1才と1歳はどうやって使い分けるの?
今年の小学生はなかなかすごい。大人がいつの間にか当たり前になってしまって意識していないような質問が飛んできます。
今回取上げるのはこの質問。
「1才と1歳はどうやって使い分けるの?」
みなさん特に意識せずに使っているのではないでしょうか。たとえば,
『6さい』を漢字で書く場合は『6才』
『18さい』を漢字で書く場合は『18歳』
おそらく小さい子の年齢には『才』を使って,ある程度の年齢になると『歳』を使っていると思います。
実はこれで正解です。
もともと『才』の字は小学生でも書けるようにと使われ出した字なのです。
文部科学省がHPに出している学年別漢字配当表というものがあります。これは小学校で習う漢字を一覧にしたものです。
この中に『歳』の字はないのです。どこで出てくるのかと言いますと,中学生1年生の漢字です。つまり,よく使うにも関わらず,『歳』の漢字を中1まで学ぶ機会がないのです。
ちなみに『歳』の字が本来年齢を表す漢字だったという事は熟語からもわかると思います。
『歳』を使った熟語
- 歳月
- 歳時
- 歳出,歳入
- お歳暮
- 千歳飴
いずれも月日が関係している熟語です。
それに対して『才』を使った熟語は
『才』を使った熟語
- 英才教育
- 才色兼備
- 異才
- 才能
- 天才
いずれも能力を示す意味で使われています。
この質問は一見勉強とは全く関係ないような気がしますが,漢字の意味をちゃんと考えて学習するという意味で非常に大切な姿勢です。ほとんどの子が漢字は記号として覚えてしまっていて,意味まで理解していない事が多いですからね。中学生ぐらいまでは『漢字をやっておけ』ではなく,意味合いまで確認して覚えさせたいところです。
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