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誕生日には海ほたる
私は毎年自分の誕生日に、海ほたるのタイムカプセルポストに自分への手紙を入れることにしています。
社会人になった頃から始めているので、かれこれ二十数年になりますが、毎年欠かさず行っています。
これを塾生に話したら、
と言うので、ここ塾生の手紙も一緒に入れていました。
その反響が結構よかったので、オススメとして紹介してみます。
タイムカプセルポストって何?
タイムカプセルポストというのは、入れると1年後に届くポストです。
海ほたるパーキングエリアの4階、UFOキャッチャーのお店とファミリーマートの間にある広場の海側に設置してあるポストがタイムカプセルポストです。
手紙を入れると、海ほたるの人が1年後に出してくれるので、1年後に届くというものです。
通常手紙は自分から誰かへ差し出すのが一般的ですが、1年後に届くため、自分宛てに出すということができるのが面白いポイント!
それを利用して、私は1年後の自分宛てに、この1年あったこと、今後の1年間でやろうと思っていること、今の気持ちといったことを書いて、出しています。
1年後より1週間くらい前に届くので、昨年の手紙を見て、反省をし、また来年の自分への手紙を書いて誕生日に出しに行きます。
どうやって出すの?
普通のポストに投函するのと同じです。
違うのは備え付けの日付スタンプを押して入れるぐらい。
まぁ押してなくても届くんですけどね。
でも押した方がイベント感が出て面白いじゃないですか(笑)
こんな感じでポンと押しておきます。
切手は予め貼って持って行く方がいいのですが、もし忘れてしまっても、ポストの目の前のコンビニで売っています。
ただ、現金のみの取り扱いなのと、重さを測ることはできない点は要注意。
また、コンビニは商品として切手を販売しているわけではなく、買ってきた時と同じ値段で譲ってくれているだけなので領収証もありません。
レジで「切手下さい」申し出れば快く売ってくれます。
まぁ余程沢山入れて重くしない限り、一番基本的な料金で大丈夫なはずです。
はがきなら64円、定型封筒25g以内なら84円ですね。
心配なら94円を貼っておけば大丈夫でしょう。
万が一足りなくても、郵送される際に不足分を徴収されることになるので、届かないことはないでしょう。
⇒ 料金の詳細は郵便局のサイトをご確認ください。
また、便箋もレターセットもコンビニで売っていますので、手ぶらで言っても、その場で書いて出すこともできます。
タイムカプセルポスト自体はイベントとして時々どこかで行われていますが、恒常的に行っているところは海ほたるぐらいしかありません。
海ほたるが閉鎖していない限り、いつ行っても出せますので、フラッと寄って出してみて下さい。
あとはこんな感じで投函するだけ。写真では下の投函口に入れていますが、上の投函口に入れても大丈夫。
どちらに入れてもちゃんと届きます。
※2023年に新しいタイプに変わったため、投函口は1つになりました。
一般的な便箋(B5)6枚程度を三つ折りにして封筒(長型4号)に入れると84円で届きます。
どうやって使うといいの?
2020年度から、小中高でキャリアパスポートという教育が始まりました。
これは小学生から高校生まで一貫して用いるノートに、学期ごと、イベントごとに頑張ったことや感じたことなどを書いておき、見つめ直すために使うものです。
その中に将来の夢の項目もあります。
この目的は、その時に自分が考えていたものを、時間をおいて思い出すことで、自分の見つめ直しになり、将来へのビジョンがより明確にことを期待して行われています。
タイムカプセルポストも同様で、それをご家庭で自分でやるために使う位置づけになります。
キャリアパスポートと異なるのは、親や先生のチェックが入らず、自分でできる点です。
なので気兼ねなく、本心を書くことができます。
とはいえ、子ども達に1年後の自分への手紙を書けと言っても、恥ずかしがって書きません。
それどころか、最近では手紙すら書かない子が多いので、「何を書いてもいいよ」と言っても書きません。
そこでオススメなのが、とにかく無理をさせないこと。
いくらキャリアデザインの教育が始まったとはいえ、大人と違って、子どもは未来なんてものを理解していません。
明日のことすら理解していないのですから。
大切なのは、徐々に未来を意識させること。
まずはとりあえず何でもいいから出して見る。
書けないのなら、テストの答案でも成績表でも、写真でも構いません。
するとそれが1年後に届く。
その時に始めて過去と現在が直接つながります。
意識し出して、「楽しい!」と思えるようになるまでは、とにかく無理させないことが大切です。
どうしてもやりそうもないなら、親の誕生日に親が出すようにすると、「私もやりたい!」と言い出すものですよ。
実際ファイの塾生たちは、私がやっているのを見て、「一緒に出して!」と言ってきましたからね。
やれと言われるとやらないものですが、大人がやっているものは真似したいものなのです(笑)
どんなことを書かせるといい?
セルフマネージメントとして使うことを考えるのであれば、以下の内容を書くといいでしょう。
- この1年の出来事
- この1年を振り返った感想と反省
- 来年の誕生日までにやっておきたいこと
子どもなので、期待するような内容は書けません。
書かせてみればわかりますが、中学生ですらまともなことは書けません。
でもそれでいいのです。
大切なのは未来を意識するきっかけをつくること。
書いただけでも褒めてあげましょう。
どうしても書けなければ、書くのもいいでしょう。
- 今好きなもの
- 今楽しいもの
- 今読んでいるもの
- 今やっていること
- 感謝している人
- 楽しかった思い出
1年後に「あーそんなことしてたなぁ」と思えれば成功です!
続ければいずれは未来を意識していきます。
この1回ではなく、続けることこそ重要だということを忘れないようにしましょう。
絶対やってはいけないこと
今まで見てきた中で、例外なく失敗している例もお話しておきます。
親が1年後の子ども宛にメッセージを送る
ほぼ例外なくお説教と感じます。お説教だと感じなくても、親の理想と現実との差を突き付けられるため、すねてしまうことが多いのです。余程の自身がない限り、自分への手紙にしておくのが無難でしょう。
子どもの手紙を検閲する
これをやると好きなことが書けなくなります。大切なのは何を書くかではなく、何かを書き記して一年後へ送ることです。一年後に見せてくれることを期待して、好きに書かせましょう。
書くことを強制する
強制されてもやはり書けなくなります。書けない内は、無理せず手元にある何か記念になりそうなものを送っておくといいでしょう。親が実際にやってみせるのも効果的です。
1年後に届いたものを反省させる
反省は勝手にします。恥ずかしがってすぐにしまってしまう子が多いのは確かですが、捨ててしまう子はほとんどいません。つまり、捨てない限り見て反省する機会は得られるということです。時が来たら勝手に反省するので、親が反省を求めたり促したりすることはしないようにして下さい。
道中で喧嘩をする
おそらくこれが一番大切です。これから1年後に未来に手紙を出しに行くのです。ということは、出す前の記憶は1年後に確実に甦るのです。その記憶がつまらないものや悲しいものだったらどうなりますか?二度と海ほたるに行きたいと思わなくなることでしょう。毎年続けるのであれば、絶対に楽しい思い出にしなければならないことを肝に銘じておきましょう。
海ほたるの紹介
一般的な紹介は他にいくらでもあるので、実際に塾生が興味を持っていた、教育的な観点から考えてみると面白い場所を紹介をしておきましょう。
まず目立つのはこれ。
海ほたるから川崎側を掘った時に使ったトンネルを掘る掘削機、シールドマシンの歯です。
実際に使われたものをオブジェにしています。
ぜひ近くまで行ってその大きさを体感させてあげて下さい。
なお、シールドマシンはそのまま埋没させてるんでしょ?という話を塾生が言っていたことがあるのですが、一部分がトンネルの一部として埋没されるだけで、大部分は解体されて持ち運ばれています。
だからこうやって歯が残っているんですね。
シールドマシンができたばかりの頃は、両側から掘り進めて、一方の軌道を途中でずらして埋没させてしまい、トンネルをつなげていることもあったようですが、現在は精度が格段に向上したため、数cmずれる程度なのです。
だからぶつかる直前で止めて、解体してしまうんですね。
決して巨大なゴミをそのまま残してきているわけではないのです。
そして海ほたるの名前の由来になったものがこちら。
こんな感じで夜は海がライトアップされます。
もちろん本物の海ほたるではありません。
しかし結構綺麗ですよ(^^♪
最も夜でないと見えないため、子供を連れて歩けるかどうか保護者の判断次第ですが、海ほたるという生物については知っておいてもいいでしょう。
実際千葉県、東京都、神奈川県の中学入試では話題になることもありますから。
夜いけないという方のために、夜のライトアップをちょっと紹介してみましょう。
この青が海ほたるの発光色をイメージしたものなんですね。
実際真っ暗な東京湾を船が通ると、軌跡がこのように青く見えることがあります。
個人的に好きなライトアップがこれ。
船の帆をイメージしたものでしたが、残念ながらなくなっていました。
改装しているだけだといいのですが…
※改装ではなく、完全撤去でした。
海ほたるの所属はどこ?
さて、夜の海ほたるは確かに綺麗なのですが、残念ながらショップは閉まってしまうのです。
やっぱり昼に行くならショップを楽しむべきでしょう!
というのも、海ほたるはどこに属しているかご存知ですか?
答えはショップにあります。
どこに行ってもあさり!落花生!あさり!落花生!あさり!
もうお分かりですね?
このような感じで、他では見られないくらい名産押しのお店が並びます。
これがまた印象付けにとてもいいのです。
ぜひ見て回って楽しんで下さい(^O^)
ちなみに海ほたるは高速道路としては珍しく、Uターンができます。
川崎側から行って川崎へ帰ることも、木更津側から行って木更津へ帰ることもできます。
料金は通過するのも折り返すのも同じ。
ただし、ETCを使わないと、とんでもなく高い料金になるので要注意!(^^;
なぜETCと一般でこんなに料金差があるのかも考えさせてみると面白いでしょう。
ファイの塾生は私の誕生日(7月14日)でよろしければ、まとめて出してくるので、投函するだけの状態にした手紙をお送り下さい(^^)/
「私のも入れてきて欲しい!」