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砂糖水は電流を流さないのに、スマホにジュースをこぼすと壊れるのはなぜ?

受験にどう役立つ?

砂糖水は電流を流さないというのは,受験の化学としては常識。

これを覚えておかないと化学は始まらないというぐらい重要なことです。

しかし電流が流れないはずの砂糖水をパソコンやスマホにこぼすと壊れてしまいます。

それはなぜなのか,という質問が授業中に出ましたので,お話しておこうと思います。

なぜなのか,が受験で問われることはまずありませんが,その原理を知っていると理解しやすくなる物理現象は増えるでしょう。

水溶液、金属の性質

そもそもなぜ砂糖水は電流を流さないのか

電流を流す物質と流さない物質は,イオンになるかならないかで決まります。

水の中でイオンになる物質のことを電解質と言いますが,これについては中学受験ではやりません。

 ⇒ なぜイオンは学校の説明,教え方だとわからないのか

そのため雑な説明になってしまいますが,砂糖は水に溶けてもイオンに分かれない,つまり電気的な性質を持っていない物質なため,水に溶かしても電流は流れません。

なぜジュースをこぼすと壊れるのか?

まずジュースというのが厳密に砂糖水ではないということがポイントです。

よく見ればわかりますが,塩分も含まれているのです。

塩は水に溶けて電流を流すため,ジュースをこぼすと壊れてしまいます。

また,ジュースというのは厳密には果汁100%のものを指し,果汁の中には酸がふくまれているため,酸が回路を溶かしてしまったり,電流を流してしまったりして故障の原因になります。

そしてジュースは糖が含まれているため,こぼすとべたつきます。

このべたつきが機械の可動部の動きを悪くすると,端子の接触がうまくできず,誤作動を起こすといったことも考えられます。

こういう疑問はテキストや教科書に縛られていると出てこないものです。

よく考えられるようになったものです(*´ω`*)

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