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ディズニー映画から学べる中学受験おすすめの視点とアプローチの仕方

内容に関する注意事項と使い方

ディズニーが扱っている映画について、中学受験に通じる思考力を養うことができる視点や話題について紹介します。

こちらに載っているものは、実際に子ども達と話して興味を持っていたもの授業で扱った話題を基にしていますが、話題によっては夢を壊す可能性があるため、注意して下さい。

この記事はあくまで保護者向けに書いているため、保護者の責任の元で扱うようにお願いします。

また、紹介内容にはネタバレも含むものもあるため、ご注意ください。

なお、これはあくまで一例に過ぎないので、子どもが興味を持っているものを軸に話を展開していくのがいいでしょう。

もちろんここに例として挙げている問いに答えはありません。

子どもの考えを聞き出し、親としての見解を聞かせてあげて下さい。

「こういうネタもあるよ!」と紹介もお待ちしています。

ネタバレ注意!

ディズニーのテーマになっている王道の映画

リトル・マーメイド(1989年)

考えてみたい主なテーマ

種族を超えた愛

人魚のアリエルと人間のエリックの恋を描いたお話で、未知のものに対する興味から新しい世界へ踏み出していく様子と、それを阻止しようとする親の葛藤が描かれています。

人魚姫伝説に興味を持つ子もいれば、種族の枠を超えた交流は可能なのかどうかに興味を持つ子もいました。

また、ヴィランであるアースラについて、なぜアースラは闇落ちしたのか、を考察している子もいました。

最後の方の結婚式のシーンで、父親であるトリトンが船に虹をかけたときに、通常の虹とは色の配列が逆になっている副虹(ふくこう)になっていたことに気付き、考察している子もいました。

小中学生ですと、ちょっと変わった友達を毛嫌いしてしまうこともありますから、どうすれば相手のことを知ることができるのか、考えてみてもいいでしょう。

美女と野獣(1991年)

考えてみたい主なテーマ

見た目の美しさと心の美しさ

魔女(老婆)の見た目に騙されて、門前払いした王子が呪いで野獣になり、愛されることを求めて葛藤するお話です。

プリンセス系映画なので女の子に焦点が行きがちですが、男の子が王子様サイドから見て学ぶことが沢山ある映画です。

男の子はカッコよくありたい、女の子に好かれたいと思うものの、カッコよさを誤解していることが多いものです。

男性としてのカッコよさとはどういうものなのか、もちろん一つの正しい答えがあるわけではありませんから、親の主観でどうなって欲しいのか、を伝えていくといいでしょう。

子ども達が興味を持っていたものとしては、

  • なぜ魔女は王子を試すような真似をしたのか
  • 野獣はなぜベルの父親を殺害ではなく監禁したのか
  • ベルは野獣のどういうところにひかれたのか
  • 野獣の持つ優しさとは何なのか
  • 教養とはなにか

などが挙げられます。

塔の上のラプンツェル(2010年)

考えてみたい主なテーマ

正義とウソ

魔女ゴーテルが、幼い王女ラプンツェルを誘拐し、塔に幽閉したまま育てた話です。

ゴーテルは最初に魔法の花を見つけて独り占めしていましたが、その花の存在に気付いた王が妃のために花を持ち去って使ってしまいました。

そこで子ども達が気にしたのが、花の所有権です。

ゴーテルが最初に見つけていたとはいえ、その所有を示すものはありませんでした。

また、ゴーテルはラプンツェルを幼いうちに拉致して塔で育てていますが、教育は完璧で、言葉はもちろん、社会や天文学までカバーしています。

さらに幼い内に拉致したにもかかわらず、王がつけたラプンツェルという名前をそのまま使って育てています。

これは非常にリスクが高いはずですが、なぜそのままの名前を使ったのかというところから、魔女の優しさに触れる子もいました。

最後にユージーンに挨拶させる必要もありませんでしたからね。

髪の毛に宿った魔法を使いたいだけなのに、果たしてここまでしっかり教育した理由は何なのか、といったことに興味を持つ子もいました。

また、18歳になったラプンツェルが王の実の子であるという証明とも言える特徴であった金の髪の毛が失われているのに、どうして実の子と判断できたのか、といったことに興味を持った子もいました。

そしてこの世界では、ゴーテルだけでなく、主人公のユージーンもウソをついています。

そもそもウソはつくべきではないのかもしれませんが、嘘によって救われることもあります。

子どもは無意識にウソをついてしまうことがありますので、嘘について第三者視点から考えるきっかけにもできるでしょう。

アナと雪の女王(2013年)

考えてみたい主なテーマ

愛のカタチ

ディズニープリンセス系には愛がテーマになっているものが多いのですが、その愛のカタチも徐々に変わってきています。

アナ雪でも様々な愛のカタチを見ることができます。

エルサを障がい者と考える子もいました。

もし兄弟が障がい者なら自分はどうするのか、何ができるのか、人と違うことを隠すべきなのか。

エルサにとって普通の人と一緒にいるとはどういうことなのか。

そのような視点で考えて話をすると視野が広がりますね。

また、アレンデールの経済や王位継承権と王国、外交について考える子もいました。

塾生

「『天気の子』ってアニメに出てくる天野陽菜は晴れにできる女の子ってことだけど、晴れを作り出すってことは低気圧を作り出すってことで、低気圧を作り出すためには下降気流を作り出さなければならず、下降気流を作り出すためには冷たい空気が必要で、冷たい空気を作り出すことができるキャラといえばエルサだから、エルサは天気の子ってことになります!」

なんて言っている子もいました(笑)

凍った氷の上を歩くことができるとすれば、踏み込んだ瞬間にどれだけの大きさの氷を作り出していることになるのか、またそのことからどれだけの熱エネルギーを奪っているのか、といった物理学的な視点で魔法について考えている子もいました。

国語力に通じることはもちろん、理科や社会にも発展させることができる映画です。

その他の映画

シュガーラッシュ(2012年)

考えてみたい主なテーマ

正義と悪

ゲームの世界の悪役が、ヒーローに憧れて葛藤していくお話です。

最近は減ってきたものの、それでも基本的に子ども向けのお話には勧善懲悪の傾向にあり、悪者はいけないと決めつける兆候にあります。

それに対し、悪者は本当に悪なのか、なぜそうなったのか、悪者に役割は本当にないのか、を考えるきっかけになります。

最もこの問いに答えはありません。

なのでどんな答えが出たとしても、それはそれで一つの答えです。

もちろん親としてはどういう子に育って欲しいか、という教育方針はあるでしょうから、それに沿って話をしてあげるのがいいでしょう。

南部の唄(1946年)

考えてみたい主なテーマ

黒人差別問題

今となっては幻となってしまい、見ることができなくなってしまった映画です。

ディズニーランドのスプラッシュマウンテンのテーマソングである、ジッパ・ディー・ドゥー・ダーのメロディーは、この映画の主題歌でした。

しかし黒人差別問題から非難されたため、ディズニーの自主規制により廃盤となりました。

ディズニープラスの番組

ミッキーマウス クラブハウス

ミッキーを始めとするディズニーの主要キャラクターたちが、日常の問題を視聴者と一緒に解決していく番組です。

名前や色、物の大小、数の数え方や数字の大小など、いわゆる教育系番組の要素は一通り入っています

また、見ている子ども達に呼びかけながら参加を促していくシーンが随所にみられるため、お話しながら一緒に参加できます。

日本語だけではなく、多言語に対応しているので、英語を学ばせるのにも使えるでしょう。

音声だけではなく、字幕も言語を選べるのがいいですね。

注意点としては、ただ子どもに見せて、番組内だけで完結させてしまわないことです。

ぜひ親子でお話しながら一緒に見て、実生活にも話題を取り入れていきましょう。

こうすることで、見ているものが実際の生活でも使えるものだと意識しやすくなるので、より真剣に見て、真剣に考えるようになっていきます。

ミッキー&フレンズ

普通ミッキーならやらないようなことをやってしまう、コミカルなアニメです。

軽快なストーリーと派手な演出、サクッとみられる短さから、結構食いつきがいいようです。

ただ、内容は子どもには難しいため、親が補足しながら見ていくといいでしょう。

ストーリー自体は短く理解しやすいので、何度も見ているうちに、幼児では難しい内容も理解できるようになってきます。

教訓になるようなネタが仕込まれているため、例えば薬を飲まないとどうなるとか、子どもに何かをさせるときの説得材料にも使えますよ。

ミニーのリボンショー

ミニーちゃんが好きなら、この番組がいいでしょう。

1話5分という短さで、サクッと進み、オチもわかりやすいため、説明を加えながら見ていくことで、オチがあるストーリーを理解できるようになっていくでしょう。

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