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赤ちゃんの体重の測定誤差

受験にどう役立つ?

実際の生活での問題を題材として出題する傾向は,ここ数年強まっています。

特に適性検査型の試験では多くなってきているため,身近な題材の一つとして考えてみると練習になるでしょう。

単元としては算数の概数です。

お題

100g単位の体重計で,親と赤ちゃんが一緒に測った体重から親だけで測った体重を引くと,5800gだった。誤差を考えると赤ちゃんの体重は何g~何gの間か求めよ。

解答・解説

解答:5800±100g

これを考えるときに大切なのは,親と子,両方の体重に誤差があるということです。

仮に親の体重が40.0kgとした場合,この測定値は四捨五入で40.0kgなのか,切り捨てで40.0kgなのかという問題が出てきます。

親の体重が40kgが現実的かどうかは問題ではありません。
あえてリアリティーが低い数字にしただけで,何でも構わないのです。
大切なのは,まずはここに気付けるかどうか。

取扱説明書を見れば端数処理については書いてあると思いますが,基本的には四捨五入です。

まぁ100gなんて,コーヒー1杯で体重変わっちゃうくらいの重さなので気にする必要もないとは思いますが,一応誤差を出しておくと,

39.95kg以上~40.05kg未満

となります。

そして2人合わせた時の重さを45.8kgとすると,その範囲は

45.75kg以上~45.85kg未満

よって一番小さい値を考えると,

45.75-40.05=5.70kg

一番大きな値を考えると,

45.85-39.95=5.90kg

となります。

よって,5.70kgよりも大きくて,5.90kgよりも小さな値ということになります。

つまり,5.80kg±0.1kg

⇒ 5800±100gということです。

赤ちゃんにとって200gの差は大きいですね。

ミルク2~3杯分くらいになってしまいますからね。

親になれば当たり前にやるこの計算も,子どもが算数としてやるとつまらない。

子どもの時にできていなかった計算でも,親になればできてしまう。

この差は年齢の差ではなく,興味の差なのです。

子どもの体重を知りたい。だから自然と努力して身に着けていくのです。

子どもも興味があれば,勝手に勉強して,勝手に伸びてくれますよ(^^)/

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