速さは子どもにとって目に見えない!
速さの問題を解くときに,毎年とんでもない解答に出会います。
人の歩く速さが新幹線より速いとか,列車の速さが自転車より遅いとか,鳥が飛ぶ速度はカタツムリより遅いとか,枚挙に暇がありません。
さてそんな速度の間違え方をする子。
こういう子は速度の感覚が全くない,実感がないのです。
そこでぜひ実感させてあげて欲しいのが,以下の速さと距離。
実感させておくべき速さの目安
- 人が歩く速さ:分速80m(時速4.8km)
- 自転車の速さ:分速250m(時速15km)
- 船の速さ:時速20~50km
- 列車の速さ:時速30~60km
- 自動車の速さ:時速30~100km
- 新幹線の速さ:時速100~300km
- 旅客機の速さ:時速800km
- 音の速さ:秒速340m(時速1224km)
- 光の速さ:秒速30万km(1秒で地球7周半)
あくまで目安なのでこの数字を覚えさせる必要はありません。
大体これぐらいという実感を持つことができれば十分なので,乗ったとき,見た時に速さに触れるぐらいでいいでしょう。
目安にするべき距離
距離感覚もまた重要です。
あまりに突拍子もない距離を書かないようにするためには,やはり身近なもので距離の感覚をつかんでおくといいでしょう。
なお,以下の地図上での距離は直線距離になっています。
- 自宅から学校までの距離(直線ではなく徒歩ルートで)
- 自宅から駅までの距離 (直線ではなく徒歩ルートで)
- 自宅から身近な都市までの距離
- 東京から大阪:400km
- 東京から北海道:1000km
- 東京から沖縄:1600km
- 地球一周:4万km
- 地球から月まで:40万km
- 地球から太陽まで:1億5千万km
そもそも地球1周を4万個に分割したものを1kmの長さとしているので,それを知っていれば地球1周の長さは印象付けられるはずです。
地球と月の距離も,光の速さで1秒ちょっとと覚えておけば大体の目安を出せますね。
また,地球と太陽の距離も光の速さで約8分と知って入れば,大体近い値は出すことができます。
早さが苦手は子は,まず身近なものから実感できる基準を持たせてあげて下さいね(^^)/
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