目次
子どもが伸びる6つの条件
いきなりですが、説明は後回しにして6つの方法を先に紹介しておきましょう。
伸びている子に比較的共通している条件です。
- 足裏を刺激している。
- 毎日ひとつは褒められている。
- 親が趣味を満喫している。
- 両親の仲がいい。
- 子供が帰宅する時間にどちらかが家にいる。
- 目標設定が実力よりはるかに高い。
足裏を刺激している
足裏の刺激は痛いと思いきや、結構気持ちいいですよね。
できれば指まで動かす運動をした方がいいのですが、実用的な領域でいえば竹踏みでも十分効果があります。
リビングに置いておいて、勉強の合間にふみふみ、なんて感じでもOK。
もちろん勉強部屋でふみふみしながら勉強するのもあり。
足は第二の心臓と言われるくらい、血液を循環させるのに重要な場所になります。
血液のめぐりが悪いと、脳にも酸素が回りません。
そのため、ずーっと座って勉強しているよりは、適度に立ち歩いて勉強するのは理にかなっているのです。
毎日ひとつは褒められている
基本的にはかなり有効。
叱り方にはコツがいりますが、褒め方は下手でも十分効果があります。
親は叱るものだと勘違いしている人が多いのですが、叱るのも専門的な技術が必要なのです。
下手な叱り方では効果が出ないどころか逆効果。
叱ってうまくいかないのであれば、あなたは叱り方を知らないのです。
ならば褒めましょう。
「でも先生、褒めるのがいいというのはわかっているのですが、どうやって褒めればいいかわからないんです。」
褒め方がわからないくらい褒めてこなかったなんて、なんて勿体ないことでしょう。
伸ばせる機会はいくらでもあったのに、そのチャンスを捨ててきたのは子どもではなく、むしろあなたかも知れませんね。
褒め方に型なんてありません。
とにかく形式的でも「褒め」を口にしてみて下さい。
親がこうなって欲しいと思う理想のレベルが10だとすると、その理想のレベルの1でも達成したときにほめるのです。
褒め方が下手でも、数をこなせば子供はレベル2を目指します。
伸びる子の親はほんとよく褒めています。
しかし大抵の親はレベル1であることを叱り飛ばし、失敗しているのです。
親が趣味を満喫している
親が趣味を満喫している姿を、子供が見ることにより、子供も趣味を真似します。
すると子供も趣味を通して学ぶようになるのです。
これを勉強に一番活かせるのは読書でしょう。
読書が好きで、子供の前でよく本を読み、内容を聞かせると、子供も影響されます。
大切なのは強制しないこと。
「本を読めば国語ができるようになるわよ~」
は逆効果!
理屈などどうでもいいのです。
本が楽しそうだと思えるようになれば、勝手にその世界にはまっていきます。
実際伸びる子の趣味は親と一緒なんてことはよくあります。
親が楽しそうに趣味に没頭する、そんな姿を見せてあげるのも、子どもを伸ばす秘訣なのです。
両親の仲がいい
これはすごく重要。
優秀な子供の両親は仲がいいことが多いのです。
アンケートも取って集計してきましたが、優秀なクラスの子で親が不仲だという子は1割もいません。
逆にレベルの低いクラスには親が不仲だという子が6割近く。
やはり親の喧嘩は親が思っている以上に子供に悪影響を与えているのです。
ただし、親が仲がいいから成績が良くなるわけではありません。
あくまで前提条件の一つとなる可能性が高いだけです。
子どもの帰宅時に、親が家にいる
共働きを否定しているわけではありません。
大切なのは子供と接する時間がどれだけ取れるか。
子供が帰宅する時間に親がいるということは、単純にそれだけ接する時間が増えるということ。
もちろんただ接する機会が増えても、接し方がダメなら意味がありません。
やはり大切なのは褒める機会につなげられるかどうか。
共働きであっても、子供と接する時間を最大限に取り、よく親子で話す家庭の子は伸びやすいですからね。
これは認証する時間が増えるからだと考えられます。
認証とは、相手を認めてあげることです。
つまり、
「今日小テストで満点取って、先生にほめられたんだ~♪」
「そう、すごいじゃない!よく頑張ったわねぇ♪」
こういうチャンスが増えるのです。
しかしながら、このチャンスを逆に使う親も。
「今日小テストで満点取って、先生にほめられたんだ~♪」
「学校のテストなんてやったことしか出ないんだから当たり前でしょう? そんなことより、〇〇ちゃんはまた模試のテストが良かったそうじゃない。」
他者比較は最悪な受け答えですね。
これでは子どもが帰る時に家にいてもウザいだけです。
働きにでも出て、塾へ行かせるお金を稼いであげた方がマシでしょう。
目標設定が実力よりはるかに高い
よくスモールステップという話を聞きますが、それは目先の目標の話。
やる気が出ていないならそうする方がいいという話であって、伸びる子の目標設定は大胆!
実力不相応なところを平気で目標にします。
でもそれでいいのです。
大切なのは目標自体よりも、そこへのステップを親がどう評価するか。
「次のテストで偏差値50以上取る!」
「偏差値50?目標低すぎ!せめて60はないと合格できないでしょ!」
子供の目標が低いのであれば、それを高めるためにこのように話すのもありです。
しかし、それは叱り方が上手い人にできる技術。
自信がないのであれば、子供が決めた目標を尊重し、親はほめポイントをそれより低く設定しておくのです。
偏差値50を目標としていて、現在40ぐらいなのであれば、41になったら褒めてあげればいいのです。
誤差の範囲?
そう誤差の範囲です。
しかしそんなことは関係ありません。
決めた数値目標は達成したのですから。
子どもの目標よりも、親の褒めの積み重ねが、子どもをよく伸ばすのです。
満たしている条件が4個未満の方
先程書き出した条件は、家庭環境をそのまま書き出したにすぎない条件なので、条件の本質に書き直してみましょう。
- 足を使う機会を多く与えている。
- 毎日ひとつは褒められている。
- 親が子どもと一緒に趣味を満喫する機会がある。
- 両親の仲がいい。
- 子どもの話を聞き、承認する時間が多い。
- 子どもの目標設定に対する親の褒めポイントが低い。
上記の条件を満たしていることが絶対に必要な条件ではありません。
他の方法もあります。
しかし中学受験、高校受験を控えていて、現状伸びていないことに悩んでいるのであれば、まずこれから試して見る価値はあるでしょう。
あれこれ教育本に手を出してきたとしても、伸ばし方の基本も知らないのですから。
伸びないのは子どもの責任ではありません。
親としての責任でもあります。
親子で一緒に頑張っていくようにして下さい。
リセットはいつからでも間に合います。
中学生からでもまだ間に合います。
でも早い方がやりやすいのは事実。
もう一度リセットしたい方は、お問い合わせ下さい。