世界観の差
大人からすれば些細な事でも、子どもはとても気にすることはよくあります。
例えば横断歩道の白線。
大人からすればなんてことない白線ですが、子どもは白線の上を踏んで歩きたがることもしばしば。
物についた汚れや傷。
何をするでもなく、ただその汚れをなぞってみたり、傷をいじくりまわしてみたり。
学校の机が穴だらけなのも、なんとなく彫られていったものです。
学校から帰って来ないと思ったら、よくわからない理由で寄り道していることも。
このように子どもは大人にはよく理解できない理由で、理解できない行動を起こすことがよくあります。
大人はこれらの行動に対して理解を示さず、頭ごなしに叱りつけてしまいがちですが、実は子どもは子どもなりに何かしら考えている事が多いのです。
でも実際には親が子どもの目の前でスマホをいじっている時間の方がよほど有害なんですけどね。
例えば先ほどの横断歩道。
白い線を何かに見立てている場合があります。
橋だとかブロックだとか。
そうすると、想像力だけでアスレチックに早変わり。
また、願掛けをしている場合もあります。
白線の上を歩くようにするといいことありそう、とか。
汚れや傷についても同様です。
その汚れや傷が何かに見えてしまって、想像で楽しんでいることはよくあります。
大人もただのシミを「人の顔が写ってる!心霊写真だ!」と言って騒いだりするでしょう?
あれと対して変わりません。
まぁあれはただ単にシュミラクラ現象が起きているだけですが。
また、傷に関しては中が気になったり、ただなぞって見たかっただけだったり。
何かしらそこに想像の世界を重ね合わせているものです。
つまり、ぼーっとしているのはまさにその真っ最中なのです。
と一蹴してしまいそうな理由ばかりですが、それでも子どもなりの理由はあるということです。
そこで大切になってくるのが、それらを認めてあげること。
理解しようとする必要なんてありません。
もちろん理解できるのでしたらしてあげた方がいいのですが、忙しい大人に理解しなさいというのも難しいでしょう。
ピカソの絵の素晴らしさを理解して下さいって言うのと大して変わらないぐらい難しいことだと思いますよ。
だから理解しなくても構わないので、一度聞いて、認めてあげて、その上で必要な事を伝える。
このプロセスをすっ飛ばすと、子どもは「大人は何もわかってくれない。」となってしまうのです。
そしてこのプロセスを一番すっ飛ばしやすいのが親。
自分の子だけに、イライラしてしまったり、マンネリ化してしまったりするからでしょう。
認めてあげるゆとりが持てず、いきなりその子なりの理由を奪ってしまいます。
それに対して赤の他人の子の事は、普段接していない分、理解しようとします。
子どもが他人の言うことは聞くのに、親の言う事を聞かない理由の一つですね。
「親がむかつく。」
「親は何も理解してくれない。」
という原因の多くは大抵ここにあります。
言いたいところをグッとこらえて、まずは聞く!
そしてそれを受け止めて,その上で話すなりしつけなりをする。
子どもと一緒にいる時間が子どもを育てます。
子どもが一生懸命考えている時間を奪わず、認めてあげて下さい。
もしどうしても「どこを認めればいいのかわからない!」という場合には、ファイへご連絡下さい。
あなたのお子様の性格や特性から、認めてあげるべきポイントを探し、お伝え致します。
「へー。。。で?」