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塾に頼らず勉強する方法
自学で未習分野をカバー
今回の話、例として挙げているのは中学生ですが、中学受験にも通じる話なので、塾なしで中学受験をお考えの方もお読み下さい。
先日塾生が数学検定3級を受けてきました。
まだ解答が出ていないので結果はわかりませんが、問題用紙を見る限り、全部解答は埋まっており、明らかに間違えていると思われる問題も2問程だったので、おそらく大丈夫でしょう。
⇒合格していました!(≧▽≦)
さて、数研3級といえば、中学卒業程度。
受けたのは中学3年生なので、学校通りのカリキュラムなら、7月時点ではまだ半分以上終わっていない単元があることになります。
どうやって未習分野を学習したのでしょうか。
そう、新型コロナウイルスの影響で春休みが長かったので、さっさと自分で先へ進めてしまったんですね。
ではどうやって進めたのか。
実はファイとしては学習状況の管理しかしておらず、中身はほとんど教えていません。
特に数学が得意という子でもありません。
前回の試験では平均点をしっかり超えていますが、中1の時は平均に届いていませんでしたからね。
そんな数学を、どうやって独学で進められたのでしょうか。
今の時代、勉強なんて自分でできる
一昔前、インターネットがまだ普及していない時代には、予習といえば、参考書やテキストを自分で見て真似るしか方法がありませんでした。
そのため、テキストの考え方が自分の考え方と合わないと、なかなか理解できず、別のテキストを用意するか諦めるといったことがよくありました。
しかし今はネットでいくらでも解説しているページがありますし、Youtubeなどの動画解説を見ることもできます。
また、一部のコミュニティーではお互いにわからないところを教え合うところも出てきています。
ファイのLINE公式アカウントでもやっていますので、ご活用下さい(^^)
さて、話を戻しますが、要するに初めてのことを習うのは、学校や塾である必要がない、ということです。
もちろん中学受験であっても。
今の時代、中学受験でも高校受験でも、家庭学習で何とかなってしまうのです。
教材は何を使って勉強すればいい?
この子の場合は、学校の教科書準拠のワークを使いました。
Keyワークとか、必修テキストとか、いわゆるよく塾用教材としてあるものですね。
もちろん教科書準拠は市販のものでも同じようなものがいくらでもありますので、そちらでも構いません。
中学受験で市販のものなら、四谷大塚の予習シリーズが勉強しやすいでしょう。
四谷大塚は元がテスト屋さんで、そのテストのための勉強を自分でできるようにテキストを作っています。
予習シリーズは様々な塾が使うため、独自性よりも使い方に幅を持たせてあり、ご家庭の方針に合わせた学習がしやすいのが特徴です。
インターネットから、個人でも購入できます。
本屋さんに並んでいるものでも構わないのですが、それぞれの著者がそれぞれの思いを込めて作っているため、そのテキストの使い方と勉強スタイルが一致していないと効果が半減してしまいます。
大切なのは、何を使うかではなく、どう使うかだということを忘れないで下さい。
どうやって勉強すればいい?
基本的には大抵のテキストは、説明、例題、類題、演習といった構成になっています。
それらのテキストを使いながら、例題を見て、類題を解いていきます。
このとき、例題の時点でよくわからなければ、Youtubeから動画を探してみる。
動画は何でも構いません。
わかりやすい人がいればその人のから探せばいいですし、特になければ、検索すればいくらでも出てくるので、わかりやすそうなものに目星をつけてみればいいのです。
Web検索でも構いません。
サイトやブログでも解説している人は多くいます。
自学の最大の欠点
理解か、真似か
ワークを使って理解できるのであれば問題ありません。
しかし、ワークの例題のやり方だけを覚えてしまい、中身を理解しないまま類題をやると、一見解けてしまうのですが、実はわかっていないという状態になってしまいます。
この状態では、先へ進めば進むほどわからなくなってしまいます。
確かに問題は難しくなります。
しかし問題が複雑になってわからなくなるのと、最初から理解できていない状態で、操作だけを真似していたためにわからなくなるのとでは雲泥の差です。
後者はその場での理解が早くても、一度忘れると全く解けなくなってしまうのです。
今回の数研でそれが顕著に表れていたのでちょっとお見せしましょう。
これは数研に出た問題の一つです。
この子は数研を受けるにあたって、中1からの復習というものはしていません。
ただ中3の予習をして受検しただけ。
つまり、正多角形の1つの外角なんて、最後にやったのは1年も前なのです。
一般的には「公式を覚えろ」と言われるので、覚えていないと解けない子が多い問題ですが、この子は実際に多角形をいくつか書き出して試すことで、自ら公式を出すことで九角形を導いています。
ファイでは「導けない公式何て覚えるな」と教えているので、このように公式を忘れてしまっても解いてしまうことができるのです。
さて、話を戻しましょう。
つまり、このレベルの理解をしながら例題を進められるかが、自学ができるかどうかのかなめになる、ということです。
この点について、ファイでは解いたものを送ってもらい、理解度をチェックしています。
どう調べるか
もう一つの弱点。
それがどう調べればいいか。
確かに今ではインターネット上にいくらでも解説があります。
しかし、どれを見ればいいか、どれが自分に合うのか、探すとそれだけでも結構な労力になってしまうのです。
また、特に動画を用いて見て学んだ場合、その解説している人の癖が入ってしまうことが往々にあります。
特にYoutubeでは、ただ見てもらうだけでは何のメリットもないため、その傾向が顕著に出ています。
これに振り回されると、芯の通った考え方が出来なくなってしまうのです。
するとパターンや問題を変えた時に溶けなくなる。
そこでファイでは、わからない問題に対して、どの動画がいいか、どのホームページがいいかを紹介し、その後の解き方や理解度までチェックしています。
また、Web検索も専門的なものから簡単に解説したもの、主観が入ったものまで様々です。
この場合、誰に向けて書いているものかがポイントになります。
読んでも理解できなければつまらなくなりますし、理解できているか確認できなければ、まがった解釈のままになってしまうかも知れません。
そこでファイでは調べたものについて、何を理解したのか確認し、生徒が説明する反転授業も実施しています。
ただ聞いた、見ただけでは使い物になりませんからね。
自分のものにできるようサポートをしています。
今目の前にあるものをうまく使うだけで勉強なんてできる
勉強は学校や塾に通ってするものだと思っている方が未だに多いのですが、今回の新型コロナウイルスによる騒動でわかったはずです。
勉強は自分でやらなければなりませんし、自分でやれなければなりません。
半強制的に学校や塾が閉鎖された状況に置いて、
「習ってないからできない」
なんて言えなかったはずです。
ファイではコロナ以前から、
「習っていないからできないなんて言い訳はするな!」
と塾生たちに指導していました。
そのため、指導して数年経つ塾生は、抵抗なく予習をし、自分で勉強を進めていました。
新型コロナウイルスで生活が大きく変わりました。
学び方も大きく変わりました。
しかし、本当に変わっていくのはこれからです。
塾へ行かず、家で勉強する子がどんどん増えていくことでしょう。
以前も記事にしていますが、家で勉強する子は、塾で勉強する子よりも強く、賢くなります。
ということは、塾に行くのが当たり前だと思っている子は、負ける可能性が高くなってくるのです。
あなたはまだ通塾にこだわりますか?
みんなが家庭学習の大切さに気付くまで、一緒に通塾にこだわっていますか?
みんなと一緒に右へ倣えする子か、先を見て動く子か、あなたはお子様にどういう子になって欲しいですか?
家での学習の質を高めたい方は、ファイへご連絡下さい(^^)/
「先へ進むと問題が難しくなるんだから、わからなくなるものじゃないの?」