時間の大切さ
さて,今日は受験生にはよく話すお話です。もし,あなたの銀行口座に毎日86,400円振り込まれるとしたら,あなたはどう使いますか?そのお金は,毎日振り込まれるのですが,使わなかった分は次の日に繰り越すことができません。貯金することも寄付することもできません。物を買うこともできますが,その物は明日には返さなければなりません。つまり,今日使うことはできるのですが,明日に物として持ち越すことができないのです。
これを子どもに聞くと,出てくる意見は
- ゲームを買う
- 服を買う
- おいしものを食べる
など欲望の塊のような意見が多数出てきます。みなさんなら何に使います?
まぁ時々突拍子もない答えを出す子もいますが,ほとんどの人が86,400円を何とか使いきろうとするはずです。せっかく毎日もらえるなら,なるべく使いきろうとするのはある意味普通です。
ところが,それも慣れてくるとあまり使われなくなってしまうのかもしれません。
今なら86,400円あればやりたいことも沢山ありますが,それが毎日となってくると,次第に慣れて,
「まぁどうせ明日も振り込まれるし,いいかな」
という感じになってきたりします。
86,400円って確かに微妙です。10万あれば,もう少し使い道が出てくるかもしれません。それでも毎日86,400円という決まりがあるなら,なんとかそれを使おうとする人が多いはずなんです。もしかしたら,その使った86,400円が,将来何か大きな収入に化けるかもしれませんし。でも毎日同じように振り込まれてくると,いつしかマヒしてきて,今日はいいやという日も出てきます。そして後々後悔します。
「あぁ,あの時のお金をこれに使っておけばよかった。」
って。
さて,この86,400円というのは一体何かといいますと,時間なんです。意識したことありませんか?1日が何秒か。
1日は60秒×60分×24時間=86,400秒
なのです。そしてこれは全員に平等に毎日必ず与えられています。世界で唯一誰にでも平等に与えられているものなのです。何に使うかは自由なんです。でも余った時間,使わなかった時間は次の日に繰り越せません。
こう考えると,なんか無駄にすごしてる時間とか見えてきたりしませんか?1秒で1円捨てていると考えても,塵(ちり)も積もれば山となる,というやつです。それが1年間になると何千万になるかもしれません。
子どもはお金の価値がわかりません。それゆえ茶化したり,とんちに持って行ったりする子も少なくありません。しかし,一部理解できる子はハッと我に返ります。タイミングが合えば,ちょうど時間を無駄に使っていたと自覚したタイミングで話をすると,時間の使い方を考えだします。いつでもいいというわけではありません。ちゃんとタイミングを見計らって,話してみて下さいね。
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