早稲田大学高等学院中の分数の和
今回は早稲田大学高等学院中,いわゆる早大学院中の問題を解いた子の様子についてご紹介。
問題はこれ。
この分数の計算をどうするか,です。
地道に計算するにしても,何かしら工夫をしなければ大変なことになります。
写真を撮り忘れてしまいましたが,この子は最初,前から順番に一つずつ足して計算していっていました。
大抵の子はそうするでしょう。
そして途中で計算ミス(笑)
なのでこの子も過去問として実施したときには解けていません。
注目して頂きたいのは直しです。
この問題,やったはいいのですが,答えしかなかったのです。
なので解説を頼れない。
で,この子はどうしたかというと,こういう工夫を考えました。
ぐっちゃぐちゃでわかりにくいのですが,通分を一気にして,そこから残る数を考え始めました。
力任せにやらずに何か簡単な方法はないかと考えるのはすごくいいことです。
しかし約分の仕方を間違えてしまって答えにたどり着けていないのです。
そこで分数の計算を3分の1まで,4分の1までと区切って答えを出させてみました。
すると約分のルールに気付いたのです。
そしてやり直したのが中盤から。
もう出てくる数はわかっているので,かなり省略されて書かれていますが,規則に気付けたので苦も無く書き出しています。
私が解くならもっと簡略化して解きますが,初見の小学生ですからね。
なかなか立派です。
この書き出す技術,気付く技術が早稲田もそうですが,難関校,そして中高一貫の適性検査タイプの問題に必要なのです。
公式を教えてしまうのがいけないとは言いませんが,限界を感じているのであれば,PHIのように自力で考え出せる,暗記しなくても勉強ができるように変えてみませんか?
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