ。これもおそらく出ませんが,食品表示は参考程度にしかならないということは覚えておきましょう。

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■5月25日
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・生理休暇取得 1%未満に

労働基準法で定められた生理休暇を取得する女性従業員の割合が0.9%にまで低下していたことが厚生労働省の調べでわかった。昭和40年のピーク時は26.2%だったため,妊娠・出産に向けた母性保護の後退が改めて浮き彫りになる形となった。

生理休暇昭和22年の労働基準法で制定されたもので,「生理日の就業が著しく困難な女性が休暇を請求した時は,その者を生理日に就業させてはならない」と定めている。そのため昭和40年にピークとなったが,その後は1985年に男女雇用機会均等法が制定され,男女の働き方に差ができなくなったため,次第に低下していった。低下した原因が労働基準法違反とは一概に言えないと思いますが,生理休暇に関わらず休みが取りづらい日本の働き方の現状は少子化の大きな要因になっていると言わざるを得ません。女性に関わらず必要な時に必要な休みを取れる,ワークライフバランスがもっと浸透していかないと,本質的な少子化対策にはなりそうもないですね。

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■5月26日
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・介護保険改正法が成立 利用料3割負担に

介護保険に関する負担増を盛り込んだ介護保険法などの改正法が参議院本会議で賛成多数で可決された。これにより現役世代並みに所得のある人の利用料負担割合が2割から3割に増加する。また,40~64歳の介護保険料は収入によって負担増となる。

介護保険とは健康保険と同じように国民全員が40歳になった月から加入する保険。介護が必要な人が適切な介護サービスを受けられるようにした国の仕組み。保険料は収入によって変わりますが,一般的な家庭で大体年間9~12万程度。月1万,夫婦で2万と考えると結構な金額になることがわかると思います。現在高齢化に伴い医療保険が値上がりしているため,このままでは国が負担しきれないため,増額が必要とされています。必要なのはわかりますが,果たして保険料を値上げするしか方法がないのかどうかはしっかり考えて欲しいものですね。

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■5月28日
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・千葉市長選 熊谷俊人氏が3選

任期満了に伴う千葉市長選挙が28日に投開票され,現職の熊谷俊人氏が当選した。熊谷氏は2期8年の実績を強調し,幅広い政党や会派の支援を受け,前回選挙で自身が記録した歴代最高投票数,17万5千票を上回る,18万票を獲得した。投票率は前回の31%を下回り,29%となった。

ローカルニュースですが,千葉県民には時事性が高いニュース。特に名称は漢字で書けるようにしておきましょう。

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■5月30日
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・喫煙で毎年700万人死亡 WHO発表

世界保健機構(WHO)は喫煙やたばこ類の使用により,毎年700万人以上が命を落とし,経済的損失は約155兆円に上るとの報告書を発表した。またこの報告書によると,たばこ業界は規制が厳しくなった先進国を避け,発展途上国へと市場を広げているため,2030年までにはたばこによる死が80%以上に上るという。

喫煙者が減って来たとはいえ,まだまだ喫煙に関する問題が多いのは事実。特に歩きたばこに対する意識の甘さは未だに多く残っている。また,完全分煙に対するお店側の対応もまだまだ途中のため,副流煙の被害は未だに多いと言われている。最近は電子タバこが普及してきており,副流煙の被害が少なくなるとも言われているが,一方電子タバこはたばこの匂いがしないだけで,影響は変わらないという話もある。規制が厳しくなるから発展途上国でと考えているたばこ業界自体にモラルを感じられない今,おそらく法規制はいたちごっこになる事は間違いないでしょう。やはり吸う側にモラルを求めていくのが現実的でしょうか。

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学習法診断士。東京、千葉、埼玉を中心に独自の教育論、常識外れの教育手法を用いて大手進学塾や個別指導塾、家庭教師といった教育機関で多数のミラクルと言われるような合格を打ち出す。2013年に株式会社学習法指導塾PHIを設立し、子供たちへ勉強のやり方の指導を始め、親への接し方の指導、セミナー活動、高校や大学での指導、塾や学校の先生などの教育者に対する指導、動物介在教育など多岐にわたって教育業に携わる。

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