四谷大塚の合不合の水を入れる問題
水を入れていく問題は基本的に立体としては解きません。ほぼ横から見た図でグラフと合わせて見ていきます。
ほとんどの子が詰まる原因はグラフの読み取りができていないため。
そこで,グラフが折れているところで何が起きているのかを書き込ませるのが第一関門。
これが出来たら次はどれくらいの水がどこまで入っているのかを横からみた図に書き込んでいきます。
ほとんどの問題がこの2点を押さえれば解けるので,苦手としている部分に集中して理解に努めれば,何問も数をこなさなくても解けるようになってしまいます。
実際の指導例をご紹介致します。
給水管PとQを同時に開き,水を入れていくと,P側の水面の高さはグラフのようになりました。PとQから出る水量の比を2:1とするとき,アに当てはまる数字を答えなさい。
この子の場合は,グラフのどこで何が起きているのか,までは理解して書き込みができていました。
詰まっていたのは,Pの方があふれてQの方へ流れ込むとき,既にQが入れていた水の存在を忘れていたこと。
これがわかれば大したことはありませんでした。
まずPとQが出す水の水量を②,①とおきます。こういうわからない所をぱっと比で書いておくことができない子は,比の理解が甘いため,そこから鍛えていった方がいいでしょう。
これができれば,どれだけの水が入っていくかをグラフに書き込んでいきます。
この子はグラフに書き込んでいましたが,横から見た図に書き込んでも構いません。
子どもによってはグラフに書き込むと,三角形の部分を求めているのに÷2をしないことに違和感を感じてしまう子もいます。
グラフの意味が分かっていれば気にせずこの子のノートのように解くことができます。
この子が失念していたのは⑫の部分です。
あふれた時には既にQから入れられている分ですね。
ここがわかれば後は簡単でした。
どの時間でどれだけの水量が入れられているかを書き込んでいけば,芋づる式に答えまでたどりつけます。
ちなみにこの子はこの手の水を入れていく問題を過去3年間で2~3回,しかも数問解いた経験がある程度にしか扱っていません。
このテストでは残念ながら間違えてしまいましたが,それでもちょこっと教えれば解けてしまうぐらいには成長しています。
水を入れていく問題はそれぐらい簡単なのです。
大切なのは,数をこなすことではなく,本質を理解すること,です(^^)/
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